SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

2019年10月

マインドマップに挑戦 〜脳内を解放せよ! 第4回「なぜ、ふるさとを離れるのか?」〜

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『ザ・マインドマップ』という本に触発されて最近始めたマインドマップ。


マインドマップとは、頭の中で考えている顕在的・潜在的な事柄を、絵や言葉にして放射状につなげていくという形が特徴的な、いわば「思考を見える化した地図」のこと。




前回やってみた感想として、「思考を見える化する」というマインドマップの効果には以下のような特徴があります。




・思考にエンジンをかける(寝起きの頭を起こす)

・発想を広げる(制約をもうけないことで、広がり続ける。新しい発想が出てくる)

・バラバラだった言葉同士のつながりが見える(関連づけられる)

・書いたものを見て、自分の中の優先度をチェックできる(今回は時間が足りなくてできなかったが、見直すことでどれをやるべきか、やらないかを決める材料になる)

・ワクワクする(カラフルなので見ていて楽しい、前向きになれる)




インプット大好き人間でアウトプットが苦手な私としては、アウトプットの機会をいかに強制的につくるかを課題にしております。

で、自分の脳みその中を解放するための一つの手段として、マインドマップを活用することとしました。


ちなみに前回のお題は、「しごと」でした。

前回のマインドマップはこちら





◆今回のお題・・・「なぜ、ふるさとから離れるのか?」


今回のお題は、「なぜ、ふるさとから離れるのか?」

このお題は、先日、ときがわ町で参加した企画会議でのお題でもありました。

会議では、ときがわ町は20代後半の女性の流出が多いという課題があることから、その理由やどうしたら町外に出た人を呼び戻せるか、移住者を呼び込めるかなどについて話し合いました。

今回のマインドマップは、会議で出た意見も踏まえつつ、自分なりの考えを整理することを目的に描きました。


で、結果はこちら。


バン!!
(またか)


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シンプルに2色展開。

赤はポジティブな動機(〜にいきたい、〜したい)、青はネガティブな動機(〜が嫌だ)としてみました。


これをもとに、次回は、どうしたらときがわ町から出ていった人を呼び戻せるか、どうしたら移住者を呼び込めるかを考えてみたいと思います。




マインドマップの体裁自体はまだまだ整いませんが、今の段階ではとにかく数をこなすことを重視しています。

他にも、何かやってほしいテーマがあれば大募集します!(他力本願!)

本を1キロメートル読む! 〜真・積読生活(28週目) 〜

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本を「1キロメートル」読むことにチャレンジしています。

1キロメートル、すなわち100,000センチメートルです。



このことの効果は2つあります。

①数字が積み上げなので、減ることはない

②冊数ではなく「厚さ」なので、差別化できる



そんなこんなで、タイトルも「脱・積読」から「真・積読」と変えました。

「厚さ」なので「積読」と相性が良いですしね。




前回までに積み上げてきた本の厚さ403.0センチメートルでした。

4メートルを超えましたが、まだまだまだまだまだまだ先は見えないですね。

次のステップとしては10メートルを目指していきます。




では、28週目の報告です。

今週読んだ本は、11冊でした。


最近では意識的に小説を取り入れています。

理由としては、最近「感動」する心が薄れているような気がするので、じーんと心がしびれるような感動を味わいたいためです。

あと、18年ぶりに十二国記の続編となる長編が発売されたこともあります笑



※本の背の幅は計測しづらいため、記載した数字は小口の厚さを測ったものです。




『好きなことしか本気になれない。』(南章行)


1.7センチメートル


・人生の選択において「たったひとつの正解」は、この世界のどこにも存在しない
・意思決定をするとはすなわち、リーダーシップを持つということ
→ 自分で自分をリードする「セルフリーダーシップ」を持たなければならない
→ 選んだ道を自分で正解にしていくこと
・キャリアアップではなく、「自分のストーリー」を生きること






『まちで闘う方法論』(木下斉)

2.0センチメートル


・地域活性化とは「稼ぐこと」であり、地域活性化を牽引する人材というのは「地域を稼げるようにできる人材」であるということ
・地域の取り組みで生じる問題は、「自分自身によるもの」「自分と仲間との間に発生するもの」「自分を含む仲間とその他の人たちとの間に発生するもの」に分けて考える
・「みんなでやろう」の前に、自分が何をしたいのかを徹底的に考え抜く
・いつまでも準備をするばかりで実践しなければ、成長は見込めない。実践するからこそ得られる情報があり、その情報と機会を活かして成長していくからこそ、自分のキャパシティを拡大していける






『ドラッカーの黒字戦略』(藤屋伸二)

1.6センチメートル


・大企業に比べて、ヒト・モノ・カネ・時間・ノウハウ・情報が圧倒的に不足する中小企業には、ドラッカーが教える4つの視点が欠かせない
①非競争・弱競争のニッチ市場への集中的な取り組み
②他社の成功をひと工夫して創造的に模倣することで、成功の可能性を高める反面、失敗のリスクを抑える
③他社と連携して強みをさらに強くしたり、弱みをカバーしたりする
④強みを発揮できる分野を特定してフル活用する





『テッド・ニコラスのコンサルタント起業成功法則大全』(テッド・ニコラス)

2.1センチメートル


・成功したコンサルタントに見られる特徴
①自分の能力を宣伝するスキル
②成功を熱望する
③プロセス指向で、会社員時代の成果に目を向けるよりも、手持ちのスキルを考慮に入れて、クライアントのニーズにどうしたら一番うまく応えられるかを考える
・自分のマーケット・ポジションを守るには、まずいち早く評価を得られる分野を選ぶこと。次にその分野でユニークなスキルを持つコンサルタントとして認知されるために、持てるリソースすべてを迅速に注ぎ込むこと






『世界一子どもを育てやすい国にしよう』(出口治明、駒崎弘樹)

1.6センチメートル


・少子化問題への対応策は、「社会が、子どもを育てる環境をどう整備するのか」に尽きる
・子育てや介護は社会全体でやるもので、家族だけでやるものではない
→ 歴史的に見ると、共同養育がデフォルトで、母親のみの養育はかなりイレギュラー
→ 専業主婦は特殊な歴史上のゆらぎのようなもの
・フランスにおける「シラク3原則」
→ 子どものときに覚える母語が鍵を握る。言葉=文化
①フランスで生まれる赤ちゃんが増えなければ、フランス語を母語とする人口は増えない
②フランス文化を守るためには、フランスでたくさんの赤ちゃんが生まれるような社会をつくらなければならない
③赤ちゃんはフランス文化を守る社会の大切な宝





『二枚目の名刺 未来を変える働き方』(米倉誠一郎)


1.2センチメートル


・世界で一番豊かな国は、選択の自由と選択肢の多い国
・自分の趣味の名刺、好きなNPO団体の名刺、実体はまだなくても勝手に「2枚目の名刺」をつくって人前で出してみる
→ 支援する団体を助ける知識やノウハウを高めるために本業にもっと打ち込み、専門能力を高めようとする。実体のあるものにするために勉強する
→ くだらない時間の使い方が減り、日々のモチベーションが上がり、自分で自分の生きがいを創り出すという喜びが生まれる
→ 新たな人脈が広がり、思わぬ展開や結びつきでいろいろな変化が生じる
→ これらを自分でチョイスすることが重要





『広く弱くつながって生きる』(佐々木俊尚)


1.1センチメートル


・技術が進歩しているのに日々が楽にならず、むしろ人間関係のせいでだんだん息苦しくなっているように感じる
・強いつながりの仕事で自分が消耗したり、時間を浪費するくらいならば、横のつながりを築きながら新たな生き方を模索した方が合理的
・群れに埋もれることも、一匹狼になることもなく生きるためには、何らかの組織に依存するのではなく、個別の関係を積み重ねていくこと
・ある種の理想型に向かってプロセスを楽しんでいくことそのものがゴールであり、どこかに田泓辰するのが目的ではない





『風の万里 黎明の空』上・下(小野不由美)


2.2センチメートル、2.2センチメートル






『黄昏の岸 暁の天』上・下(小野不由美)

1.5センチメートル、1.6センチメートル







合計で18.8センチメートル、累計では421.8センチメートルとなりました。



1キロメートルまで、あと99578.2センチメートル!

ごふ

『鎌倉資本主義 ジブンゴトとしてまちをつくるということ』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~

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「⇒」は個人的な気づき、学び



◆鎌倉資本主義とは何か?



・鎌倉に本社を置く「面白法人カヤック」の取り組み


・「面白い」=「多様性」
→ 日本中が東京のようになったら、ちっとも面白くない
→ 地域がそれぞれの個性を強みとして繁栄していく地方創生は面白い
→ 地方創生に取り組むことは、資本主義が抱えている課題=地球環境汚染、富の格差の拡大に取り組むこと


・資本主義の課題が生じたのは、GDPという単一の指標を企業や国が追い求めすぎているから
→ GDP以外の豊かさの指標は何か?


・有志がプロジェクトを持ち寄ってプレゼンし、全員でブレストするというカマコンの取り組み
→ 自分の住んでいる地域の課題を「ジブンゴト(自分ごと)」化すると面白くなる
→ 精神的な満足感に直結する
→ 人の幸せ度を上げるには、地域コミュニティにヒントがある


「鎌倉資本主義」
→ 「地域資本」の3つの資本

①地域経済資本・・・財源や生産性

②地域社会資本・・・人のつながり

③地域環境資本・・・自然や文化


→ 短期的な経済合理性だけを追い求めるのではなく、地域資本の価値を新しいモノサシで測ることによって、より持続的な成長を目指すこと
→ 地域の多様な発展により、従来資本主義の課題「地球環境汚染」と「富の格差の拡大」の解決につながっていく

 
⇒ 鎌倉資本主義も地域資本主義の一つの形

⇒ 地域の多様性を基盤とする〇〇資本主義がいくつも生まれれば、その総体としての日本は多様性が認められた社会となる

⇒ 個人の幸福につながっていく






◆「誰とするか?」「どこでするか?」「何をするか?」


・事業は、誰とするかでパフォーマンスが大きく変わる
→ 「幸せ度」を追い求めると、「何をするか」だけではなく「誰とするか」も重要


「どこでするか」も働く人の幸福度やアイデンティティに深く関わる
→ 自分の好きな場所にいることができれば、より幸せになる
→ カヤックでは「鎌倉手当」を支給


・「何をするか」は「儲かること」であり、会社としては当然重要
→ 社員の幸福度が下がってしまうと、「何をするか」のパフォーマンスは下がる



何をするか・・・地域経済資本
誰とするか・・・地域社会資本
どこでするか・・・地域環境資本


→ 何をするかを突き詰めることは経済資本につながり、誰とするかを突き詰めることは人とのつながりやコミュニティといった社会資本につながり、どこでするかを突き詰めることは自分たちを取り巻く自然や分野を見直すことになる

→ 3つの資本を増やすことが、社会をより楽しくし、持続的な成長につながる







◆3つの地域資本を増やすための取り組み



・自分が主体的につくる側になることが人生を面白くする秘訣
→ カヤックの経営理念「つくる人を増やす」



・何ごとも「ジブンゴト」として取り組める人を育てるためのブレスト文化
→ 「人のアイデアに乗っかる」「とにかく数を出す」
→ 誰かのアイデアにみんなで乗っかっていくうちに、個人のアイデアではなく、みんなで考えたアイデアになり、みんながそれをジブンゴト化していく
→ ブレストはジブンゴト化を加速する装置

⇒ 『億を稼ぐ勉強法』
  人は自分のために考えると悩み、他者のために考えると知恵が出る




・会社や家族のような強いつながりに加えて、弱く多様なつながりを多く持つことが、個人の幸福度に直結する(前野隆司 幸福学)
→ これからの生き方のスタンダードとして、会社や家庭はもちろん、地域をはじめとするゆるやかなコミュニティに多く属していることが大事になる



・経営者や社員が地域活動に参加するようになると、住むまちがジブンゴト化され、その会社が地域に根を張り始める
→ そこにいる必要性が出てきて、一緒に地域を盛り上げていこうという機運が生まれる
→ 企業がまちに定着すれば、結果的には地域で働く人が増え、人のつながりが増え、経済も元気になる



・鎌倉市に住む株主が増えたら、社員はまちを歩くだけで株主に会うことになる
→ 究極のガバナンス
→ 企業が地域にコミットするほど、地域の価値が上がり、株主に還元できる
→ 経済資本、社会資本、環境資本を増大することが、企業、株主、地域にとって三方よしの生態系ができれば、地域資本は加速度的に増大する



・「まちの人事部」
→ 「鎌倉という地域に就労する」
→ 地域内で人材を共有するという価値観が広がれば、優秀な人材を地域に根付かせ、地域活性化へとつなげていける


⇒ 地域に根付いている企業であるほど、顔が見える関係ができる

⇒ 変なことはできない=信用性、信頼関係

⇒ 地域へ貢献しようという気持ちが生まれる=地域の企業を応援する気持ちが生まれる

⇒ 地域内の経済循環が増す(外に人、金が流れない)

⇒ 地域の人、企業が良くなっていく

⇒ 地域が元気になる







◆地域資本主義と地域通貨


・地域通貨は、人と人とのつながりを大切にして、それを目に見える通貨として流通させる
→ 「地域通貨の流通量=人と人の関係性の総和」
→ 地域通貨の流通量が増えることが、地域社会資本の増大に直結する
→ 地域通貨は、地域社会資本を測るモノサシ


・通貨が普及する一番のポイントは、ユーザーを増やすこと
→ 新しい地域通貨を普及させるには、地域に密着したキラーコンテンツを受け皿にしていくことが一つの方法





マインドマップに挑戦 〜脳内を解放せよ! 第3回「しごと」〜

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『ザ・マインドマップという本に触発されて始めてみたマインドマップ。


マインドマップとは、頭の中で考えている顕在的・潜在的な事柄を、絵や言葉にして放射状につなげていくという形が特徴的な、いわば「思考を見える化した地図」のこと。




前回やってみた感想として、「思考を見える化する」というマインドマップの効果には以下のようながあります。




・思考にエンジンをかける(寝起きの頭を起こす)

・発想を広げる(制約をもうけないことで、広がり続ける。新しい発想が出てくる)

・バラバラだった言葉同士のつながりが見える(関連づけられる)

・書いたものを見て、自分の中の優先度をチェックできる(今回は時間が足りなくてできなかったが、見直すことでどれをやるべきか、やらないかを決める材料になる)

・ワクワクする(カラフルなので見ていて楽しい、前向きになれる)




インプット大好き人間でアウトプットが苦手な私としては、アウトプットの機会をいかに強制的につくるかを課題にしております。

で、自分の脳みその中を解放するための一つの手段として、マインドマップを活用することとしました。


ちなみに前回のお題は、「ローカルであること」でした。

前回のマインドマップはこちら

(なぜか途中から見え消しかかっていたので修正しました。失礼しました・・・)




◆今回のお題・・・「しごと」


今回のお題は、「しごと」

またまたざっくりしたタイトルですねー。



今のところ私が起業を目指すミッションとして掲げているのは、


Be  Local! 地域でしごとをつくる人をつくる




です。

今回は「しごと」とは何かについて頭の中から引っ張り出してみました。



私が考える仕事には、大きく2つあります。

「私事」と「仕事」。

前者は個人の分野、後者は社会と関係するいわば「公人」としての分野。

「私事」を青、「仕事」を赤で示しています。




で、結果はこちら。


バン!!
(またか)









なかなかカラフルにできました。

(子どもの色えんぴつを勝手に借りているので色が限られていますが・・・)



始めたばかりですので、とにかく頭の中で考えていることをどんどん書き出して、つなげて、カラフルにして視覚化していくということを課題にして取り組んでいます。

なので、あまり内容には触れませんが、やってみた感覚として、「仕事」の方がより広がりが生まれたような気がします。




なぜかなーと考えたとき、小林正弥さんの著書『億を稼ぐ勉強法』の一節が思い浮かびました。



人は自分のことを考えると悩み、顧客のことを考えると知恵が出る



これは顧客だけではなくて、自分以外の他者でも同じこと。

起業したいと考えている今日この頃、いかにして誰かに価値を提供するかということが念頭にあるせいかもしれません。





さて、次回は何にしようかな。 


何かやってほしいテーマがあれば大募集します!(他力本願!)

『NEWTYPE ニュータイプの時代』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~

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「⇒」は個人的な気づき、学び



◎本書の趣旨


・これからの時代、従順・論理的・勤勉・責任感の強い「オールドタイプ」は急速に価値を失う
→ 自由・直感的・わがまま・好奇心の強い「ニュータイプ」が大きな価値を生み出し、評価され、豊かな人生を送ることになる



 ・価値創出の源泉が、「問題を解決し、モノを作り出す能力」から「問題を発見し、意味を創出する能力」へとシフトしている



・オールドタイプが発揮してきた思考・行動様式=「量的な向上」によって、資本主義というシステムが生み出す問題が拡大生産されている
→ 人類史の中で初めて経験する「問題が希少で解決策が過剰」な時代では、問題を発見できる能力を持つニュータイプの思考・行動様式が重要になる


⇒ かといってオールドタイプの思考・行動様式がすべて不要になるわけではないと考える

⇒ 重要なのはオールドタイプ・ニュータイプの「人」ではなく、「思考・行動様式」といっていること

⇒ 相対的に欠けているニュータイプの思考・行動様式を新たに自分の中に取り入れることによって、今の時代でいかに価値を生み出し、高められるか、より幸せになっていけるかということ






◆ニュータイプへのシフトが求められる理由


〇6つのメガトレンド



①飽和するモノと枯渇する意味
・多くの人にとって恵まれた状況にありながら、何かが満たされていない、人生において何か本質的に重要なものが抜け落ちているような感覚
・モノが過剰で、意味が希少な時代


②問題の希少化と正解のコモディティ化
・「問題の発見」と「問題の解決」の少ない方が常に社会的なボトルネックになる
→ 問題の解決能力が供給過剰になっている

・問題解決者=オールドタイプは大きく価値を減損する
→ 課題設定者=ニュータイプは大きな価値を生む


③クソ仕事の蔓延
・「モノの過剰化」+「問題の希少化」=「意味のない仕事=クソ仕事」の蔓延

・問題が希少となっている社会では、「有用なモノを作る」「重要な課題を解決する」という仕事の本来的な需要は減少するはずなのに、労働時間は変わっていない
→ 労働への需要が減少しているにもかかわらず、労働の供給量が変わらないために、本来的な意義を有さず、社会にとって意味のないクソ仕事に多くの人が携わって生きていかざるを得ない状況となっている


④社会のVUCA化
・V=Volatile(不安定)、U=Uncertain(不確実)、C=Complex(複雑)、A=Ambiguous(曖昧)
→ 経験の無価値化、予測の無価値化、最適化の無価値化


⑤スケールメリットの消失
・限界費用のゼロ化


⑥寿命の伸長と事業の短命化



→ 6つのメガトレンドを背景とした、「価値創造」「競争戦略」「思考法」「ワークスタイル」「キャリア戦略」「学習力」「組織マネジメント」の7項目におけるオールドタイプからニュータイプへの人材要件のシフト





◆価値創造

(オールドタイプ)
・問題が与えられるのを待ち、正解を探す
・問題の希少化=「望ましい状態」を定義できない、「ありたい姿」を明確に描けない
・「未来がどうなるか?」を予測する


(ニュータイプ)
・常に「あるべき理想像」を思い描き、現実とのギャップを見出すことで問題を発見できる
・手段としてのイノベーションやテクノロジーにこだわらず、「解きたい課題」にフォーカスを絞る
・「未来をどうしたいか?」を構想する





◆競争戦略

(オールドタイプ)
・仕事の「意味」「やりがい」を見出せず、目標値を設定して生産性を上げることを考える
・「ローカル×メジャー」(ローカル市場のメジャーセグメント向け)を狙う
→ スケールメリットを失い、スケールデメリットが発生する
・「役に立つ」市場で生き残りをかけて熾烈な戦いに身を投じる
・HOWを示して他者に指示・命令する


(ニュータイプ)
・モチベーションを引き出す「意味」を引き出す
・自らの好みにこだわって感性品質の高い製品やサービスを考案するため強い貫通力を持ち、「グローバル×ニッチ」ポジションを獲得できる
・「意味がある」市場で独自のポジションを築く
→ 多様性が増す
→ ストーリーがありマネできない
・WHAT+WHYを示して他者をエンパワーする




・多数派の好みにおもねるように開発されたプロダクトと、「気に入った人が共感してくれればいい」という前提で自分の美意識を思いっきり発揮させて開発されたプロダクトとでは、「市場への貫通力」に天地の差が生まれる
→ 「ローカル×メジャー」と「グローバル×ニッチ」


・「役に立つ」市場は、勝者総取りの市場
→ ごく少数のトップ企業以外はほぼ全員が敗者になる真っ赤っかのレッドオーシャン


・「役に立つ」ことよりも「意味がある」ことの方が高い経済価値が認められるようになる





◆思考法

(オールドタイプ)
・「役に立つ」を求めて「論理」を重視する
→ VUCAの時代、将来、何が必要になるかを見通すことが難しくなっている
・「ルールさえ守ればいい」と無批判に行動する
・社会の「豊かさ」を示す指標としてのGDPを追求する
→ 価値の大きさを「モノの量」という単一のモノサシだけで測ろうとする


(ニュータイプ)
・「意味がある」を求めて「直感」を重視する
・「ブリコラージュ」
→ すべてを予定調和させるのではなく、直感と予感に基づいて仕込みをする
・「真・善・美」の価値観や美意識に従って、「わがまま」に行動する
・経済指標に代わる新しい・複数の「質的指標」をバランスさせ、「いい感じの落としどころ」を探り出す



⇒ 日本の従来の教育システムでは、急速に価値を失っているオールドタイプの人材しか生み出せない





◆ワークスタイル

(オールドタイプ)
・「一意専心」「一所懸命」の価値観で、一つの組織に所属し、留まる
・努力だけに依存して状況を打開しようとする、「努力すれば必ず夢は叶う」
・命令をこなすために働く
・専門家の意見を重視する


(ニュータイプ)
・ポートフォリオを組み、組織間を越境しながら、安定性とアップサイドのリスクを両立させる
・柔軟に起動しながら、常に自分の価値が相対的に高まるポジションを選び努力する
・好奇心に駆動されて働く
・素人の門外漢にも耳を傾ける




・大企業による寡占化というトレンドと、フリーエージェントに代表されるスモールプレイヤーの台頭というトレンドが同時に起きている
→ 「巨大組織」と「フリーエージェントを中心としたプロジェクト的な組織」への二極化が進む


・「1万時間の法則」への批判
→ 「努力すれば必ず夢は叶う。もし夢が叶わないのだとすれば、それは努力が足りないからだ」という努力原理主義の根拠となっている
→ そもそも「努力する場所が悪い」=仕事が求める資質と本人の資質がフィットしていない可能性がある
→ ポジションを変えると周囲からの「逃げた」という批判


⇒ ただ「努力すればいい」というのは、楽な方に「逃げて」いるだけ。「1万時間やればいい」

⇒ 自分の真価が発揮できる場所に常に小さなチェンジを繰り返しながら、自分を更新し続けることが必要

⇒ 「1日1%の成長×1万時間」が必要

⇒ そもそも自分に合っていないポジションでは続けられない



・どれだけ自分の内発的動機(好奇心)とフィットする場に身を置けているか?

→ 多くの人がモチベーションの湧かない仕事で身をやつしている


・門外漢だからこそ革新的なアイデアを思いつくことができる
→ 専門家が斬新なアイデアをつぶす
→ 盲目的に専門家を信頼するオールドタイプの思考様式は、新しいイノベーションの芽を摘んでしまう

・VUCAの時代には、専門家の価値が相対的に目減りしている





◆キャリア戦略


(オールドタイプ)
・綿密に計画し、粘り強く実行する
・一か所にとどまって頑張る
・奪い、独占する


(ニュータイプ)
・とりあえず試し、ダメならまた次のものを試す。うまくいったものを残す、更新する
・すぐに逃げて、別の角度からトライする
・与え、共有する




・何が「良い」かは試さないとわからない
→ 大量に試して、うまくいったものを残す
→ 限界費用が低下していけば、ますます「戦略的な計画」よりも「意図された偶発性」の方が最終的により良い成果に結びつく可能性が高まる


・なかなかチャレンジできないのは、「始められない」のではなく「やめられない」


・「自分が何をやりたいか、何が得意なのか」を考えてばかりでは意味がない
→ 実際にやってみないとわからない
→ 考えてばかりいたらチャンスを逃す


・クソ仕事からどんどん逃げると、クソ仕事しか生み出せない経営者や管理職は労働市場から排除される
→ 社会全体の健全性が高まる


・積極的に他者と実りを共有することで、全体としての富が大きくなる

⇒ より多く価値の提供に貢献した者に称賛が集まる
⇒ 信頼が高まる、価値が高まる






◆学習力


(オールドタイプ)
・サイエンスに依存する
・要約し、理解する
・経験に頼る


(ニュータイプ)
・リベラルアーツを活用する
・傾聴し、共感する
・経験をリセットし、学び続ける
→ 過去の経験に固執せず、アップデートし続ける




・構想力を高めるためにはリベラルアーツが必要
→ サイエンスは問題を解くことに強みがあるが、問題を生み出すことは不得手


・STEM教育は、就職時に人並み以上の収入を得られる傾向が強い
→ 突出した高収入者、社会にインパクトを与えるリーダーにはリベラルアーツ系の学位を持っている傾向が強い


・リベラル(自由)+アーツ(技術)とは、「自由になるための技術」
→ 専門領域を自由に横断しながら、必ずしも専門知識がない問題でも全体性の観点に立って考えられる基礎的な武器となる


・「わからない」は気づきのきっかけになる
→ 「わかる」ことをだけ求めるのではなく、「わからない」を切り捨てない

⇒ わかること・わからないことから「共感」と「違和感」を得て、他者との相違を知る=自分を知る





◆組織マネジメント

(オールドタイプ)
・空気を読む、同調する、忖度する
・肩書や立場に応じて振る舞いを変える
・システムに無批判に最適化する


(ニュータイプ)
・オピニオンを出す、エグジットする
・肩書や立場に関係なくフラットに振る舞う
・システムを批判し、修正する




・ニュータイプはおかしいと思うことにはオピニオンを出して反論し、受け入れられないことが度重なれば組織をエグジットする
→ 一時的には不利益をこうむるが、中長期的に見れば利益の方が大きい


・世界が良い方向に大きく変わるきっかけは、大きなリーダーシップではなく、「小さなリーダーシップの集積」
→ 小さなパワーを集めやすい時代

⇒ 『NEW POWER』
  ローカル・ビジネス、起業のためのエッセンス読書記録



・リーダーシップは、権威によって生まれるものではなく、問題意識によって生まれる




⇒ いつ、いかなる場面でもニュータイプの思考・行動で振る舞うことは、まだ障害が多い

⇒ ニュータイプの思考・行動をとる人が増えれば、オールドタイプは淘汰される

⇒ 周囲に流されない、でも一つのやり方に固執せずに試行錯誤しながら柔軟に自分を変化させ(アップデート)続けることができるようになるには、自分の価値観・本質を認識することが必要ではないか





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