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2020年3月17日(火)開催の「女性と起業」をテーマにした読書会、「女性 × 起業 BOOK CAFE」に向けて、女性の起業に関する本を読み漁っています。

(「女性 × 起業 BOOK CAFE」の詳細はこちらから。)




「女性 × 起業 BOOK CAFE」の課題本は、『マイペースで働く!女子のひとり起業』ですが、このほか以下の本を読んできました


・『こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円』(荻野みどり)

・『小さく始めて1億売った私の方法 ママ起業』(園田正世)

・『何もなかったわたしがイチから身につけた 稼げる技術』(和田祐実)

・『「年収1000万円」起業への道 田舎に住む専業主婦も、地方の看護師も、シングルマザーのWEBデザイナーもできた!』(小室尚子)

・『自分の会社をつくるということ』(経沢香保子)




この中から、今回は、『「年収1000万円」起業への道 田舎に住む専業主婦も、地方の看護師も、シングルマザーのWEBデザイナーもできた!』を取り上げてみます。



取り上げた理由としては、妻がオススメしてきたから。

妻いわく、「働くママのあるあるが詰まってる!」そうです。

この「ママの視点」というのは、「女性 × 起業 BOOK CAFE」を開催するにあたって必ず生きてくるハズ!

また、男として、普段、妻や女性が何を考えているのか、働くことをどう思っているのかを知ることにもつながります。

さらにさらに、家族との時間や生きがいを大切にする「ミニ起業家」やランチェスター戦略の視点からも共感ポイントが多いです。




それでは本書の内容を見ていきましょう。



↓ 本の内容紹介はここから
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「⇒」は個人的な気づき、学び


◎本書のポイント

・女性の場合、収入と同等かそれ以上に「やりがい」を求めて起業する人が多い
 → 母親はたくさんのモヤモヤを抱えている

・起業したことによる忙しさは「自分のため」のもの
 → 自分のための忙しさは、苦痛ではなく充実感をもたらしてくれる

・女性だからうまくいくスモールビジネスには多くのメリットがある

・子育てや家事、仕事で消耗している女性は、「自分を満たしてくれる仕事」を求めている

・女性ならではの応援し合えるビジネスをつくる

・自分のビジネスを育てる上で必ず越えなければならない壁は、夫の扶養を外れること

・扶養を売れて世帯の収入をアップさせるだけの利益を上げることで、初めて「起業して働くということ」を、家族にも社会にも認めてもらうことができる

・「もの」より「こと」を売る

・仕事はペルソナのためだけにする

・信用をつくるのは「共感」

・お客様候補が、商品購入までの階段を上るのは、必ず1段ずつ

「子育て」と「仕事」の時間はきっちり分ける

・仕事で実績を出せば、家族は自然に協力してくれるようになる

出すぎた杭になる

・既婚女性の場合、お金がすべてだと仕事が成功しにくい

自分にとっての「一生もののミッション」を見つける

起業した瞬間から年収1000万円をめざす

・「何屋さんかわからない」状態にしない

女性だからと家族を言いわけにしない






◆母親たちが起業を選ぶ理由


〇母親と起業

・母親に圧倒的に不足しているものは「時間」
 → スケジュールを埋める予定のほとんどが家族のため
 → 自分の好きなことをする時間がまったくないという状況に追い込まれている


・女性の場合、収入と同等かそれ以上に「やりがい」を求めて起業する人が多い
 → 母親はたくさんのモヤモヤを抱えている

 「会社員として頑張ってきたのに、子育てのための時短勤務などを理由に責任のある仕事を任せてもらえなくなった」

 「仕事をしたいけれど、子どもが幼いために長時間家を空けることができない」

 「毎日しなければならないことが山積みで、自分の好きなことをする時間もない」
 


・起業したことによる忙しさは「自分のため」のもの

 → 自分のための忙しさは、苦痛ではなく充実感をもたらしてくれる
 → 仕事のための30分ならつくることができる
 → 家族のため、子どものためではなく、「自分が好きなこと、自分がやりたいことをしている!」と思えることで、イライラやモヤモヤが大幅に軽減される



〇子育てをしながら会社員でいるしんどさ

・子どもを持つ女性にとって、会社は必ずしも働きやすい場所とは言いきれない

・子育てと仕事を両立させるために頑張っているのに、仕事から満足感を得られないジレンマに女性は追い詰められている

・会社以外の場所で頑張るという選択肢が浮かんでくる

・我慢を重ねて給料として得る30万円と、自分の選んだ仕事で、自分なりのやり方で手に入れる10万円のどちらに価値があるか




〇女性だからうまくいくスモールビジネスのメリット


・リスクが小さい

・始めやすい

・スピーディ

・やってみてダメだったらすぐやめられる

・満足感を得やすい
 → 子育てや家事、仕事で消耗している女性は、「自分を満たしてくれる仕事」を求めている

・自分の限界を理解したうえで、働きやすい環境をつくることを重視したい多くの女性に適している




〇女性ならではの応援し合えるビジネス

・女性の場合は、お金をやり取りすることでうまくいかなくなることもある

・お金が介在しない関係でつながっているコミュニティでは、「応援し合う」というよい循環が生まれる
 → 自分がいいと思ったから人に勧める。自分が誰かの役に立ちたいと思ったから協力する
 → 純粋な行為や親切心には大きな価値がある

・生活面を応援してくれる人がいなければ、仕事と子育ての両立は不可能
 → プライベートでつながるママは、重要なビジネスパートナーでもある


⇒ 自分がいいと思ったものを人に勧めるという考え方は、『クチコミュニティ・マーケティング』と共通する




〇起業のファーストステップは夫の扶養を外れること

・自分のビジネスを育てる上で必ず越えなければならない壁は、夫の扶養を外れること

・扶養を売れて世帯の収入をアップさせるだけの利益を上げることで、初めて「起業して働くということ」を、家族にも社会にも認めてもらうことができる
 → 社会的な信用がアップする
 → 女性が「社会的に認められた」という気持ちになる






◆お金をかけずにビジネスをつくる



〇「もの」より「こと」を売る


・商品が「こと」なら、働く時間と手間は増やさずに、利益だけを増やすことが可能

・材料費がかからず、在庫も抱えなくてすむ

・ものづくりに手間がかからない分、集客に時間をかけられる

・時給を上げる働き方ができる

・何かを習いに来る人は、高度な知識より、今の自分の1、2歩先の成功体験に価値を感じる




〇ビジネスのスタートはペルソナの設定


・ペルソナ=理想のお客様
 → こんな人が私の商品を買ってくれたらうれしいと心から思える相手

・ビジネスの3つの要素「売るもの」「売る場所」「売る相手」のうち、「売る相手」だけは100%自分でントロールすることはできない
 → だからこそペルソナを設定し、「お客様を選ぶ」意識が大切

・仕事はペルソナのためだけにする

・ペルソナにとっての適正価格を考える

 → 商品の適正価格は「売る相手」によって違う


⇒ 付き合いたくない客を相手にすると、付き合いたくない客が集まってきてしまう

⇒ ペルソナを設定するだけではなく、「ペルソナのためだけに仕事をする」視点は参考になる







◆起業を成功に導くSNS活用法


・商品を売るためには、信用が不可欠

・信用をつくるのは「共感」
 → 人は、共感でモノを買う

・人は、「すごい」「素敵」なことより、「痛み」や「弱み」に先に共感する
 → 自分にとっての痛みや弱みは、他人にとっては共感ポイント



〇ペルソナだけに向けて発信する


・ペルソナの1日のスケジュールに沿って、ペルソナの悩みや困りごとを100個探す



〇商品購入へのステップをつくる

・お客様候補が、商品購入までの階段を上るのは、必ず1段ずつ

 → それぞれの段にいるお客様候補に合わせた情報を提供することで、1段ずつ上に進んでもらう 


⇒ このステップを最初の段階でつくりたい!(もちろんやっていくなかで修正するにしても)






◆成功する起業家と失敗する起業家の違い



〇「子育て」と「仕事」の時間はきっちり分ける


・子どもの相手をしながらだと、仕事も子育てにも集中できない
 → やるべき仕事が終わらない、子どもは機嫌が悪くなる、家事は手抜きになるとすべてが不満足な結果になる



〇夫には「起業するため」の協力や役割を求めない


・これから仕事を始める段階で、夫に家事や育児の役割を与えようとするのは、新入社員が先輩に突然仕事を振るようなもの
 
・仕事で実績を出せば、家族は自然に協力してくれるようになる




〇仕事の資金と家計はきっちり分ける

・スモールビジネスでは、失敗しても自分以外に損をさせない
 → 足りない分を家計から補うくらいなら、パートで安定した収入を得た方がいい
 → 夫からも起業のためのお金を借りない



〇実家には頼らない


・心配や世間体、価値観の違などから、起業反対されることが多い
 → 親に頼る心理的な負担が大きくなる
 → 親に報告するのはビジネスが軌道に乗ってからでいい



〇出すぎた杭になる


・出る杭は打たれるけれど、「出すぎた杭」は打たれない
 → やっかみを含んだ他人の評価を気にせず、仕事で成果を出す



〇ミッションを持つ

・既婚女性の場合、お金がすべてだと仕事が成功しにくい
 → 経済的な面で、夫という逃げ道があるから

自分にとっての「一生もののミッション」を見つける

 → 仕事を続けられるかは、「自分を満たす」から「家族を満たす」、「家族を満たす」から「社会を満たす」ミッションを意識できるかにかかっている



〇起業した瞬間から年収1000万円をめざす


・1年以内に結果を出すつもりでスタートダッシュをかける
 → 将来的に今より時間の余裕ができる保証はない
 → 今できないことは数年先もできないと腹をくくる

・最初から年収1000万円を目標にすれば、「そのための働き方」を考える



〇一つのコンテンツに集中する


・「何屋さんかわからない」状態にしない


・新しいチャレンジは、本来の仕事で一定の評価を得てから



〇女性だからと家族を言いわけにしない

・ビジネス上の立場には、男性も女性も母親も関係ない

・「自分の都合」を理解してもらえるのは、信頼関係ができあがっている場合だけ


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いかがだったでしょうか。

女性だけでなく、起業を間近に控えている私にとってもかなり学びの多い本でした。



自分の起業のことだけでなく、起業支援もやっていきたいと考えていますので、「女性 × 起業 BOOK CAFE」で参加者の皆さまからどんな話が聞けるか楽しみです!

起業に興味のある方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご参加くださいね。

なお、対象は女性の方限定です。

オンライン(Zoom)での参加も可能です。



「女性 × 起業 BOOK CAFE」の詳細、お申込みはこちらから