【本屋さん、またはこれから本屋さんになろうとする人にオススメ!】
子どもの絵本を買いに行き、絵本を物色しているときに偶然発見した人気作家ヨシタケシンスケ氏の絵本(?)
そのタイトルも『あるかしら書店』。
タイトルにあるとおり「あるかしら書店」というある本屋にまつわる物語です。
あるかしら書店は、「本にまつわる本」の専門店。
毎日、いろんな本を探しに多くのお客さんが訪れます。
お客さんの悩みごとに応じて、店主が本をセレクトします。
そのユニークな視点がヨシタケシンスケさんらしくユニークで、しかもこれからやろうとしている本屋のヒントが満載です。
もはや絵本の域を超えていると感じました。
◆これは!と思った内容
〇2人で読む本
・上下巻で、内容が上半分・下半分にわかれており、2冊並べて同時にページをめくらないと読むことができない
〇読書サポートロボ
・読書をよりよいものにするサポートロボット。途中でくじけそうになったら励ましてくれる、ウトウトしたら起こしてくれる、感想を聞いくれるなどの機能
⇒ AIでもできるかもしれないが、人がやったら「読書コーチ」みたいなものができるかもしれない。
または、「読書民泊」なんていう発想もある。
〇読書履歴捜査官
・容疑者が今まで読んできた本を見抜く超能力で事件を解決する
⇒ ブリア・サヴァランの名言に、「あなたがこれまで食べてきたものをいってみたまえ。あなたがどんな人間であるか当てて見せよう」というものがある。
言い換えれば、「どんな食べ物を食べてきたかがわかれば、その人がどんな人間であるかがわかる」というもの。
最近、本についても同じではないかと考えている。
「どんな本を読んできたかがわかれば、その人がどんな人間であるかがわかる」
〇本のつつみ方
・お客さんの要望に応じて、いろいろなやり方で本を包む
⇒ 包み方による差別化
〇本とのお別れ請負人
・センスのいい本棚の保管を請け負う
⇒ 保管できなくなった本、やむを得ず処分しなければならない本を引き取るサービス(今回試しにやってみたこと)
〇書店婚
・本屋で結婚式
⇒ アリでは!?
たとえばプロフィールビデオの代わりに、影響を受けた本リストとか面白い!!
〇お墓の中の本棚
・お墓参りの時だけお墓が開き、故人が好きだった本、大事にしていた本が納められている
〇本のその後
・本のリサイクルセンターで、本がいろいろな要素(紙、色、文字、ものがたり、作者の気持ち)に分けられて処理される
〇本が好きな人々
・かぐのが好き、いろいろはさむのが好き、読むのが好き、積むのが好きなど、本にまつわる「好き」は人それぞれ
〇本のようなもの
・人間を本に例える
〇ラブリーラブリーライブラリー
・誰かの家の本棚の本たちはその人のものでしかない
・図書館にいる本たちには、「誰かのため」という夢がある
〇本屋さんってどういうところ?
・本屋さんの仕事の意味
⇒ 参考になります!
全体通じて、「さすがヨシタケシンスケ!」という感じです。
ヨシタケシンスケさんの他の絵本も、ユニークかつ内容も深いので、大人でも楽しめて大好きです。
これからも同氏の絵本をウォッチしていきます!
ありがとうございます!