
「⇒」は個人の感想、疑問、意見を示す
◆マルチプル・ワーカーとは?
・本業と主従関係のない「複業」に従事する人=「マルチプル・ワーカー」
・「人間はもともと複数の才能を持っており、会社の仕事ではその一部しか開花させていない」という前提
⇒ もともと複数の才能を持っているかではなく、仕事は社会やコミュニティでの「役割」「役に立てること」だと思う
⇒ 『beの肩書き』の「beの肩書き」(自分の特性)と「doの肩書き」(職業)
◆副業の4分類
・ケイパビリティと収入の2つの軸による分類
・ケイパビリティ=人や組織が持つ遂行能力
・仕事の単価は、「代替可能性」が決める
→ 他人に代替えがきかない仕事ほど単価が高い
①伏業(ケイパビリティ:低、収入:低)
・内職、アルバイト的な副業
・将来の複業の伏線としての初期段階
②副業(ケイパビリティ:低、収入:高)
・いわゆる「副業」
・アルバイト、副収入
③幅業(ケイパビリティ:高、収入:低)
・ボランティア、NPO、プロボノ
・人間の幅、スキルを広げる
④複業(ケイパビリティ:高、収入:高)
・新しい事業の起業
・本書の対象
⇒ 目指すは「複業」
◆これからの時代になぜ複業が求められるか
・企業の経営を取り巻く環境は、「変動性」「不確実性」「複雑さ」「曖昧さ」を増している
→ 「多様性には多様性でしか対応できない」(サイバネティクスの考え方)
・「個人内多様性」とは、個人が1つの専門分野に特化するのではなく、多様性を兼ね備えること
→ 複業は個人内多様性を高め、個人の集合である組織のダイバーシティも高める
・「複業」は 「パラレルキャリア」であり、「ポートフォリオ・ワーカー」である
→ 人生100年という不確実性が高い時代には、選択肢を持っておくことは、計り知れない価値を持つ
・複業する・しないに関わらず、自らの人生を自らデザインする必要のある時代
◆複業を始めるために必要なこと
・「自分がなぜ複業をしたいのか」を明らかにする
→ その上で、「自分がしたいこと」「できること」「すべきこと」を考える
・社会人は、2枚目の名刺を持ちたいと思っていても、実際に何をすればよいかわからない人が大半
・自分の人生のオーナーシップを自分で握っていくためには、これまで会社に依存していた個が自律できるようになることが不可欠
⇒ 『7つの習慣』の「第1の習慣 主体的に生きる」
⇒ 徹底した自己分析の必要性
◆複業によって得られること
①収入が増える
②仕事量を減らす自由、止める自由
③定年がなくなる
④会社でリスクが負える
→ 他に選択肢があるのでチャレンジできる
⑤新規事業立ち上げのシミュレーションになる
⑥経営スキルが身につく
⑦タイム・マネジメント力の向上
⑧ネットワークの拡大
⑨複数の才能の開花
→ 結局のところ、複業の動機は収入よりも「自己実現」にある
→ 好きなことを始めた延長線で、それが外部から評価されて、ケイパビリティが高まり、その結果として収入が増える
⇒ 「自分の好きなこと」と「他者や社会に対する価値提供」が複業の2軸