「⇒」は個人の感想、疑問、意見
◆シェアの時代におけるコラボ消費とは
・「集団」「共有」といった意味の古臭い言葉(協同組合、共同体、コミューン)
→ コラボレーションやコミュニティという魅力的で価値ある形に再生
→ 新しい社会経済的な大きなうねり(=コラボ消費)
・地縁的なつながりだけでない、P2P(人から人)の交流から生まれるコミュニティの中で再びシェアしている(モノの貸し借りや交換は、古い時代から行われていた)
・コラボ消費とは、善意の譲り合いではなく、個人の自由を手放したり、ライフスタイルを犠牲にしなくても資源をシェアできるようなシステムを確立すること
・「何を消費するか」だけではなく、「どう消費するか」
・「買ったもの」をより有効に活用するだけでなく、「買わないもの」からも何かを得ようとしている
・ものを追い求め続けることで犠牲にした友人や家族、隣人、地球との関係
→ コミュニティを再生させたいという強い思いにつながっている
・「自分にとってどんな得があるか」を追い求めることから、「みんなにとってどんな得になるか」を考える時代
⇒ 近年のビジネスの3大キーワード「シェア」「サブスクリプション」「コミュニティ」
⇒ 『サブスクリプション』
消費者は、モノを所有することよりも結果を得ることを好む
◆3つのコラボ消費モデル
①プロダクト=サービス・システム
・製品を所有しなくても、製品を利用した分にだけお金を払う(所有より利用)
・モノよりも、それによって満たされるニーズや経験を求めている
→ 「利用」が「所有」に勝る
・オンライン上の自分のブランドが「自分がだれか」や「何が好きか」を定義するようになる
→ 所有するよりも、利用していることやつながりがあることを見せる方が重要
・コミュニティのメンバーみんなの集合知が得られる
・独り占めできるかどうかは問題ではなくなり、好きな時に自由に使えるかどうかがより重要
⇒ 富山の薬売り
②再分配市場
・ソーシャルネットワークによって、中古品や私有物を、必要とされていない場所から必要とされるところや必要とする人に配りなおす
・リユースや再販により、新たに生産することにより生まれる廃棄物や投入される資源を大幅に減らせる
・インターネットによって再分配が容易になり、再利用が割にあるようになった
・ソーシャルネットワークでは、助け合いが間接的に行われる(間接的互酬性)
→ 「私があなたを助ければ、だれかが私を助けてくれる」
・ある人にとってはまったく価値のない品物でも、他の人には取引や利用の価値があるかもしれない
・ものを次の人に回していくことは、新しいものを買うのと同じくらい自然な習慣になる
⇒ 人によって価値観や金銭感覚が異なる
⇒ ものを所有するということは、いずれそれを手放すときがくる。手放す方法を考えなくてはならない
③コラボ的ライフスタイル
・同じような目的をもつ人たちが集まり、時間や空間、技術、お金などの目に見えにくい資産を共有する
→ 形のないものや個人的なものの交換、シェア
・交換する対象が、モノだけでなく、人と人の関わり合いであることが多く、無数の人と人とのつながりや社会的関係が生み出される
→ 社会資本の増幅
◆成功するコラボ消費の4つの原則
①クリティカル・マス
・満足と便利さの両方を求める
→ チョイスの多さ
・新しもの好きの人(アーリーアダプター)だけでなく、ふつうの人たちがこれまでと違う行動をとるときの心理的な壁を乗り越えるきっかけ
→ 「社会的承認」「おすみつき」
・「他のみんなもやっている」
②余剰キャパシティの活用
・使われていないもの(余剰キャパシティ)は身の回りに無数にある
・余剰キャパシティをどのように分配しなおすかがコラボ消費の核心
③共有資源の尊重
・自分ではなくみんなのもの(共有資源=コモンズ)
・コミュニティのために役立つことをすれば、それによって自分の社会的価値が高まる
・みんなと一緒に答えを出したいという気持ちや同じような興味を持つ人々のムーヴメントに参加したいという自然な欲求に応え、「もらうためにあげること」につながる
・消費することだけでなく、「コラボレーションすること」が楽しい
④他者への信頼
・コラボ消費のほとんどは、見知らぬだれかを信用しなければ成立しない
・P2P企業の役割は、取引の監視ではなく、取引が自己管理されることを促すプラットフォームをつくりだすこと
・人間関係と社会資本が取引の中心になったことで、他者との信頼を築いたり維持したりするのがより簡単で、その信頼が崩れることなく逆に強化される
◆コラボ消費によって生まれるコミュニティ
・「消費者は、おとなしい受け手から、積極的な参加者になりつつある」(デザイン企業CEO)
→ デザイナーの役割は、モノそのものよりも人間の経験を第一に考えること
・コラボ消費においては、ハイパー消費時代の「私」ブランドではなく、「みんな」を基盤にした人間関係が組み込まれている
・コラボ消費は、人間関係やコミュニティへの参加を通じて、人々のつながりや帰属を求める欲求を満たしている
→ 「消費者は、コミュニティの一部になりたがっている」(ナイキ社長チャーリー・デンソン)
・コミュニティはブランドであり、ブランドはコミュニティの持ちもの
・消費は、際限なくモノを買い続けるという一方的な行動ではなく、欲しいものを手に入れるために、与えながら協力し合うという「プッシュ」と「プル」の相互作用になった
⇒ 「シェア」「サブスクリプション」「コミュニティ」は関係しあっている
⇒ 「シェア」が「コミュニティ」を生み出す。その手段の一つとしての「サブスクリプション』









