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「⇒」は個人的な気づき、学び



◎本書のポイント


・関係人口とは、住んでいなくても、地域に多様に関わる人々=仲間
 → たとえ地域に住んでいなくても、地域を元気にしたいと思って実際に地域を応援し、関わる仲間が増えれば、地域は元気になる 


・社会や地域、環境をよりよくしていこうという意識を持つソーシャルないまの若い世代にとって、地方とは単に住むための場所、自分だけの暮らしの場所なのではない。自分も地域もよりよくなっていくために、自分が関わりたい、役に立ちたいと感じる場所


・これからの地域を盛り上げる3つのキーワード
①関係人口を増やす
②未来をつくっている手応え
③自分ごととして楽しい


・地域の方が1人の重みは大きい
島根県 1/712,336人 > 東京都 1/13,212,226人
地域にとっては課題でも、関わりたい側にとっては「自分が関わるべきテーマ」になりえる


・地域の「関わりしろ」とは地域の課題。課題の解決のお手伝いができるからこそ、ソーシャルな気持ちを持った人々にとって手応えが感じられるし、役割も感じられるし、その地域を選んで関わろうという気持ちを持つことができる


・地域の「人口」は減がることは避けられないが、関係人口は増やすことができる。地域に関わる人である「人材」が増えるのなら、地域の活力になる
→ 本当の地域の消滅は、地域に関わろうとする人が減り、いなくなったとき




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◆関係人口とは何か?


〇関係人口とは

・関係人口とは、住んでいなくても、地域に多様に関わる人々=仲間
 → たとえ地域に住んでいなくても、地域を元気にしたいと思って実際に地域を応援し、関わる仲間が増えれば、地域は元気になる 
 → 地域が元気になるかどうかは、住む人が増えるかどうかだけではない
 → 関係人口は未来を拓くキーワード



〇人口減少地域の「誇りの空洞化」問題と、都市に住む若者のふるさとへのあこがれ

・人口減少が続く地域では、地域住民がそこに住み続ける意味や誇りを見失いつつある「誇りの空洞化」が進む
 → 何とかしたいと立ち上がった人がいたとしても、周囲のあきらめが強かったり、モチベーションが低かったりすることで、なかなか前に進まない
 → 地方は、体力面、精神面、ともに危機に直面している


・ふるさとという言葉に新しい息吹が吹き込まれ、都市に暮らす若い世代にとって、自分が求めている関わりがあるあこがれの場所だというように映っている


・社会や地域、環境をよりよくしていこうという意識を持つソーシャルないまの若い世代にとって、地方とは単に住むための場所、自分だけの暮らしの場所なのではない。自分も地域もよりよくなっていくために、自分が関わりたい、役に立ちたいと感じる場所
 → 役に立つためには、役割が必要
  人が減り続けている地方には課題がたくさんあり、その課題を解決するための役割もたくさんある

 ⇒ 地方にはチャレンジすることのできる関わり代がたくさんある
 ⇒ 「誇りの空洞化」に直面する地方を変えるエネルギーになる



〇関係人口の特徴

・関係人口の大きな特徴の一つは、関係する地域は複数持つことができること

・関わりの階段を登ることに必ずしもこだわらない
 → 関わりの度合いを深めたり、ゴールに移住・定住を置いて、そこを目指したりしなくてもいい
 → 地域に関わりハードルを下げることができる


⇒ 人口減少社会では地方の定住人口の減少は避けられないが、関係人口は増やすことができる

⇒ 多様な関わり方を受け入れる寛容性が必要
  寛容性が地域の関わりしろを増やす



〇関係人口をどのように評価するか

・住む=滞在時間以外の評価基準が、関係人口には必要
 → どんな社会的価値や影響を地域にもたらしたかという社会的インパクトを評価軸にする

・社会的インパクトの例
ヒト=地域への愛着が増す、ファンや訪れる人が増える
モノ=地域の特産品の認知度が上がる、売れる
カネ=地域への投資が増える
アイデア=地域に新しい知恵やアイデアをもたらす


〇関係案内所

・地域の面白い人に出会えるホットスポット、地域に求められている役割など、地域との関わり方を案内する機能を果たす場所、関係人口づくりをお手伝いする場所としての関係案内所が必要
 → 人と地域が関わりを結ぶことができる





◆しまコトアカデミーによる関係人口づくり


〇しまコトアカデミーの戦略的ゆるさ

・「ゆるさ」=居心地のよさ

・半年間の講座では居心地がよくなくては、とても続かない

・もっと関わりたい、友だちになりたい、そういう気持ちを醸成するには、完璧であったり一人勝ちしなかったりすることがポイント


〇これからの地域を盛り上げる3つのキーワード

①関係人口を増やす
②未来をつくっている手応え
③自分ごととして楽しい


⇒ 関係人口が自分勝手に地域に関わるのではなく、地域側の人たちや関係人口同士が参加する、一緒にすることでさらに自分ごとになり楽しい

⇒ つながりが強くなる、関係人口が増える



〇東京と島根県における「あなた」の存在

島根県 712,336人 < 東京都 13,212,226人


→ 分子に「あなた」の「1」を置くと・・・

島根県 1/712,336人 > 東京都 1/13,212,226人


→ 地域の方が1人の重みは大きくなる



〇結果としての移住


・最初から移住を目指しているというより、自分の生き方を考える中で、地域と関係を結ぶようになり、どんどん距離が縮まっていき、そして移住につながる

⇒ 移住も関係人口としての関わり方の選択肢の一つにすぎない



〇多様な地域との関わり方

・それまで、移住以外に地域と関係する方法がなかった

⇒ 移住する側の「移住」という一方的な行動があるだけで、地域の人との関係はない

⇒ よそ者、他人事感

⇒ 続かない。地域の人に受け入れられない。移住者は増えない






◆関係人口のつくり方


〇関係人口をつくる5つのポイント

①関係案内所を設ける
・建物を整備することではなく、居心地の良い場、居心地の良いコミュニティをつくる
・会いに行きたくなるような魅力的な人がいること


②入り口を広く、ゆるく
・移住だけではない、多様な関わり方を受け入れる
・移住までは考えていないが地域に関心がある人を受け入れる


③役割を提示する

・地域での役割や関わり方=「関わりしろ」を見せる
・関わりしろ=地域課題
 → 地域にとっては課題でも、関わりたい側にとっては「自分が関わるべきテーマ」になりえる
・地域課題の解決のお手伝いができるからこそ、ソーシャルな気持ちを持った人々にとって手応えが感じられるし、役割も感じられるし、その地域を選んで関わろうという気持ちを持つことができる


④自分ごとにする
・「取り組むべき」とするのではなく、自分の強みや興味、関心を関わりしろと結びつける仕掛け
 → 自分ごとにならないと長続きしない


⑤人につなぐ(信頼のネットワーク)
・関係人口は、離れていながら地域に関わる仲間というあり方
 → 地域で動いたり、想いを持ったりしている地域の人と協力する必要がある
・地域の人とのリアルなつながり

⇒ 地域の人とリアルな関係があってこそ、地域の人たちからの信頼を得られる



〇人口減、人材増


・地域の「人口」は、減ることは避けられない

・地域に関わる人である「人材」が増えるのなら、地域の活力になる

→ 本当の地域の消滅は、地域に関わろうとする人が減り、いなくなったとき


⇒ 人材は使われないと腐る。宝の持ち腐れ

⇒ うまく活用することで、地域の「人財」とすることができるか


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本書を読むのは、もう何度目だろうなあ。

関係人口はやっぱり面白い!


今のテーマは、「関係人口」をもっとなじみやすい、ほぐした言い方がないかを考えること。

ファン、共感者、仲間、メンバー、協働者、支援者、応援者、パートナー、サポーター・・・



探求は続きそうです。