SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

2019年06月

『週末起業』 ~会社を辞めないまま、リスクを抑えて起業する方法~

週末起業 (ちくま新書)
藤井 孝一
筑摩書房
2003-08-06



【会社員のままでいようか、起業しようかで迷っている方にオススメ】



タイトルにある「週末起業」とは、文字通り、「会社員を辞めずに週末だけ自分の好きなことで起業すること」です。

昨年から「働き方改革」が何かと話題になり、2019年に入ると関係法も整って、その動きが本格化しています。

社員に「副業」を認める企業も増え、社員の側でも「副業」や「複業」、そして「起業」にチャレンジする事例を多く耳にするなど、一種のブームともいえるような兆しが見えます。

近年は、そのような
「働き方改革」をはじめとする社会背景があったり、低コストで利用できるⅠTサービスが充実していたり、SNSなどによるネットワークがあったりと、起業しやすい環境が整っているといわれています。



しかし、一昔前、これらが普及する以前はまったく違っていました。

起業は、「特別な人」や「変わり者」だけが選ぶ特殊な選択肢であり、一般的にはハードルやリスクが高いと認識されていたのです。

本書は、そのような時代に書かれた本であり、「週末起業」とは、会社員を辞めないまま起業することで、起業のリスクを抑えて着実に起業を実現する方法といえます。




起業に対するイメージは変わってきたとはいえ、現在会社員として働いている人にとっては、起業する=会社員でなくなることへの不安はやっぱり同じ。

そうした不安を少しでも和らげ、スムーズに起業につなげていくための手法として、「週末起業」のノウハウが役立ちます。

そういう意味では、起業への関心が高まっている現在でも活かせるノウハウといえるでしょう。

今は会社員で、これから起業を目指したいという方にオススメの1冊です。


それでは本書の内容を整理していきます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆週末起業の特徴


・会社員を辞めずに、夜や休日を使って起業する

・お金をかけずにはじめること

・インターネットを利用すること

・自分の大好きなことをビジネスにすること


⇒ 今でいう「副業」「複業」にあたる
著者は「副業」は時間の切り売りにすぎないと批判するが、今は「副業」のとらえ方も広がっている
自分の強みを活かすことで、起業につながるケースも多い




◆週末起業のメリット


・自分のやりたいことにチャレンジできる

・副収入が得られる

・人脈が広がる

・本業にも好影響がある

・家族や地域との交流が深まる

・起業の練習になる
→ スキル、実績を高められ、赤字でも本業があるので精神的なプレッシャーはない


⇒ 反面、デメリットとして、過労や家族との時間が減ることが考えられる

著者は、メリットの一つに「家族や地域の人との交流が深まる」ことを挙げていますが、週末起業することで必然的にそうなるというよりも、いかにここを意識した起業とするかがポイントではないか



◆成功する週末起業のポイント

(1)テーマで絞る

①やりたいことを選ぶ
②できることを選ぶ
③時流に乗っているものを選ぶ

→ ①から順に絞り込む


(2)「何を売るか」で絞る


・モノ
・ワザ
・知識・情報
・人脈


(3)「困っていること」「あったらいいな」で絞る


・ビジネスで解決できること


(4)顧客対象で絞る


→ オンリーワンビジネスを目指す

⇒ オンリーワンとは、特定分野のナンバーワンということ
 またはニッチ分野のナンバーワン



◆著者が考える週末ビジネスの心得

①継続的に投資する

②家族を巻き込む

③会社には内緒にする


④時間を確保する

⑤ビジネスを楽しむ


⇒ 特に④は、実際に行動に移すという点でも、休息を確保する点でも、家族の理解を得る点でも、時間のメリハリをつけるために有効

⑤は、決してムリをしないことにつながる


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


まさに今の私の状態こそ、「週末起業家」といえる状態でしょう。

副収入を得ているという段階とはいえませんが、やりたいことをいろいろ実践しながら、どういう方にお客さんになってもらえるか、どういうことで人の役に立てるか、何をやっているときにワクワクするかを考えています。

本で学ぶだけでなく、実際にやってみることで、多くの気づきを得ることができています。

やはり自分でやってみることが大事ですね。

逆に、やってみないと何が問題なのかさえ分からないまま。

その状態ではとても会社員を辞めて起業するのはリスクが高すぎるでしょう。

その点、週末起業という考え方は、リスクを避けたい人にとっては、起業へのステップとして有効なやり方ではないかと思います。



ありがとうございました。



『地方創生ビジネスの教科書』 ~日本創生は地方から~







地域経済が活性化しないことには、雇用を維持できない。
仕事がなければ、とくに若い人ほど出て行ってしまう。
高齢者ばかりが取り残され、社会保障の費用負担が増える一方なのに、住民が減って、税収維持もままならない。
このままでは自治体すら維持できない・・・




これは、本書の著者、元総務大臣の増田寛也さんが抱いている危機感です。

こうした危機感のもとに増田さんが書いた『地方消滅』は、一時大きな話題を呼びましたね。

では、地方が消滅しないためにはどうすればいいのか?

本書は、そうした問いへの回答書となっています。



本書では、以下の10の地域における地方創生ビジネスの事例が紹介されています。


①山形県鶴岡市 バイオベンチャーが生み出す「ハイテク蜘蛛の巣」

②宮城県山元町 被災というピンチを乗り越えたIT×農業による「ミガキイチゴ」

③福井県鯖江市 「めがねのまち」から「オープンデータのまち」へ

④栃木県宇都宮市 荒廃した大谷石の採掘場を活用したツアーで観光資源化

⑤熊本県山江村 安売り栗から献上栗のブランド化

⑥和歌山県北山村 オンリーワンの「じゃばら」で一点突破

⑦岡山県西粟倉村 森林・仕事・人を育てる村の総合商社「森の学校」

⑧北海道ニセコ町 カリスマ外国人による「夏のニセコ」の発掘で世界のリゾートに

⑨愛媛県今治市 有名デザイナーによる「白いタオル」のブランド化

⑩島根県海士町 Iターンの若者と「持続可能な」離島づくり




どの事例もやり方はさまざまで、立地条件や地域資源の種類も多様です。

ですが、共通している特徴があります。

それは、


①「ヨソ者」「若者」「バカ者」の活躍
→ 必ずしも域外から来たキーマンだけが突っ走るのではなく、それを支える域内のキーマンもいる

②困難や挫折を繰り返しつつ、それを乗り越えてきたこと

→ 最初からすべて順調だったわけではない。むしろ最初は失敗が多い。それでもステップバイステップで継続してきた


ということです。


ここでは、10の事例のうち、②宮城県山元町、④栃木県宇都宮市、⑩島根県海士町の3つの事例をご紹介したいと思います。

この3つの事例から、地方創生のヒントを得ていきます。


なお、⑦岡山県西粟倉村の「森の学校」については、以前このブログでも取り上げた『ローカルベンチャー』で詳しく紹介されていますので、よろしければそちらをご参照ください。

『ローカルベンチャー』の紹介はこちら。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

②宮城県山元町 被災というピンチを乗り越えたIT×農業による「ミガキイチゴ」


〇キーマン
・山元町出身で、東京でITコンサルで起業した岩佐大輝さん

〇背景
・地元の山元町が東日本大震災による被災
・被災前のイチゴの年間出荷額は約13億円で町の特産
・130軒のイチゴ農家の9割が被災、イチゴの単価下落、燃料価格高騰

〇手法
・旧態依然とした地元農業に、ビジネスの手法やITを組み込む
・温度、湿度、二酸化炭素濃度、日照、水、施肥、風向きなどをデータ化し、ITで栽培管理
・規模を拡大してもコストが上がらない、費用がほぼ一定のビジネスモデルへの転換
・農業技術をインドへ輸出し、世界展開

〇人を巻き込む
・イチゴづくり名人に弟子入り。データよりも最終的には名人の助言を採用し、成果
・地元農家の栽培データを集約
・プロボノ(プロが自らの専門分野を生かしてボランティアで社会貢献すること)によるブランディング、マーケティング

〇理念
・「儲からない農業」を「儲かる農業」へ

・世界的な人口増に対応して食料生産を維持するには、ITによる効率化も必要(サスティナブルな農業への転換)




④栃木県宇都宮市 荒廃した大谷石の採掘場を活用したツアーで観光資源化

〇キーマン
・長野県出身の松本譲さん

〇背景
・大谷石の採石場跡地の放置
・第三セクターによる宇都宮市農林公園「ろまんちっく村」の運営の行き詰まり

〇手法
・ろまんちっく村を、地元の生産者と消費者が直に触れ合える交流拠点とし、栃木の農業・商業・工業ブランドの受発信基地とする
・地底湖ツアー事業による大谷石採石場跡地の観光資源化

〇地元の生産者の反発
・「再生事業でひと儲けを企むとんでもないヨソ者」という反発
・宇都宮市の職員が地元の意見や陳情を全面的に引き受け、松本さんの後ろ盾に
・ある生産者からの言葉
「表立って賛同しないが、本音ではこれからの地域の夢を託そうとしている人がたくさんいる。だから、今やっていることを諦めたり、保守的になったりしては、結果的にその人たちの夢を壊すことになる

→ 同じ方向を向いていれば、自分のやるべきことをやればいいという役割分担
 
〇理念
・実績が上がらなければ人はついてこない
・まずは成功事例をつくり、地元の人たちを巻き込みながら、徐々に生産者に事業を移管していくことが一番地元のためになる




⑩島根県海士町 Iターンの若者と「持続可能な」離島づくり

〇キーマン
・トヨタ自動車を辞め、海士町で株式会社「巡りの環」を立ち上げた阿部裕志さん(Iターン)

〇背景
・海士町は、人口3000人に満たず、5人に2人が高齢者という課題先進地域
・全国に先駆けて、Iターン・Uターン政策に乗り出し、2004年からの10年間で大きな成果
・島まるごとブランド化による産業創出と、高校魅力化プロジェクトに代表される人づくり

〇移住を決める人の縁
・若者が移住するときの最初のきっかけは、SNSなどによる仲間の口コミが多く、ネットワーク化する
・仲間が移住すると、人のつながりで移住してくる人が増える

〇地方でのチャレンジ
・田舎にも仕事があり、人が足りない
自分で面白い仕事をつくっている人がいると、それを見てやる気のある人が田舎暮らしに飛び込んでくる
田舎ベンチャーは、複数事業で合わせ技一本でいい
「ヨソ者」の視点は大事だが、いつまでも「ヨソ者」扱いされていると思うように力を発揮できない

→ 一つのことだけをやっているのでは、なかなか地域の人に認めてもらえない
  積極的に地域の人と交流し、自分にできることを率先して引き受けることで、信頼が得られる

〇理念
・自分たちの未来は、そこに住む自分たちの手でつくっていかなければ借り物になってしまう
・一時的な浮上ではなく、子の世代、孫の世代へと受け継がれる持続可能な取り組みが必要


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


本書で取り上げられた事例は、宇都宮市を除くと大半が過疎や高齢化に悩む小さなまちです。

特に和歌山県北山村は、人口がなんと460人。

それでもその地域特有の「じゃばら」で、約3.5億円という売上を上げているといいます。


「お金は重要じゃない」

「稼ぐこと=悪」


ということがよくいわれますが、お金は重要です。

問題は、それを何のために稼ぎ、どのように使うかということ。

誰か一人だけの利益にしかならないのでは、それは批判されてしまうでしょう。

地域全体でお金を稼ぎ、それがみんなの収入となり、まちの収入となり、まちに必要なインフラ整備や事業に使われていくこと。

もっといえば、地域で必要なものは地域でつくり、使い、ないものだけを外から買う、余ったものは外へ売るという仕組みをつくることが持続可能な社会をつくるのではないかと思います。

(考えてみれば、これって昔は当たり前にやっていたことですよね・・・)



また、小さな地域というのは、人の活動が見えやすい。

これは大きな都市にはないことです。

それに大きな都市ほどモノがないので、そこで新しいモノをつくる余地がたくさん残されている。

こうしたことが、「地域にはチャンスがたくさんある」ということなんでしょうね。



私自身、都会の生活は絶対嫌だと思っていますので、起業するなら絶対「東京以外」と決めています笑

でも本屋がないのも嫌だなあ。

その点、「ほどほど都会で、ほどほど田舎」の埼玉県。

いろいろなチャンスが見つかりそうです。



ありがとうございました。



『人が集まる「つなぎ場」のつくり方」 ~「場をつくる」ということは、「人と人の関係をつくる」こと~




【本・本屋を使った、人が集まる場づくりのための1冊】


『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』は、そのタイトルどおり、人が集まる場のつくり方についてのヒントがつまった本です。



「6次元」というのが、本書の舞台となる場所の名前です。

カフェであり、古本屋であり、ギャラリーでもあるこの場所は、筆者ノナカムラクニオさんが「死ぬまでにやりたい3つのこと」を形にしたものです。

「6次元」というのも不思議な名前ですが、「6」は絶対的な数字なのだそうです。

美しいもの、強いものの象徴である6角形に魅せられ、6に取りつかれたというナカムラさんは、古いものや新しいもの、2次元も3次元もすべて受け入れてくれる異次元空間として、「六次元」をスタートしたといいます。



ナカムラさんは、六次元を「都市型茶室」として捉えています。


都市型茶室とは、聞きなれない言葉ですが、ある一定の狭い空間の中で、身分や年齢に関係なく話をするという「空間あそび」の場だといいます。

六次元では、有名な人もそうでない人も、肩書き抜きで語り合える場所になるようなたくさんの演出やイベントが施され、今では毎回多くの人が訪れる場所になっているとのことです。

場づくりにおいて大切なことを、ナカムラさんは次のように語っています。


「もしかして次に来た時には、もうここはないんじゃないか」と感じさせるような「一期一会の空間」をつくることだと思っています。それこそが、どこでも買えない価値のあること




最近、ブックカフェなどの「本屋×〇〇」という、小さいけれどある分野に特化した特色ある本屋さんの形が増えています。

自分の本屋さんを持つことは、私の将来の夢の1つです。

もちろんただの本屋さんではありません。

本や本屋という場をきっかけとして、人と人とが出会える場にできたらと思っています。


そこで今回は、本書から、人が集まる場づくりのためのヒントや、夢や想いを実現するためのヒントを学んでいきます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆人間が空間をつくり、空間が人間をつくる

・お店でマッサージをしたいという人がやってきて、お店のすみっこでやってもらったら大人気に
・マッサージを目的に来る人も
・たくさんの人脈がつくられた

→ 素敵な人が素敵な人を連れてくる、素敵な場をつくってくれる
 人こそ、場所。人こそ、街

→ 「場をつくる」ということは、「人と人の関係をつくる」こと




◆カフェ×本屋という場

・珈琲は、飲み薬。本は、読み薬

⇒ 素晴らしい言葉です!


・コーヒーと本が楽しめるカフェは、「ココロの薬局」

・現代の都市に必要なのは、ライフスタイルの近い者同士がお互いに学び合い、情報交換できる場の「和的コミュニティ感覚」



〇居心地の良い「たまり場」の法則


①人が集まる場所に、人は集まる
②夢が見られる場所に、人は集まる
③良いものがある場所に、人は集まる
④安心で快適な場所に、人は集まる
⑤自分のためになる場所に、人は集まる
⑥自分を認めてくれる場所に、人は集まる



〇たまり場の法則を活かした事例

・「なんとかナイト」
→「コケ(苔)ナイト)」「文房具ナイト」「金継ぎナイト」
→ 雑多なもので集まる

・読書会という「居場所」

・カフェ塾という学び場



→ 自分が主役になれる場所、自分が主役になれる時間をつくる
→ 世界最高の隙間ビジネス「メディア化するコミュニケーションカフェ」



◆コミュニティづくりのポイント


①採算中心に考えない

②長く続く良い人間関係をつくることに集中する

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


重要なことはカフェや本屋を単なる空間ではなく、「場」ととらえていることです。

当たり前ですが、そこに来るお客さんがいないとカフェや本屋はビジネスとして成り立ちません。

ですが、本書では、カフェでコーヒーや飲み物を提供する、本屋で本を売るではなく、まずそこに集まってくる人ありきなのです。

もっといえば、人が集まるための仕掛けをどうつくるか、どういうものがあったら人が集まってくるのかといった発想から「場」がつくられているように感じました。

つまり、建物という空間に、人が集まってはじめて「場」になるということですね。


また、必ずしも「コーヒー好き」「本好き」なという明確なターゲットがあるわけでなく、一つ一つの「雑多な」イベントを面白がってくる人をターゲットにして、その場その場での人と人との出会いを「一期一会」の場とすることに注力しているように思います。


これらはある意味「実験」で、六次元では、こうした場づくりの「実験」が繰り返されつづけています。

いつ行っても安心感を感じられながら、いつも新しい刺激が感じられる、新しい人と出会える、そんな期待感のある場所というのは素敵ですね。

最近では、コワーキングスペース
やコミュニティスペースといった人との交流や学びを目的とした施設が多くなってきましたが、これらとも共通する要素があります。

この場づくりの発想は、将来の「本屋×〇〇×〇〇」に活かせそうです。


ありがとうございました。








「自主的コミットメント倶楽部」、もとい「夫婦コミットメント倶楽部」結成! ~2019年6月26日から7月10日まで~

coworking_space


3月から起業家仲間と行なっていたオンラインミーティング「コミットメント倶楽部」が、6月21日をもって一段落してしまいました。

その間、「2週間」という単位での目標設定&振り返りが、自分にとって非常にペースメーカーとして役立っていました。

始めた当初は、あれもこれもみたいな感じでいろいろなことを詰め込んでしまい、作業をこなすことにいっぱいいっぱいになってしまっていましたが、徐々にペースをつかむと、スケジュールに無理がなく、それでいて集中して取り組まないと達成できない「2週間の目標」の立て方が身についてきました。

また、すべての「目標」が終われば、ある程度自由に使える時間もできましたので、その先を見据えた作業の繰り上げや、中長期の課題に目を向ける余裕も出てきたのです。

せっかくつかんだこのペースを手放すのはモッタイタイ!




ということで、このたび起業に向けた「自主的コミットメント倶楽部」を始めることにしました。

まず7月10日までの目標設定です。



【6月26日から7月10日までの目標】

作業

・提供できる商品(サービス)の分類(とりあえず無料)

・使える時間の見える化


・読書会議課題本『ザ・プロフィット』を読む、感想まとめる


・読書会企画『ローカルベンチャー』


・ときがわ町の農地転用について調べる


 

アポのあるもの


・小川町講演会参加(6/28)


・コミュニティスペースのマガジンづくり打合せ参加(6/26)


・都幾川木建様 訪問(6/29)


・起業塾×企業コラボプロジェクト参加(7/10)





・・・と妻に話したところ、妻の緊急参戦が決定!

夫婦にて「コミットメント倶楽部」結成しました笑。

期限となる7月10日に、お互いの進捗報告とフィードバックを行うこととします。

(もちろんブログで話し合いの内容も公開していきます。)



一人だとどうしても甘くなりがちなので、ブログで公言することに加えて、誰かの話を聞く機会ができることで自分に強制力を持たせることができますので正直ありがたいですね。

実は妻も起業を目指していて、事業内容が明確で、既に見込客を集めることや収益化の道も開けつつあります。

これは負けてはいられませんね!(焦)

『好奇心を天職に変える空想教室』 ~「やったことがない人」から学ぶ「夢のあきらめさせ方」~




前回は、本書『好奇心を天職に変える空想教室』を、あきらめたくない夢を、追い続ける勇気を与えてくれる1冊であり、「夢の叶え方」を教えてくれる本としてご紹介しました。

前回記事はこちら。



ただ、一方で、本書を読んでいると、著者の植松さんが一途に夢に向かって進もうとすればするほど、「夢をあきらめさせようとする」人が現れることが気になりました。

そこで、今回は、本書に登場するそのような「夢をあきらめさせようとする」人の存在にスポットを当ててみたいと思い、再び筆を手に取りました。(実際はキーボートですが)



中でも注目されるのは、そういった「夢をあきらめさせようとする」人の典型が、教師であったことです。

今の日本の教育システムの問題点とともに、本書に出てくる「夢のあきらめさせる方法」、「自信のない社会(日本)のつくり方」を見てみます。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆「できもしない夢みたいなこと」を書くんじゃない

・小学校6年生の卒業文集で、「夢」を「潜水艦を作りたい」と書いた

→ 職員室に呼び出されて、教師に言われた言葉
 「他の子『”ちゃんとした仕事」のことを書いているのに、どうしてこんな『できもしない夢みないたこと』を書くんだ」

→ 「潜水艦なんてすごくお金がかかるし、よっぽど頭がよくないと無理だから」という理由

⇔ 【植松さんの考え】夢とは、今できないことを追いかけること



◆「どうせ無理だから」


・進路相談で、「飛行機とかロケットの仕事がしたいです」といったとき、先生に言われた言葉


→ 「じゃあ、東大に行かなきゃ無理だわ。お前の成績ではどうせ無理だから。ちゃんと現実を見なさい」

→ 変えることができない現実(=過去)を見て、「未来」をあきらめろということ

⇔ 【植松さんの考え】今の自分を見て、未来の自分を決めつけない




◆「あきらめ方」を教えてくれる人たち


・目的は「おとなしくて」「聞き分けが良くて」「都合のいい」人間を作るため

→ サラリーマン、大量生産の工場で生まれるような画一的な人間、金太郎飴
→ そこからはずれるものは「落第者」

⇔ 【植松さんの考え】他人に評価を任せてはいけない。自分の考えを優先する


・あきらめ方を教えようとするのは、「やったことがない人」
・「やったことがない人」に相談しても、「できない理由」を教えられる

⇔ 【植松さんの考え】やりたいことがあったら、それを「やったことがある人」に相談する


・ガンダムが好きだったのをきっかけに、いろんな企業が研究しているロボットのことを調べて自由研究として提出した中学生

→ 先生、全生徒の前で「中学生なんだから、いいかげんガンダム卒業しろや」
→ 「ガンダムオタク」というあだ名でいじめを受け、不登校になった事例




◆間違った「勉強」や「教育」の認識が、自信を持てない人間をつくり、日本の国力を低下させる

×勉強とは、誰かに点数をつけてもらうためのもの
×勉強とは、いい会社に入るためのもの
×教育とは、失敗の避け方や責任の逃れ方、要領のいい生き方を教えるためのもの

⇔ 【植松さんの考え】勉強とは、社会の問題を解決するためのもの。教育は、死に至らないよう、失敗を安全に経験させるためのもの

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ということで、本書で出てきた「夢をあきらめさせる」教育者の姿に注目してみましたが、いかがでしょうか。

本書に登場する「夢をあきらめさせる」教師と、植松さんの言葉。

いったいどちらが本当の「教師」としてふさわしいか。

答えるまでもありませんね。


本書に登場した例は少々極端というか、たまたま出会った教師が悪かったともいえるかもしれません。

でも、決して稀なケースとはいえないでしょう。

進路相談などで何か夢を語るとき、少なからず、「そんなのムリだ」とか「やめておけ」という教師は存在します。


そして個人の夢や希望、個性などは顧みずに、ただ成績だけを根拠に「志望校」を選択させようとします。

特に進学校にでもなると、その傾向は顕著です。

とにかく「東大だ!」とか「京大だ!」とか、誰にも彼にもとにかく日本の「トップ」の大学を目指すよう迫るんですね。

思わず「何のために!?」「何を学ぶために行くの?」と聞いてしまいたくなります。


この人たちは何のために、誰のためにそんなことを言うのか。


進学率を上げて、学校の知名度を上げるため?


自分の実績にするため?


個性を見つけ・伸ばすのが教師の本当の役割であるはずなのに、「学力」だけが唯一すべてといわんばかり。

これでは「勉強マシン」しか生まれません。


それならはっきりいって、今の時代に教師や教育は必要ないでしょう。


学力だけならAIITを使えば身につけることはできますから。


それにこのような教育で育つ「勉強マシン」は、AIに代替え可能な、「役に立たない人材」でしかありません。


つまり、別の見方をすると、このような教育は、夢や自分らしい生き方を実現する上では、「邪魔」にしかならないのです。

「夢と希望はただ奪わなければいい。あきらめ方を教えなければいいだけ」という筆者の言葉も、そのことをいいたいのだと思います。

 

 

素人ながら恐れ多いとは思いますが、一人の親としてやはり教育には無関心でいられません。

もちろん家庭での教育も重要ですが、やはり学校で出会う教師や友達との関係性は、成長において非常に大きく関わってきます。

今の時代の教育に期待されているのは、夢や自分らしい生き方を「あきらめさせる」のではなく、人が自分の個性を見つけ、伸ばし、夢に向かって努力し続けられるような環境をつくることです。


できれば夢や希望を邪魔をしないだけではなく、みんなが応援してくれる雰囲気ができてほしい。

それは大人社会でも同じことです。

他人を批判して蹴落としたり、足を引っ張ったりする、失敗すると二度とチャンスが与えられない社会より、失敗しても何度でもチャレンジできる、周りが頑張る人を助けてくれる、助け合える、そんな社会の方が幸せに感じますよね。

筆者の言葉を借りれば、自分に自信を持つことができれば、他人にやさしくなれるんです。


その鍵は教育にあるのではないかと思いました。




以上、「夢をあきらめさせようとする」人たちの姿から見た、逆説「夢の叶え方」(補足)でした。

ありがとうございました。



ギャラリー
  • 本を(厚さ)1キロメートル読む! 〜積読生活は永遠に(52週目) 〜
  • 本を(厚さ)1キロメートル読む! 〜積読生活は永遠に(52週目) 〜
  • 本を(厚さ)1キロメートル読む! 〜真・積読生活(51週目) 〜
  • 『エッセンシャル思考』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~
  • 本を(厚さ)1キロメートル読む! 〜真・積読生活(50週目) 〜
  • 『最速で10倍の結果を出す他力思考』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~
  • 『人は感情でモノを買う』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~
  • 本を(厚さ)1キロメートル読む! 〜真・積読生活(49週目) 〜
  • 第19回夫婦コミットメント倶楽部を開催しました(3/7~3/20)