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〇なぜあの人の話はつまらないのか



なぜ誰かの話を聞いていて、「つまらない」と思うのでしょうか?


たとえば、このようなときに「つまらない」と思うことが多いように思います。


・仕事などで、嫌でも話を聞かなければならない(=そもそも話し手に関心がない)

・ためになる話が聞けると期待して来たけど、期待が裏切られた(=得るものがない)

・期待した内容と違う内容だった(=自分に関係がない)




そんなとき、聴き手としてはものすごーくがっかりして、損したような気分になります。(実際に話を聞いていた時間やそこに行くまでのお金がムダになってます

そうすると話を聞けて満足どころか、不満すら感じますよね。



でもよく考えてみると、それは自分の話にも当てはまることです。

もしかしたら自分の話も、相手に「つまらない」と思われているのかもしれない。

そう不安になると、ついウケを狙って、それこそつまらない親父ギャグを飛ばしてしまったりするんです。

そしてさらにシラケる空気。

その後、ひたすら空回り・・・。



たまりませんね・・・。



そこで本書の出番!


そもそも「つまらない」とはどういう状態で起こるのか?

「おもしろい話」とは何なのか?


を非常にわかりやすく説明してくれます。

そして「感動する説明」の8つの型も知ることができました。

これは使えそうです!



ただ、もちろん知っただけでは、「おもしろい話」「感動する説明」ができるようになったとはいえません。

やっぱり練習&実戦が必要でしょうね。





↓ 本の内容はここから
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「⇒」は個人的な感想、考え



 ◎本書のポイント


・説明で人は感動する
 → おもしろい説明とは「笑い」のようにウケを狙いにいくようなものではなく、人を感動させることができる

・感動する説明には「型」がある
 → 8つの型
  「①メリット訴求」「②対比」「③因果」「④カットダウン」「⑤破壊」「⑥ニュース」「⑦希少性」「⑧欠如アピール」


人がもっとも興味があるのは、「自分に直接かかわること」

・感動する説明の最終地点は、「聴き手を変容させること」

・感動する説明は知的好奇心が刺激される

・感動する説明は誰かに伝えたくなる

・感動する説明の8つの型を使いこなすための大原則は、「話
の内容が「おもしろい」かどうかは相手が決めるということ

大原則を身に付けるための最良の方法は「聴き手に対して関心を持つこと」




◆なぜ「つまらない」か

・「話がつまらない」とは、聴き手の興味・関心が深まらず、心を動かす力がないこと

・人がもっとも興味があるのは、「自分に直接かかわること」
 → 関心はあっても「自分には関係ない」と判断するとすぐに忘れ去る

・感動する説明の最終地点は、「聴き手を変容させること」

 → 情報を伝えるときに聴き手の脳が、「その情報を自分のものとしたい!」と欲するようなおもしろい説明をできるかどうかが重要



〇感動する説明の条件


・感動する説明は知的好奇心が刺激される
 → 人は情報や知識を得るときにワクワクする

・感動する説明は誰かに伝えたくなる
 → 拡散されやすい

 ⇒ マーケティングでいうAISASの法則と共通する


・感動する説明には8つの「型」がある
 → 大切なことは「型」にはめるかどうかではなく、どんな「型」にはめるか。そのネタに最適な「型」を選べるかどうかで、話のおもしろさは決まる




◆感動する説明の大原則


【大原則】

話の内容が「おもしろい」かどうかは相手が決める



・感動する説明の8つの型を使いこなすための大原則

・自分がどんなに「価値あるおもしろい説明ができた」と思っても、聴き手が「つまらない」と思ったらそれまで

・聴き手がどんな状況にある人たちなのか。聴き手は何を求めているのかを踏まえることが重要
 → 聴き手の頭の中を知ろうとすること

・大原則を身に付けるための最良の方法は「聴き手に対して関心を持つこと」




〇聴き手の頭の中を知る3つの視点

①聴き手の現在地
・聴き手の理解度を知る

②聴き手の到達点
・自分が「何を話したいか?」ではなく、聴き手に「どう変わってほしいか?」を明確にする
・聴き手の欲求に応えるだけでなく、聴き手の視野を広げてあげられるのが優れた話し手

③聴き手の価値観
・人の価値観や信条は、おもしろさの感じ方に大きな影響を与える
・「そもそも相手があなたの話を聴く目的は何か?」「なぜあなたの説明を聴く必要があるのか?」を考えてみる
・聴き手のストレスを最小限にする
・「情報の消化不良」=わかりにくいは最大のストレス





◆「感動する説明」8つの型



(1)メリット訴求

・聴き手側のメリットをしっかり説明し、聴き手の欲求をかき立てることが目的

・「説明を聴くメリット」は、聴き手自身も気づいていない潜在的なニーズであることも多い

・「説明を聴くメリット」を伝えることは、聴き手のモチベーションアップにつながる

・ポイントは、聴き手の目的に合わせて、話し手側が方向性を絞ってあげる
 → 聴き手はとるべき行動を絞り込むことができる
 → 実行に移しやすくなる



〔説明のステップ】

①相手の問題点をあぶり出し、メリットの存在に気付かせる

②すでに説明を聴いた人の成功事例を示し、聴き手の頭の中に絵を描かせる

③自分がそのメリットを提示するに値する人間だという理由を説明する

④メリットを享受できる具体的なステップを説明する




(2)対比

・「対比」すると、「自分にも関係するんだ!」と思ってもらうことができる
 → 人は比べることで理解できる生き物


〔使い方パターン〕

①1つの中で対比させる
・ギャップを示す
 → 示したギャップの中で聴き手をはさむ(聴き手が含まれるようなギャップを示す)と、自分に関係あることだと思ってくれる

(例)偏差値24だけど東大合格


②2つを対比させる
・数値を使うとイメージしやすい
・数値では表せないようなものは、具体的なエピソードを入れると納得できる


③3つ以上を対比させる
・3つ以上の中で平均値を用いる
 → みんな平均と比べたがる
 → 聴き手にとって他人事でなくなる



〔対比の最終兵器〕

・選抜・・・「選び抜いたもの」=「ぜひ知りたい!」と思ってもらえる

・仮想的・・・自分の主張に真っ向から対立する理想的な敵(概念)を描く。「悪」「不便」




(3)因果


・点と点だったものが、「原因と結果」という一本の線につながっていく瞬間を目の前にしたときに、人は知的好奇心に火が付きワクワクしてしまう
 → 人はつながりを欲する生き物

・結果から話す
 → どこに着地するかわからない中で説明を聴かされることはとてもストレスフル



〔使い方パターン〕

①遠い因果関係をつなげる
・距離が遠い「結果」と「原因」で「?」をつくることで聴き手の関心をひく
 → 「なんとかしてこの2つの間を埋めたい!」という欲求
・聴き手に達成させたいことは何かというゴールから逆算しつつ、聴き手にとって必要な情報を間に挟んでいくつかのステップをつくる


②第3の因果(真因)を見つける
・聴き手が気づいていない本当の原因を指摘する


③因果関係を逆転させる
・聴き手が「原因A→結果B」と思い込んでいることを、「原因B→結果A」ということを示す


⇒ 聴き手の思い込みを書き換えることはインパクト大




(4)カットダウン

・情報を絞って伝える

・「最小限の情報」で理解や気づきが得られる方が、聴き手にとって価値が高い

・親切丁寧で膨大な説明よりも、シンプルでコンパクトな説明の方が、聴き手のストレスは軽減される

・何を話すかより、何を話さないか
 → おもしろいと思ってもらえる説明にするためには、聴き手が情報処理できる量に削ぎ落とす
 


〔使い方パターン〕


①抜粋
・話すべきネタの全体を示し、その中から優先的に知ってほしいことだけを切り抜いて説明する


②要約
・全体像をキープしたまま削減して説明する
 → 聴き手は全体像を把握できたような感覚をもつ


③抽象化
・ネタを抽象化して一段レイヤーを上げることで、聴き手に与える情報量を削減する
・一番シンプルなのは、「分類」すること
・「本質」を突く
 → 相手の知的好奇心を刺激する

(例) リンゴ、ミカン、バナナ → 果物





(5)破壊

・すでに聴き手の頭の中にある常識やルールをいったん壊し、書き換える


〔ステップ)

①スクラップ
・聴き手が当たり前に思っている常識を否定して破壊し、ショックを与える
 → 聴き手が説明を受け入れやすくなる
・前提を壊す
・世間の人とは逆の主張をする


②ビルド
・新しい理論(説明ネタ)をかぶせて再建する
・証拠などの裏付けや事実もセットで示す





(6)ニュース


・人は新しいもの好き

・聴き手が知らない情報や知識でも、最新のニュースというだけで関心を持つ

・大事なルールは、そのニュースを聴く必要性を聴き手に理解させること

・ネタを抽象化して、ニュースと結びつける

・回りくどくしない





(7)希少性

・他では聴けないここだけの話、知っている人が少ない話

・情報過多の時代では、「希少であるかどうか」が話のネタの良し悪しを決める判断基準になる

・希少性があるとわかると、聞き逃したらもったいないと感じる

・希少性は比較することで明確になる


⇒ 「限定感」

⇒ 個人的な体験や感想は、それ自体が希少(世界で自分だけが語れる)

⇒ 個人の価値を高めることができる





(8)欠如アピール

・聴き手に、「あなたの情報は不足している」と思わせる
 → 聴き手の「ほしい欲」をかき立てる

・「足りない」と気づいたときに「埋めなくちゃ」という感情が湧く

・「不足」を生める情報や知識が、聴き手にとって未知であればあるほど、説明のインパクトは強くなる


・急がず、慌てず、聴き手の「知りたい欲求」がピークに達するまで焦らす

〔ステップ〕

①「不足」に気づいてもらうための全体のフレームを示す

②その「不足」を、話し手は補うことができることを伝える

③「不足」を生める情報や知識を与える


⇒ 聴き手を想像すること+話ながら反応を見ることが必要


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本書を読んで、付け加えて思ったことは、話し方の前に、そもそも話し手の態度も前提としては大事ではないかということ。

それは、テクニックというよりも、話し手が話す内容について「情熱をもっているか」「楽しそうか」ということです。



どんなに話すテクニックがあっても、話し手がつまらなそうにしていたら興ざめですよね。

むしろ話し方はそれほど上手くなくても、話し手の情熱が伝わってきて、楽しそうにしていたら、それだけでも気持ちが引っ張られてワクワクしてくるものです。

あくまで情熱があった上でのテクニック。

それを忘れないようにしたいと思います。



本書で学んだことは、「感動する説明の型」でしたが、その余白として、話し手の態度も重要ではないかということでした。