「⇒」は個人的な気づき、学び
◎本書の趣旨
これからの子育てに必要なマインド
・親だけでの子育てには無理がある
・しつけたり、世間の決めた「良い子」という枠にはめたりするのではなく、成長を見守るのが大切
・子どもの幸せに、学歴はまったく関係ない
・子どもはみんな、もともと天才
・親としての責任を果たすために自分を殺し、イライラしながらいきるのではなく、親自身が本当に生きたい人生を生き、ありのままの自分を表現し、ワクワク生きることが最も大切
→ 大人になるにつれ、「あれはダメ、これはダメ」「〇〇であるべき」「〇〇しなければならない」と自分に制限を与え、自由に動けなくなっている
→ 未来を心配し、過去を後悔し、いまを生きることを忘れている
◆これからの時代の天才
・キーワードは「創造力」「はみ出し力」「遊ぶ力」
・過去の天才 = 過去の情報をうまく活用する
・AI時代の天才 = 未知なる未来を生み出す
⇒ 過去の天才とAI時代の天才は、同じこと
⇒ 過去がないと何が「未知」なのかはわからない
⇒ そもそも「天才になるため」に限定して考える必要はなく、いつの時代も生きるためにこれら能力は必要
⇒ これからの時代はよりそれが重要になるということ
◆教育と仕事
・刻々と変化する社会の中で重要だと思うのは、子どもに対して将来役に立たないことを教えてはならないということ
⇒ まったく逆。子どもに対して大人が考える「役に立つこと」ばかりを教えようとしてきたのが旧来の教育
⇒ 役に立たないことでも、価値を見出す力を身に付けるのが本来の教育の目的
⇒ 役に立つか立たないかではなく、好きか嫌いか、面白いかそうでないか、自分の力で選び抜く力が大切
⇒ そもそも役に立つ立たないは子どもにとってまったく関係ない。それを考える、決めるのは自分
・「職業に就こう」と思わない
→ 自分の専門性を枠にはめるのではなく、枠がまだないところに新たなカテゴリーをつくり出す
〇これからの子どもに必要なこと
・学び方を学ぶ
・自分が好きなことや得意なことで価値を追求する
・枠にはめるという発想を外す
◆親として生きるということ
・もともと育児は共同養育だった
→ 急速に個人化が進み、社会から切り離されてしまった
→ 親の重圧。無知
・周りにいるたくさんの人たちが一緒におこなう共同教育に戻る
→ シェア、IT
・多様性の時代、敏感な子どもたちは、個性が注目されないいまの教育に疑問を抱いている
→ 自己肯定感が生きる力につながる
・「遊ぶ力」を大切にする
→ 「汝の愛するものを仕事に選べ。そうすれば、生涯1日たりとも働かなくて済むであろう」(孔子)
〇親としてやってはいけない3つのこと
①型にはめる
②しつける
③イライラする
◆これからの仕事
・「仕事」と「遊び」の境界はなくなる
→ どんなことでも価値を生み出せる仕事になる
・食べていくための「ライスワーク」はAIに任せる時代になる
⇒ 嫌なことは自分でやらなくてよくなる
⇒ 好きなことで価値を生み出せるようにならないと、「仕事」はなくなる(お金を稼ぐことはできなくなる)
・アートとは「創り出すこと」であり、自分の価値を表現すること
・ネット時代では全世界が競合になる
→ ナンバーワンニッチにならなくてはならない
⇒ 徹底的にパーソナライズする、IT時代だからこそリアルのつながりが希少になる
・プログラミング的思考で得られる3つの力「思考力」「判断力」「未来を創る力」
・自分だけの人生ゲームを、自分でつくることができる
(全体感想)
・必要なのは、天才になることではなく、生きる力、幸せに生きる力を身に付けることのはず
・わが子を「天才にしたい」から幼少期から英才教育するというのも結局は親のエゴで、型にはめている
・「天才」という言葉自体に全体的に違和感。「天才」は必要ない(そもそも、子どもはもともと天才という前提があるならば、「個性」をつぶさないだけで十分)
・必要なのは個性。極論は、大人は「悪いこと以外は何でもOK」と見守る。何もしない
・「親としての責任を果たすために自分を殺し、イライラしながらいきるのではなく、親自身が本当に生きたい人生を生き、ありのままの自分を表現し、ワクワク生きることが最も大切」には激しく共感
⇒ ああしろ、こうしろではなく、自分がまず幸せに生きている姿を見せること
⇒ 子どもはそれを見て、自然に学ぶ