天気のことではありません。
自分の気持ちのことです。
モチベーションのわかない仕事、意味のない作業、家庭での娘のイヤイヤとの衝突、それらに対するストレス・・・。
なかでも娘のイヤイヤとの衝突は、精神的にかなり大きな衝撃がありました。
「娘のイヤイヤ」と書きましたが、別に娘が悪いわけではなく、元をたどると私の気持ちの余裕のなさに原因があったように思います。
まず、起こったのが、まったく生産性のない仕事、それを当たり前のように要求される職場に嫌気がさし、退職の決心を固めたのが5月20日の月曜日。
この職場にはもういたくないとはっきり自覚しました。
あとはいつ辞めるか、それを考えるだけ。
そしてとどめは、休日の朝食の席での娘からの一言。
「今日は3人でご飯食べられるね。保育園の日はさ、パパは会社だし、ママも見てるだけだからさ。1人だとつまらないよね」
聞いた瞬間、言葉が出ませんでした。
パパは娘が起きて朝食の席につく頃には家を出てしまうし、ママは娘が食べ始めるより早く朝食を済ませてしまうため、自分一人だけで食べるのがつまらない、ということを言いたかったんでしょう。
ショックでした。
3歳の子が、そんなことまで言葉で表現できるんですね。
そんな驚きとともに、子育ての最も重要な就学前の時期に、家族と一緒にいる時間が十分とれていないことに対する申し訳なさと後ろめたさに襲われました。
ましてや、後ろ向きの気持ちでイヤイヤ会社に行き、大切な家族との時間を無駄にしているという事実。
これが、好きで好きでどうしようもない仕事だったら、まだ違ったかもしれません。
忙しくて一緒にいられなくて寂しくても、楽しそうに仕事に出かけたり、仕事のことを話したりする姿を見せられれば、それはそれで意味のあることだと思うからです。
「子どもが小さい今のうちだけだよ」
そんなふうにいう人も多いです。
でも、私は「だから今が大事なんじゃないか!」と思います。
冒頭の写真は、無料イメージ写真提供サイトからの拝借ですが、私が望む家族の姿でもあります。
朝ゆったりと家族一緒に食事をして、会話を楽しむ余裕があって、いろんな話ができる。
家族と一緒に食事ができるような働き方がしたい。
そう強く思います。
子どもがやがて反抗期になって口をきいてくれなくなったとしても、いやそんなときが訪れるだろうからこそ、今家族との楽しい時間や思い出を、子どもたちに、妻に、何より自分の中に残しておきたいと思うのです。
このようなことから、自分にとって「起業」とは決して目的ではなく、幸せに生きるための手段なんだと思います。
会社員として働くことを否定するわけではありません。
ただ、起業を働き方の選択肢の一つにしたい。
収入だけで判断するのではなく、やりがい、家族との時間、地域との関わり方、それらすべてをひっくるめて自分の人生をより幸せに生きるための働き方を追求したいということ。
自分がやりたいのは、そんな幸せに生きるための働き方を伝えることなんだなと思い至りました。
また、お金儲けも否定するわけでもありません。
お金を稼ぐということは事業を続ける上でも、生活していくためにも必要なことです。
ただ、お金を稼ぐこと自体が目的になってしまったら意味がないということ。
私にとっての起業の目的は、好きな時間に、好きな場所で、好きなお客さんと、好きな仲間と、やりがいや生きがいを持って働くということを実現すること。
そしてそのことで自分らしく、幸せに生きること、家族が幸せになることです。
私が目指す起業の形は、自分と家族が自分たちらしく幸せに生きられる働き方をすることです。
そして願わくば、幸せに生きるための働き方の一つとしての起業や、地域での仕事・働き方を実現したいと願うお客さまと、共に学び、考え、サポートしていくことを仕事にしていきたいと思います。