なんだかんだで週1回は訪れている気がする埼玉県ときがわ町の山の奥へ(といっても家から1時間ほど)。
ほっこり堂は、以前の持ち主から譲り受けた古民家をそのまま利用したもの。
なかなか趣があります。
コンセプトは「インバウンドをほっこりさせる」。
「なにもない」ことがウリというほっこり堂。
そこにはオーナーの確かな「想い」がありました。
ほっこり堂オーナーは、比企起業塾2期生のメンバーの福島さん。
医療系を専門としたライティングやチラシ、ホームページ制作などを強みにしつつ、インバウンド需要を取り込む民泊施設の運営を手がける先輩起業家です。
そして年間の読書量もすごい!
その数なんと年に約600冊。
ほっこり堂内には、礒井さんが提唱する「まちライブラリー」も設置されていました。
今回は、「本屋ときがわ町プロジェクト」の一環としての「ときがわカンパニー通信特別版」の企画ですので、まちライブラリーや本のことと、これからの起業を目指す者としては以前から気になっていた「ダウンシフト」のことに注目して取り上げてみました。
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◆本のこと
・まちライブラリーとは、メッセージを付けた本を持ち寄り、まちのあちこちに小さな図書館をつくり、人と出会おうとする活動で、礒井純充さんが提唱したもの(礒井さんの著書『まちライブラリー』のまとめ記事はこちら。)
・ほっこり堂では、「人生のOS」「コミュニケーション」「生を見つめる」「農業・自然」「地域・田舎・移住」といった独自のジャンル分けをしていて、目を引く
・特に、「『ぷくりま』今の関心」コーナーは、自分にとっては「積読」、他者にとっても会話の糸口になる話題を投げかけているようで面白い!
・国立国会図書館を愛用。電源付きの机のある閲覧室で、読書や仕事で1日過ごす
・本を選ぶ際は、ある分野に対する自分の立ち位置と本の「論理思考レベル」(専門度、わかりやすさ)を考えて読む
・ときがわ町の図書館に「読書通帳」を導入したい(40~50万円ほどで可能とのこと)
⇒ 私も本好きですが、実はこれまで国立国会図書館を利用する機会がありませんでしたので、とても羨ましいです。
今度行ってみようと思います。
国立国会図書館の話題から、「いつか本は出してみたい」ということも聞かれました。
確かに、本を出すことの魅力の一つに、「国立国会図書館に収められる」ということがありますものね。
本好きにとっては、究極の目標かもしれません。
「読書通帳」も気になるところ。
クラウドファンディングでもできそうですが・・・。
◆「ダウンシフト」
・高坂勝さんの『減速して自由に生きる』から
・単純に仕事量・時間を減らすということではない
→ 「自分がコントロールできない時間を減らすこと」に本義がある
・自分がやりたいことで忙しくなるのはOK
⇒ 先日、ときがわカンパニーの関根に、ランチェスター戦略でいう「長時間労働」について疑問に思ったことを聞いたとき、組織に勤める場合の長時間労働と、起業家の長時間労働は異なるという答えをいただきました。
その違いは、「働く時間を自分で決められる」ということ。
そのこととダウンシフトにおける「自分がコントロールできない時間を減らす」ということと考え合わせると、起業家であることのメリットがよく見えると思いました。
◆お宿のこと
・自分広報誌である「ぷくりま通信」から「ほっこり堂通信」へのシフト検討中
・ほっこり堂内にカフェ設置に向けて準備中
→ 民泊のお客さんだけでなく、地域の人が気軽に立ち寄れる場所をつくりたい
・星空観測用のデッキや2階からのすべり台設置のため、クラウドファンディングの準備中
⇒ たまたま宿泊されていたお客さんとお話することができました。
「おばあちゃん家」のような環境を求めて来たそうで、「絶対リピーターになる!」とおっしゃっていました!
こうした会話が自然に生まれる、というかこうした会話を自然にできるお客さんが集まるほっこり堂の魅力が感じられた出来事でした。