SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

2019年05月

「7つの習慣」で、常に学び、決意し、実行を繰り返して、自分自身を最大限に活用して人生を生きる~⑧第7の習慣 刃を研ぐ~(『7つの習慣』)

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2013-08-30



【考えや行動を根本から見直したいと考えている方にオススメ】


前回は、名著『7つの習慣』から、「第6の習慣 相乗効果を発揮する」を取り上げました。

(「第6の習慣 理解してから理解される」については、こちら

この「第6の習慣」は、それまでに学んだ5つの習慣が身についているかのテストであり、目的でもあるということでしたね。



それでは「第7の習慣 刃を研ぐ」とは、どのような意味を持つ習慣なのでしょうか。 


7つの習慣は、以下のような構造で成り立っています。

【第1~第3の習慣】
・自己克服と自制
・依存から自立へ成長するためのプロセス
・私的成功の習慣

【第4~第6の習慣】
・公的成功にかかわる習慣

【第7の習慣】
・更新再生の習慣
・肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣




「第7の習慣 刃を研ぐ」は、更新再生に関わる習慣であり、肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣ということですね。

また、人間の成長のプロセスである、依存状態から自立状態(第1~3の習慣)、自立状態から相互依存状態(第4~6の習慣)を達成したところにある習慣ということになります。


つまり、相互依存状態にあることを前提とする習慣なんですね。



そしてもちろん、「7つの習慣」の最後の習慣ということになります。

「7つの習慣」をすべて成し遂げたことで、どのようなことが起こるのか。

そこに注目しながら、「第7の習慣 刃を研ぐ」の内容について整理していきましょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆第7の習慣 刃を研ぐ

〇バランスのとれた自己更新再生の原則

・あなたの持つ自分自身という最も大切な資源を維持すること
→ 人間の4つの側面「肉体的側面(肉体)」「精神的側面(精神)」「知的側面(知性)」「社会・情緒的側面(社会・情緒)」をそれぞれ更新再生させること

・刃を研ぐとは、この4つの能力のすべてを、定期的に、一貫して、賢明に、バランスよく磨き、向上させること

・そのためには主体性を発揮して、自ら率先して行わなければならない(第二領域:重要であるが緊急ではない)。自分自身で行わなければならない

・人生で唯一最大の結果を生み出す投資。自分自身に投資すること。
→ 人生に立ち向かうために、貢献するために使える道具は、自分自身しかない。自分の出す業績はすべて、その道具を活用してつくり出すもの


【肉体】
・バランスの取れた栄養のある食事、十分な休養、定期的な運動
・仕事、環境に適応、より人生を楽しむ能力を高めること
・主体性という精神的な筋肉を鍛えることにつながる

【精神】
・人生にリーダーシップを発揮する
・自分の核、中心、価値観に対して決意する
・人生の目的を明らかにする(ミッション・ステートメント)

【知性】
・教育=継続的に自分の思考能力を磨き、それを高める活動
・自覚を持ち、自分の頭の中のプログラムを客観的に見つめる能力を身につけること
・優れた書物を読む、書く、計画を立てる

→ 肉体、精神、知性の更新再生は、毎日の私的成功の習慣(第1~第3の習慣)
すべての決断、すべての人間関係、残りすべての時間、睡眠の深さなど、ありとあらゆることに多大な影響を及ぼす

【社会・情緒】
・人間関係におけるリーダーシップ、感情移入のコミュニケーション、創造的な協力の原則に基づいている(第4~第6の習慣)
・これらを成功させるのは、自分の内的安定性と自尊心
・自尊心は、自分の価値観に対して忠実に生きることから育まれる
・内的安定性は、自分の生き方が正しい原則とそれに基づいた価値観とに調和しているときのみ得られる



◆「7つの習慣」における相乗効果


・どの側面を磨いても「7つの習慣」を実行する能力が高まる。「7つの習慣」も相乗効果的なもの

・更新再生とは、螺旋状の上向きの成長、変化、常なる改良の良い循環をつくり出す原則
→ そのためには、常に高い「学び」「決意」「実行」を繰り返すことが必要

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



最後に取り上げた言葉が、「第7の習慣 刃を研ぐ」を端的に表しているのではないかと思います。

「常に高い『学び』『決意』『実行』を繰り返すこと」

これに集約されますね。

「習慣」ですから、一回こっきりのことではありません。

日々、繰り返し、変化していくことが重要になります。

その結果の積み上げが成長を生むのです。



逆に言えば、「習慣」ですから、もちろん一度にすべてを変えたり、身に付けたりすることは難しい。

だからこそ、できることを少しずつクリアしていけばいいのです。

私が印象に残っているフレーズは、「自分との約束を守り続けること」というものです。

時には投げ出したくなることもあるかもしれませんが、誰が見ていなくても「自分が見ている」と思うとなかなかサボれないもの。

自分で決めた約束を守ることで、自分に自信がつき、その結果誠実さが育まれるのではないかと思います。

そしてそのことが、他者からの信頼を得ることにつながるのです。



「7つの習慣」の中でも重要なのが、やはり第1から第3の私的成功に関する習慣でしょう。

これらが公的成功のための前提条件になるからです。

今一度振り返っておきましょう。


第1の習慣 主体性を発揮する → 自分が影響できることに集中し、自ら選択する

第2の習慣 目的を持って始める → ミッション・ステートメントを描き、自らの指針とする

第3の習慣 重要事項を優先する → ミッション・ステートメントを尺度とし、「緊急ではないが重要なこと」(第二領域)に時間を投資する



これらのことをしっかりと頭の中に刻みつけ、意識しながら日々成長を積み重ねていけば、きっと大きな力となるはず。

1%の成長を毎日、365日続けると、1年間で38倍になります。

1年後に38倍成長した自分の姿をイメージしようとすると・・・とんでもないことができるようになっていると思いませんか?

一度に大きく変わる必要はない。

そう考えるだけで気持ちはずいぶん楽になります。

重要なのは、少しの変化、そして続けること。

1年後の38倍の自分をイメージしながら、ワクワクしていきましょう。



これにて『7つの習慣』のまとめは終了となります。

長々とありがとうございました。

次はどんな約束をしようかな。



信頼し合える仲間との相乗効果こそ、創造的な面白いアイデアの源泉となる! ~⑦第6の習慣 相乗効果を発揮する~(『7つの習慣』)

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2013-08-30



【考えや行動を根本から見直したいと考えている方にオススメ】


前回は、名著『7つの習慣』から、「第5の習慣 理解してから理解される」を取り上げました。

(「第5の習慣 理解してから理解される」については、こちら



7つの習慣は、以下のような構造で成り立っています。

【第1~第3の習慣】
・自己克服と自制
・依存から自立へ成長するためのプロセス
・私的成功の習慣

【第4~第6の習慣】
・公的成功にかかわる習慣


【第7の習慣】
・更新再生の習慣
・肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣


今回の「第6の習慣 相乗効果を発揮する」は、公的成功に関わる三つの目の習慣です。

また、自立から相互依存に至る成長のプロセスの一つでもあります。



では、相乗効果とは一体なんでしょうか。

相乗効果という言葉自体の意味は、通常理解されているように、「全体の合計が、各部分の和よりも大きくなるということ」です。

つまり、1+1=2ではなく、1+1が3にも4にも5にも10にもなるような、人間関係において発生する効果の広がりです。

「7つの習慣」においては、この「第6の習慣 相乗効果を発揮する」を理解することが、そのほかの習慣をより深く理解するための助けになると考えています。



どういうことかというと、本章の冒頭に、相乗効果とは、「残りの習慣すべてが身についているかどうかのテストであり、その目的である」という言葉があります。

これまで、「第4の習慣 Win-Winを考える」と「第5の習慣 理解してから理解される」は、言葉としては理解できるのですが、いまいちどういうことか腑に落ちないものを感じていました。

ですが、相乗効果ということを考えたとき、「なるほど!」と納得したのです。



信頼している仲間と何かある問題について話しているとき、あるいは新しいことを始めようとするとき、次々に面白いアイデアが湧いてきて、わくわくするような気分を味わったことはないでしょうか?

その瞬間に起こっていることが、まさに相乗効果にほかなりません。

そこではどちらの得でもなく、お互いにとって利益となるアイデアが次々と生まれます。

お互いが学び合い、成長につながっている実感が得られます。

そういうときはきっとお互いの信頼関係、Win-Win、理解しあっているという理想的な状態で満たされているのではないかと思うのです。

また、何より、自分の中でその時間が楽しい、幸せといった気持ちが自然に沸き起こってきます。

これって、誰かと一緒に何かに取り組むことによって得られる醍醐味といっていい瞬間ですよね。



このように「第6の習慣 相乗効果を発揮する」は、これまで学んできた5つの習慣の集大成といっていい習慣です。

そのため、この習慣を学ぶことで、それまでの5つの習慣をより深く理解することにつながるのではないかと思います。



それでは、「第6の習慣 相乗効果を発揮する」の内容について整理していきましょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆第6の習慣 相乗効果を発揮する 

〇創造的な協力の原則

・相乗効果は人生において最も崇高な活動

・残りの習慣がすべて身についているかどうかのテストであり、その目的

・人間の持つ4つの独特の性質(自覚、想像力、良心、自由意志)やWin-Winの精神、感情移入を、人生で直面する問題の解決に集中させることにより、奇跡ともいえる今まで存在しなかった全く新しいものが生まれる

・相乗効果こそが、原則中心のリーダーシップの本質

・相乗効果とは、全体の合計が、各部分の和よりも大きくなるということである。各部分の間にある関係そのものも、ひとつの構成要素として存在し、さらにそれが単なる一部分ではなく、触媒的な役割を果たし、力を付与し、一体化させる最も重要な部分になっている

・相乗効果の本質は、相違点に価値をおき、それを尊重し、強みを伸ばし、弱さを補完すること

・相乗効果的にコミュニケーションが展開されると、自分の意見や心をありのままにオープンに表現できるようになる
→ 相乗効果を発揮するという目的を持っているため、お互いがお互いに対する理解を深め、学び合い、新しいことに気づき、成長することができる



〇相乗効果を生み出す環境


・高い信頼残高を持つ信頼関係が築けているからこそ、開放的で率直なコミュニケーションができる

・Win-Winを考えているからこそ、第3案の存在を確信し、最初の提案よりも相互利益をもたらす案を探し出すことができる

・感情移入しながら話を聴き、理解しようとするからこそ、結論の前に検討すべき価値観の相違や相手の不安などを総合的に把握でき、双方が同じ理解を持つことができる

・高い信頼残高、Win-Winの考え方、理解してから理解されるコミュニケーションを合わせると、相乗効果をつくり出す理想的な環境ができあがる

・相乗効果を発揮するためには、双方が満足できるまで話し合いを続けること
→ その過程を通じて、お互いの関係が強化される


〇相乗効果の本質は、相違点を尊ぶこと

・相違点を尊ぶとは、知的、情緒的、心理的な相違点を尊ぶこと。そのためには、すべての人は世界をあるがままに見ているのではなく、自分のあるがままに見ているということを理解すること
→ そのことが理解できないと、他の人の話を聴くとき「間違っている人の話を聴くだけ無駄」だと感じてしまう

・本当に効果的に人生を営む人は、自分のものの見方の限界を認め、ほかの人のパラダイムと考え方に接することによって得られる豊かな資源を活用する謙虚さを持っている人

相違点こそが、自分の知識と現実に対する理解を増すものだと認識できる

・自分の経験だけでは、慢性的にデータ不足になる

・どちらが正しい・間違っているの二分法ではなく、相違点を尊ぶことで自分の認識を高め、相手を肯定する
→ コミュニケーションのブレーキがはずれ、相乗効果を発揮する環境がつくられる

⇒ どちらかの利益に限定されない、まったく新しい可能性を持つ第3案、第4案・・・が無限に創造されうる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「そんなにうまくいくわけがない」とか、「理想論でしかない」と思われる方もいるかもしれませんね。

確かに、いつもいつもこのような理想的な相乗効果が生まれるわけではありません。

人によっては、相手の立場や年齢、相手との力関係などを考慮して、自らを守るために妥協せざるをえない場面もあることでしょう。

私もそうです。

職場の上司からの指示に内心忸怩たる想いを抱きながら、そんな自分に憤りを覚えつつ、ただ心を押し殺して機械的な作業に徹することも多いです。



でも、そんな働き方、生き方のどこに喜びが見出せるでしょうか。

やりがいが感じられるでしょうか。

そのような人間関係ばかりで幸せになれるでしょうか。

きっとそうはならないでしょう。

だから私は、相乗効果によって得られる、楽しい時間、場、仕事を創造したい。

そのために信頼しあえる仲間をつくりたい。

そのために信頼される自分でありたいし、信頼されるような人間になりたい。

そんな想いで起業を目指しているのだという気持ちが湧いてきました。



少々脱線しましたが、このように「7つの習慣」は、自分の考えや想い、行動、現状を振り返る上で、大きな気づきを与えてくれますね。



ということで、今回は「第6の習慣 相乗効果を発揮する」をご紹介しました。

「7つの習慣」も、残すところあと一つ。



次回は、いよいよ最後の習慣、「第7の習慣 刃を研ぐ」についてご紹介します。


ありがとうございました。



相手に理解されるためには、まず相手の話を「100%」聴くことからはじめよう! ~⑥第5の習慣 理解してから理解される~(『7つの習慣』)

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2013-08-30



【考えや行動を根本から見直したいと考えている方にオススメ】


前回は、名著『7つの習慣』から、「第4の習慣 Win-Winを考える」を取り上げました。

(「第4の習慣 Win-Winを考える」については、こちら



今回は、公的成功に関わる二つ目の習慣、「第5の習慣 理解してから理解される」です。

つまり、自分を理解してもらいたければ、まず相手を理解するということですね。

Win-Winに続き、これもよく聞かれることですね。

言葉ではわかっていても、いざ実行するとなるとこれがムズカシイ・・・。

でも人間関係でとても大切なことなので、ぜひ身に付けたい習慣です。



なお、7つの習慣の構造は、以下のような要素で成り立っています。

【第1~第3の習慣】
・自己克服と自制
・依存から自立へ成長するためのプロセス
・私的成功の習慣

【第4~第6の習慣】
・公的成功にかかわる習慣


【第7の習慣】
・更新再生の習慣
・肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣


そのため、今回の「第5の習慣 理解してから理解される」は、公的成功に関わる習慣です。

自立から相互依存に至る成長のプロセスの一つです。


それでは、「第5の習慣 理解してから理解される」の内容について整理していきます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆第5の習慣 理解してから理解される

感情移入のコミュニケーションの原則

・話を聞いているとき、ほとんどの人は理解しようとして聞いているのではなく、答えようとして聞いている。話しているか、話す準備をしているか二つに一つ。
→ 聞いている話をすべて自分のパラダイム(認識の枠組み)というフィルターを通している

・話を聞く5つのレベル
①無視する
②聞くふりをする
③選択的に聞く
④注意して聞く
⑤感情移入して聞く(傾聴)

→ 感情移入とは、テクニックではなく、相手を心の底から理解しようと努めること
相手の見地に立ち、相手の立場から物事を眺め、相手が見ている世界を見ること
相手のパラダイムを理解し、相手の気持ちを感じとること

・優秀な営業マンは、まず顧客のニーズや関心、状況を理解しようとする。素人は商品を売り、プロはニーズや問題に対する解決を売る

・まず相手を理解しようとすることこそが、人生のあらゆる場面に作用する正しい原則である

⇒ 重要なことは、相手を理解しようとしているという事実ではなく、相手がそれを認識できるかどうか
相手が「自分のことを理解しようとしている」と認識できなければ、伝わらない。だから難しいのだといえる
ある程度の信頼関係にある人間関係において成り立つといえる



〇理解することがWin-Winにつながる

・人と人との間には、ものの見方に大きな違いがある。それを前提とした上で、一緒に何かを成し遂げようとするには(Win-Winになるためには)、第一歩として、相手を理解しようとすることが不可欠

・相手との違いは自分にはコントロールできないが、相手を理解するように努めることは自分でコントロールできる

・理解する努力によって、自ら相手のことを学ぶ
→ 理解と尊敬を言葉や態度で表す
→ 相手に誠心誠意が伝われば、信頼残高が高まる

・評価したり、自分の考えを打ち出そうとする前に、まず理解しようとすることが相互依存状態に向かうための習慣となる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


第1から第3の習慣は、私的成功に関わる習慣であり、いわば自分の中に留まる考え方の習慣でしたが、第4から第6の公的成功に関わる習慣は、他人との関係に関する習慣ということがわかってきました。

「第4の習慣 Win-Winを考える」は、お互いの利益になる新しい第3案を考えることでした。

これはなんとなくわかりやすいと思っていましたが、第5の習慣を学ぶと、また認識が変わってきますね。

それは本当にお互いの利益になることを考えるためには、本当に相手のことを理解していないといけないからです。

表面的には相互の理解になるように見えても、それは実は自分が勝手に「相手にも利益になることだろう」と判断しているだけなのかもしれません。



本当の相手の利益を理解するためには、まず相手の考えや問題、ニーズを理解しようと努め、それを態度で示し、相手に伝えることが本当のWin-Winにつながるということを第5の習慣は教えてくれます。



言葉としてはわかってきたように思いますが、実行するとなるとやはり「どうやったらいいのか?」となるような気がします。

私の解釈としては、まずは単純ですが「相手の話を聴く」が重要ではないかと思います。

人間は、話すよりも、聴くときの方が多くの言葉を処理できるんだそうです。

日本人の平均では、1分に話せる単語がだいたい100~150個ですが、聴きとることができる単語は600~800個くらいということで、4倍から5倍多い。

つまり話すよりも聴く方が簡単なんですね。

簡単なので、つい「ながら聴き」をしてしまうんです。

何か作業をしながら、あるいは相手の話が終わった後に「なんて応えようか」なんてことを考えながら聴いてしまいます。

それだと100%聴くことに集中していることになりませんよね。

また、何か作業をしながら聴いていると、ちゃんと聞いているのかと相手が不安になります。(私はこれでよく妻に怒られます笑)



そうではなく、まずは「100%」聴こうとすること。

相手に、「あなたの話を聴いているよ」と行動で示すことが、相手を理解することにつながるのではないかと思いました。

そうすることで、相手の話の理解だけでなく、表情やしぐさなども見ることができ、言葉とは違った相手の心情を察することができるかもしれません。

また、何より相手が「ああ、自分の話を聴いてくれているんだな」と安心することができます。

そうなればあなたの話にも耳を傾ける態度も違ってくるはずです。

つまり、まず相手の話を聴くことが、信頼関係のはじまりになるといえるです。



私は、第5の習慣を以上のように理解しました。

(内容は理解しましたが、やはり行動しないとですね・・・。実は一番苦手なことかもしれません。努力します)



ということで、今回は「第5の習慣 理解してから理解される」をご紹介しました。



次回は、「第6の習慣 相乗効果を発揮する」についてご紹介します。


ありがとうございました。



相手との信頼関係は、勇気と思いやりを持ち、信頼残高を積み上げるための行動をとることによって築かれる ~⑤第4の習慣 Win-Winを考える~(『7つの習慣』)

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2013-08-30



【考えや行動を根本から見直したいと考えている方にオススメ】


前回は、名著『7つの習慣』から、「第3の習慣 重要事項を優先する」を取り上げました。

(「第3の習慣 重要事項を優先する」については、こちら



今回は、公的成功に関わる一つ目の習慣、「第4の習慣 Win-Winを考える」です。

また、第4の習慣は、自立状態から相互依存状態へ向かう成長のプロセスでもあります。

コヴィー博士によれば、自立するにつれて、主体的になり、正しい原則を生活の中心におき、価値観に基づいて誠実に優先課題を計画し、それを実行する力を育成するにつれて相互依存を選び、充実した、継続的で生産的な人間関係を築くことができるといいます。



また、こうした人間関係において重要なのは、信頼残高という考え方だといいます。

礼儀正しい行動や親切、正直、約束を守るといったことを積み重ねることで、人からの自分に対する信頼感、すなわち安心感を得られることができるとコヴィー博士は述べています。

第4から第6までの公的成功に関わる習慣は、その結果としてのいわば信頼関係をつくるための習慣といえるでしょう。



なお、7つの習慣の構造は、以下のような要素で成り立っています。

【第1~第3の習慣】
・自己克服と自制
・依存から自立へ成長するためのプロセス
・私的成功の習慣

【第4~第6の習慣】
・公的成功にかかわる習慣


【第7の習慣】
・更新再生の習慣
・肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣


今回の「第4の習慣 Win-Winを考える」は、公的成功に関わる習慣ということになります。

自立から相互依存に至る成長のプロセスですね。


それでは、「第4の習慣 Win-Winを考える」について整理していきます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆第4の習慣 Win-Winを考える

人間関係におけるリーダーシップの原則

・成功は、他人の成功を犠牲にしなくても達成できる

・Win-Winとは、当初それぞれが持っていた案ではなく、全く新しい第3案の存在を信じること、相手や自分の考えに限定される必要はなく、より良い方法があるはずだと確信すること

・長期において両方が勝たなければ、両方の負けになる。相互依存の現実においては、Win-Win以外に現実的な方法はない

・双方が納得できる相乗効果的な解決策を見つけることができなければ、No Deal(取引しない)選択を行うこともできる

・Win-Winを実行するには、ほかの人と相互に学習し、相互に影響を与え、相互に利益を得る姿勢が必要
→ 大きな勇気と思いやりが要求される

・すべての対人関係において成功するための基礎



〇Win-Winの5つの柱


①人格
・誠実・廉潔・・・自分自身におく価値。自分の価値観を明確にし、日ごろの生活を、それに基づいて主体的に計画し、実行すること

・成熟・・・勇気と思いやりのバランス。自分の気持ちや信念を表現する勇気と、相手の気持ちや信念を尊重する思いやり

・豊かさマインド・・・すべての人を満足させることが可能だという認識。他の人と接しながら、無限の可能性があることを認め、新しい創造的な代替案や第3案をつくり出すことができる


②関係
・信頼残高のある人との、Win-Winを決意している関係


③合意
・Win-Winの中身を定義し、それに方向性を与える
・「実行協定」、「パートナーシップ協定」


④システム
・研修、計画立案、コミュニケーション、予算、報酬など、すべてがWin-Winの原則に基づいている必要がある

・Win-Winの実行協定を支え、補完する環境をつくり出す


⑤プロセス
・Win-Winの結果は、Win-Winのプロセスによってしか達成することはできない

・第5の習慣、第6の習慣に関わるステップ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


以上、今回は「第4の習慣 Win-Winを考える」をご紹介しました。

Win-Winはどちらも勝者である、つまりどちらにとっても良いことということで見たままなのでわかりやすいですね。

重要なことは、最初から用意したアイデアではなく、相手との話し合いによってそれぞれの価値観にあったWin-Winにつながる新しいアイデアをつくるという姿勢で臨む(勇気と思いやり)ということです。

そしてそのためには、相手との信頼関係が必要だということ、それにはまず自分の信頼残高を積み上げるための行動(礼儀、親切、正直、約束を守る)をとることが大切だということを教えてくれます。

それが公的成功のための第一歩であり、相互依存状態に向けた成長のプロセスの始まりというわけですね。



次回は、「第5の習慣 理解してから理解される」についてご紹介します。


ありがとうございました。



本を1キロメートル読む! 〜真・積読生活(6週目) 〜

books



本を「1キロメートル」読むことにチャレンジしています。

1キロメートル、すなわち100,000センチメートルです。



このことの効果は2つあります。

①数字が積み上げなので、減ることはない

②冊数ではなく「厚さ」なので、差別化できる



そんなこんなで、タイトルも「脱・積読」から「真・積読」と変えております。

「厚さ」なので「積読」と相性が良いですしね。


前回までに積み上げてきた本の厚さは62.4センチメートルでした。

まだ1メートル(100センチメートル)にも達していないわけです。

我ながら、大きすぎる山を設定してしまいました・・・。




では、6週目の報告です。

今週読んだ本は、10冊でした。

※ちなみに、各本の写真を掲載していますが、背の幅は計測しづらく、誤差があるため、記載した数字は小口の厚さを測ったものです。


『質問は人生を変える』(マツダミヒロ)


1.8センチメートル

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『ドラッカー全教え』(ウィリアム・A・コーエン )


2.0センチメートル

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『「つながり」で売る!法則』(藤村正宏)

1.5センチメートル

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『Instagramマーケティング』(株式会社オプト&できるシリーズ編集部)

2.1センチメートル

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『プラットフォームビジネスの最強法則』(川原秀仁)

1.7センチメートル

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『「地域一番コンサルタント」になる方法』(水沼啓幸)

2.0センチメートル

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『幸せのメカニズム』(前野隆司)

1.4センチメートル

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『稼ぐ言葉の法則』(神田昌典)


1.5センチメートル

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『小説 言の葉の庭』(新海誠)


1.6センチメートル

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『古書カフェすみれ屋と本のソムリエ』(里美蘭)

1.7センチメートル

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合計で17.3センチメートル、累計では79.7センチメートルとなりました。

1キロメートルまで、あと99920.3センチメートル!



きゃー。




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