完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2013-08-30



【考えや行動を根本から見直したいと考えている方にオススメ】


前回は、名著『7つの習慣』から、「第4の習慣 Win-Winを考える」を取り上げました。

(「第4の習慣 Win-Winを考える」については、こちら



今回は、公的成功に関わる二つ目の習慣、「第5の習慣 理解してから理解される」です。

つまり、自分を理解してもらいたければ、まず相手を理解するということですね。

Win-Winに続き、これもよく聞かれることですね。

言葉ではわかっていても、いざ実行するとなるとこれがムズカシイ・・・。

でも人間関係でとても大切なことなので、ぜひ身に付けたい習慣です。



なお、7つの習慣の構造は、以下のような要素で成り立っています。

【第1~第3の習慣】
・自己克服と自制
・依存から自立へ成長するためのプロセス
・私的成功の習慣

【第4~第6の習慣】
・公的成功にかかわる習慣


【第7の習慣】
・更新再生の習慣
・肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣


そのため、今回の「第5の習慣 理解してから理解される」は、公的成功に関わる習慣です。

自立から相互依存に至る成長のプロセスの一つです。


それでは、「第5の習慣 理解してから理解される」の内容について整理していきます。


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◆第5の習慣 理解してから理解される

感情移入のコミュニケーションの原則

・話を聞いているとき、ほとんどの人は理解しようとして聞いているのではなく、答えようとして聞いている。話しているか、話す準備をしているか二つに一つ。
→ 聞いている話をすべて自分のパラダイム(認識の枠組み)というフィルターを通している

・話を聞く5つのレベル
①無視する
②聞くふりをする
③選択的に聞く
④注意して聞く
⑤感情移入して聞く(傾聴)

→ 感情移入とは、テクニックではなく、相手を心の底から理解しようと努めること
相手の見地に立ち、相手の立場から物事を眺め、相手が見ている世界を見ること
相手のパラダイムを理解し、相手の気持ちを感じとること

・優秀な営業マンは、まず顧客のニーズや関心、状況を理解しようとする。素人は商品を売り、プロはニーズや問題に対する解決を売る

・まず相手を理解しようとすることこそが、人生のあらゆる場面に作用する正しい原則である

⇒ 重要なことは、相手を理解しようとしているという事実ではなく、相手がそれを認識できるかどうか
相手が「自分のことを理解しようとしている」と認識できなければ、伝わらない。だから難しいのだといえる
ある程度の信頼関係にある人間関係において成り立つといえる



〇理解することがWin-Winにつながる

・人と人との間には、ものの見方に大きな違いがある。それを前提とした上で、一緒に何かを成し遂げようとするには(Win-Winになるためには)、第一歩として、相手を理解しようとすることが不可欠

・相手との違いは自分にはコントロールできないが、相手を理解するように努めることは自分でコントロールできる

・理解する努力によって、自ら相手のことを学ぶ
→ 理解と尊敬を言葉や態度で表す
→ 相手に誠心誠意が伝われば、信頼残高が高まる

・評価したり、自分の考えを打ち出そうとする前に、まず理解しようとすることが相互依存状態に向かうための習慣となる

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第1から第3の習慣は、私的成功に関わる習慣であり、いわば自分の中に留まる考え方の習慣でしたが、第4から第6の公的成功に関わる習慣は、他人との関係に関する習慣ということがわかってきました。

「第4の習慣 Win-Winを考える」は、お互いの利益になる新しい第3案を考えることでした。

これはなんとなくわかりやすいと思っていましたが、第5の習慣を学ぶと、また認識が変わってきますね。

それは本当にお互いの利益になることを考えるためには、本当に相手のことを理解していないといけないからです。

表面的には相互の理解になるように見えても、それは実は自分が勝手に「相手にも利益になることだろう」と判断しているだけなのかもしれません。



本当の相手の利益を理解するためには、まず相手の考えや問題、ニーズを理解しようと努め、それを態度で示し、相手に伝えることが本当のWin-Winにつながるということを第5の習慣は教えてくれます。



言葉としてはわかってきたように思いますが、実行するとなるとやはり「どうやったらいいのか?」となるような気がします。

私の解釈としては、まずは単純ですが「相手の話を聴く」が重要ではないかと思います。

人間は、話すよりも、聴くときの方が多くの言葉を処理できるんだそうです。

日本人の平均では、1分に話せる単語がだいたい100~150個ですが、聴きとることができる単語は600~800個くらいということで、4倍から5倍多い。

つまり話すよりも聴く方が簡単なんですね。

簡単なので、つい「ながら聴き」をしてしまうんです。

何か作業をしながら、あるいは相手の話が終わった後に「なんて応えようか」なんてことを考えながら聴いてしまいます。

それだと100%聴くことに集中していることになりませんよね。

また、何か作業をしながら聴いていると、ちゃんと聞いているのかと相手が不安になります。(私はこれでよく妻に怒られます笑)



そうではなく、まずは「100%」聴こうとすること。

相手に、「あなたの話を聴いているよ」と行動で示すことが、相手を理解することにつながるのではないかと思いました。

そうすることで、相手の話の理解だけでなく、表情やしぐさなども見ることができ、言葉とは違った相手の心情を察することができるかもしれません。

また、何より相手が「ああ、自分の話を聴いてくれているんだな」と安心することができます。

そうなればあなたの話にも耳を傾ける態度も違ってくるはずです。

つまり、まず相手の話を聴くことが、信頼関係のはじまりになるといえるです。



私は、第5の習慣を以上のように理解しました。

(内容は理解しましたが、やはり行動しないとですね・・・。実は一番苦手なことかもしれません。努力します)



ということで、今回は「第5の習慣 理解してから理解される」をご紹介しました。



次回は、「第6の習慣 相乗効果を発揮する」についてご紹介します。


ありがとうございました。