スキマ時間に図書館を訪れたとき、目に飛び込んできたこの言葉。
「マンガでわかる」系は内容が薄かったり、結局マンガは一部だけだったりで中途半端なことが多いので、あまり読むことはないんだけど、「仮説思考」という言葉が気になってマンガのところをパラパラとやってみると・・・。
「情報集めに終始すると選択肢が増えていく それだけ意思決定が遅くなるんだ」
とのセリフが。
この言葉にやられましたー!!
なぜって?
「情報集めに終始して選択肢が増えてしまう」のはまさに私が陥りがちな穴だから。
なにか新しいことを始めようとするとき、まずはそれがどんなものなのかインターネットで調べてみる。
そうするとそれに関連するいろんな情報が出てくる。
するとその情報が気になって、そっちも調べてみる。
そうした枝葉のような情報がどんどんどんどん広がっていって、何をやろうとしていたんだかわからなくなる。
そんな経験ってありますよね。
ただ好奇心を満たすためならそれでもいいですが、仕事だと締め切りもあるのでそうそう時間をかけていられません。
ましてや今はいろんな情報が過多になっている時代。
最短で知りたい情報にアプローチしたり、意志決定して前に進むにはどうしたらいいのか。
その答えが「仮説思考」だというのです。
これは知りたい!
読むしかないでしょう!
↓ 本書の内容はここから
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◎本書のポイント
・「仮説思考」とは、何を選び、何を捨てるかの決定をする手段である
→ 仮の答えを出し、その答えの証明に最低限必要な情報収集と分析作業だけを行う思考法
・情報集めに終始すると選択肢が増えていく。それだけ意思決定が遅くなる
・仮説思考は、その時点でベストな解を最短で導くことを重視して、仮説と検証を繰り返すことで仮説の精度を上げていく
・論点思考とは、解くべき問題(論点)を発見し、定義すること
・論点が絞られたら3つのポイントで問題を検討する
①解決できるか、できないか
②解決できるとして、実行可能か
③解決したらどれだけの効果があるか
◆仮説思考とは何か?
〇作業スピードを上げるには限界がある
・仕事を今の3倍のスピードにするにはどうしたらいいか?
→ 仕事の量を3分の1に減らせばいい
・ 重要なのは、何を選び、何を捨てるかの決定をすること
・そのための手段として使うのが「仮説思考」
・仮説思考とは、手元にある情報のみで仮の答えを出し、その答えの証明に最低限必要な情報収集と分析作業だけを行う思考法
◆選択肢を絞る
〇なぜ仮説思考が必要か?
・情報集めに終始すると選択肢が増えていく。それだけ意思決定が遅くなる
・情報収集には終わりがない
・情報が多ければ正しい意思決定が下せるとは限らない
・網羅思考では、できるだけ情報を集めて分析してから意思決定しようとして、すべての選択肢を検討する
→ どれだけ時間があっても足りなくなってしまう。時間切れになって結局「えいやっ」で決めてしまう
・仮説思考は、その時点でベストな解を最短で導くことを重視する
→ 仮説と検証を繰り返すことで仮説の精度は上がる
〇仮説思考の情報収集は選択肢を絞る
・仮説思考は、十分な判断材料もそろっておらず、分析も進んでいない段階で、先に仮の答え(仮説)を出す
→ 出した後にそれが合っていたかどうかの検証をする
・網羅思考では情報収集すると選択肢が広がる
→ 仮説思考では、仮説で答えを決めてからの情報収集は、選択肢を絞っていくために行う
〇仮説を進化させる
・仮説が当たった場合は、具体的な打ち手や解決策に進化させる
・仮説が間違っていても、選択肢のひとつが消えるので、仕事は前進すると考える
→ なぜ失敗したのか、なぜうまくいかなかったのかを考え、仮説の一部を変えてみたり、新しい仮説を立てる
→ 試行錯誤して検証を重ねていく
・仮説は合っていても間違っていても進化させていくもの
・仮説を修正・進化させるには、仮説と検証までのサイクルタイムを短くし、その分多く回していくのがポイント
・数か月に一度しか仮説・検証しない人と、毎日仮説・検証している人とでは、そこから得られる知識、ノウハウ、スキルに差が出てくる
⇒ 1日1回改善すれば、1年で365回の行動と改善ができる
⇒ 1日1%成長すれば、1年38倍の成長になる
⇒ 「行動が大事」というのはまさにこのこと
◆論点思考
・論点思考とは、解くべき問題(論点)を発見し、定義すること
→ いくら問題解決力が優れていても、間違った問題を解いていたら何の意味もない
・論点が絞られたら3つのポイントで問題を検討する
①解決できるか、できないか
②解決できるとして、実行可能か
③解決したらどれだけの効果があるか
→ 論点の整理と解決策を仮説思考で行ったり来たりしながら問題解決を進める
・正しい問題設定でも、実行可能性が低かったり、苦労したわりに効果がないのであれば、それは良い論点ではない
→ 解決できる、実行できる、効果が高い論点を絞る
・「大論点→ 中論点→ 小論点」までのイシューツリー(樹形図)に落とし込んで、全体像を把握する
⇒ 何が問題かを正確に把握することからすべてがはじまる
⇒ 正しい問題を把握できないと正しい解決策が得られない、正しい解決策が得られないと正しい成果が得られない
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いかがだったでしょうか。
とりあえずの問題と解決策を絞ったら、検証して改善を繰り返す。
そして仮説も練り直す。
このサイクルを早めて進化させていくというのが「仮説思考」でした。
これはさっそくやってみたいですね!
ちなみに、まずいろんな問題を発散的に並べてから、アプローチしたい本当の問題に絞って解決するという考え方は「デザイン思考」と共通するものがありますね。
「仮説思考」と「デザイン思考」
この2つを組み合わせて使えば、さらに効率が高まりそう!