SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

読書会

「HAYAOKI読書会」で、働き方について考える ~今ある仕事をするのが「働くこと」ではない。働くことは役割であり、「生きること」そのもの~

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起業を目指している中で、「働く」とは何かを考えることが多くなりました。

巷では、盛んに「働き方改革」が叫ばれていますが、何か違和感がある・・・。



そんなとき、働き方についての読書会があるというので家族そろって(!)参加してきました。

日曜日の朝8時という時間帯にもかかわらず、妻と私も含め、20代~30代のまさに働き盛りの8人が集まりました。



◆紹介された本

『自分をいかして生きる』(西村佳哲)


『寿司修行3ヶ月でミシュランに載った理由』(宇野裕昭)


『ワークシフト』(リンダ・グラットン)


『ライフシフト』(リンダ・グラットン)


『組織にいながら、自由に働く。』仲山進也


『仕事にしばられない生き方』(ヤマザキマリ)


『直感と論理をつなぐ思考法』(佐宗邦威)


『魔法のコンパス』文庫版(西野亮廣)



いやー、どれもおもしろそうで興味深いですねー



◆本の紹介と感想、エピソードなど
 

・関東で唯一の千鳥うちわの職人が越谷にいることを知り、その人がいなくなったら技が絶えてしまうことを危惧して、弟子入りを懇願。秋から本格的な修行に


・広告会社でのブラックな働き方を経験し、既存の仕事をするのは自分にあっていないと、ゼロから1を生み出すパラレルな生き方を選択。今はスタートアップへの参画とローカルメディア運営に携わっている


・縛りの多い職場でも、苦手なことは苦手と声に出して伝え、自分で考えてやりたいことをやってみたら良い循環ができはじめた


・自分のできることを、がむしゃらにやってみる


・ラオスにはまり、「贈与型社会」に共感し、農業にチャレンジ


 


私は、『マッキンゼーでは当たり前にやっている働き方デザイン』(大島祥誉)を紹介させていただきました。

 

本書を選んだ理由としては、今の自分の状態にぴったりだと思ったからです。

具体的に本書で気になっていたところは以下の3点。



①ワーク・アズ・ライフ

ワーク・ライフ・バランスではなく、「ワーク・アズ・ライフ」である
・そもそもなぜワークとライフを分ける必要があるのか、バランスをとらなくてはならないのか
働くことを、自分の人生でやりたいこと、目指したいことと同一に考えるのが本来の姿



②働き方3.0の仮説

・働き方1.0は組織で、自分の知識とスキルを培っている状態

・働き方2.0は自立。自己実現に向かっている状態

・働き方3.0は共存。人とつながることで、自分の知識やスキルを与える状態


→ 著者は、働き方1.0から働き方3.0に向かうのが一般的と考えた

⇒ 私の場合は、2.0と3.0が逆なのではないかと考えた

  普段と違うコミュニティに属したことで、自分の役割や価値を発見

  そして今、自立することで自己実現を叶えようとしている段階にある

 

③「複業」の意味すること

・内沼晋太郎氏の言葉で、仕事にはお金をもらわないものとお金をもらうものがある

お金をもらわなくても、仕事はある(それを必要とする人はいる)

・お金をもらう仕事ももらわない仕事もひっくるめて、自分は「複業」で成り立つ

・お金をもらうことばかり考えていると好きなことが苦しくなる

・お金をもらわない好きなことで、お金をもらえるようになっていくのが理想


⇒ 名前のある仕事(今ある仕事)ばかりではない
  「役割」といいかえてもいい生き方
 


ワークショップ「モチベーションシート」でわかった今の仕事に対するモチベーション

※本の紹介後、これまでの人生のモチベーションを、曲線で表現するワークを実施


・公務員の今までの仕事を振り返ると、浮き沈みのないフラットな状態が続く


・自分で行動しないと組織内での刺激が少ない(転勤など)


・楽しいと思える仕事ができているときはモチベーション高いが、それ以外は良くも悪くもフラット


・もはやモチベーションのよりどころは今の職場にはないことを再確認

 「魂が死んでいる状態」との起業メンターの言葉が頭にこびりついている
  今のまま勤めていては、前に向かう気力すら奪い取られかねない



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ざっと読書会を振り返ってみましたが、おもしろい人たちと一緒にいると、こんなにも話が盛り上がって、いろいろな共感が生まれるものかと感じました。

初めて会う人たちばかりでしたが、終わる頃には既に「仲間意識」が芽生えていました。

すぐにSNSでつながり、再開への期待が高まっています!

(この誰とでもすぐにつながれるというのは現代ならではの利点ですよね)



ちなみに、もはや我々夫婦の営業ツールになりつつある「ときがわカンパニー通信特別版」に、皆さん興味津々。

さっそく夏に向けて、ときがわ町&本屋ときがわ町訪問&BBQの計画話が持ち上がっていました笑

ときがわ町に来訪されたときには、ぜひご案内したいと思います!



ステキな出会いの機会をつくっていただいたKOSHIGAYAZINEの皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました


私が読書会で紹介した本はこちら


「朝活×まちづくり読書会」の開催決定!

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越谷で「まちづくり」をテーマにした読書会を開催することが決定しました!



友人を経由して、古民家を改装してカフェを運営している方にお願いしたところ、快く場所を提供していただけることに。

カフェは、旧日光街道沿いの歴史的建造物が市内でも多くの残っている一角(いわゆる中心市街地のエリア内)にあります。

せっかくのロケーションですので、「まちづくり」をテーマにするという腹案は決めてありました。

オーナーさんも関心を持っていただいたようです。



形式は、最初なので、「まちづくり」に関するオススメ本を参加者の方に持ち寄ってもらうところからスタートしてみようと思います。

さあ、どんな化学反応が起きるのか(そもそも参加してくれる人がいるのか)、不安なようで楽しみでもあります。

まずはやってみます!

未来デザイン読書会に初参加。ともに学ぶと、「学び」が加速する!

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本日は個人出張。

妻のオススメで、なんと平日・休日ともに毎朝都内で開催されている『未来デザイン読書会』に参加しました。
会の目的は、参加した人が「未来に向かう1°(度)の変化を起こす」こと。

一般的の読書会と違って、読んだ内容を発表しあうだけでなく、本をもとにしたワークを各自で行い、参加者同士で共有する「ワーク型」が特徴の読書会です。



課題本のテーマは、「ビジネス・独立・起業」がメインとなっています。

本を読んでいなくても可能なワークとなってはいますが、読書会の効果を高めるために、やはり課題本には事前に目を通していきたいところですね。

(2019年2月現在は、4つの課題本に基づいてそれぞれワークを行う4回構成で行われています)

今回の参加者は主宰者含め7名でしたが、多いときには10人規模になるほど人気の読書会です。




ちなみに主宰の松尾さんは、現在大手メーカーに勤務。

それまでは「会社信仰」で朝から晩まで身を粉にして働いていたものの、30歳半ばを過ぎる頃、大量のリストラや上司の精神的な病、同期の起業といった周囲の環境の変化や、自身の生活にも子どもができるという変化に、危機感を抱いたそうです。



「自分の名前で稼げる人間にならなければ未来は無い」



そう思うほどに価値観が大きく変わったといいます。

そしてそう思い至ってすぐに行動を起こしたそうです。

この読書会も主宰者のそうした経験を踏まえて開催されています。

毎日、朝活・夜活で、読書会やカフェ会、そしてインターネットでの発信を日々継続しているということで、その言葉には重みがありますね。

参加する前から、「期待」と「ワクワク」しかありませんでした。

未来デザイン読書会のホームページはこちら






◆『モチベーション革命』


今回の課題本は、『モチベーション革命』。

本書の内容については改めて紹介するとして、今回は私のワークの結果のみ。

「イキガイ」について考えてみました。


〇大好きなコト
・本を読むこと、集めること、本棚に並べること
・神社に行くこと、御朱印をもらうこと
・郷土玩具を集めること
・だるま
・知りたいことを調べること、調べたことをアイデアとしてまとめること
・考えること
・子どもと遊ぶこと
・ブレインストーミング(1人でも複数でも)
・言葉遊び、連想すること
・モノマネ
・手作業(伝統工芸)
・イベント、仲間と一緒になにかをつくること
・話し合い
・猫
・写真を撮ること
・単純作業
・勉強
・マルチタスクでなにかをやること
・食
・レゴ
・自己分析


〇得意なコト
・読むこと
・読み聞かせ(絵本)
・書くこと
・早起き
・資料収集、調べること、まとめること
・アイデア出し、ブレインストーミング
・モノマネ
・考えること
・何かと何かをつなげて考えること
・自分を掘り下げること
・言葉にこだわること
・客観的に考えること、複数の観点から考えること
・離乳食づくり
・食
・勉強、資格試験


〇稼げるコト
・情報を収集して、提供する
・本の紹介
・行政との橋渡し
・だるま
・イベント
・育児
・ブレインストーミング、自己分析の相手を務める


〇世界が必要としているコト
・本の紹介
・ブレインストーミング、学びに向けた対話の相手
・学び方
・書くこと
・行政との橋渡し
・だるま




◆「ともに学ぶこと」の大切さ


読書会に参加して感じたことは、学ぶことの大切さはさることながら、「誰かとともに学ぶことの大切さ」です。

先ほどのワークも、最初から自分一人で考えついたものではなく、他の参加者の方と対話するうちに次々にアップデートされていったものです。

私はこの感覚を大事にしていて、誰かとともに学ぶことで「学びが加速する」と考えています。



たとえば、こんなことが考えられます。


・1人では考え着かない発想

・足りない知識を役割分担しながら調べる→共有することで効率がアップ

・誰か1人だけが先生ではなく、ジャンルごとに得意な人が先生になり互いに教わることができる

・1人では時間がかかる学びでも効率化+モチベーション

・本やセミナーなどで得た知識を共有



つまり、「学びが加速=学びの効率化」ができるというわけですね。
 
これは同時に、学びのコストが下がることを意味します。



余談ですが、こうしたことを考えているとき、『NARUTO』という漫画の「分身の術」を連想しました。

本作では、分身の術で生まれた分身たちが経験したことは、分身が消えると本体に蓄積されるようになるという設定なんですね。

つまり「100人に分身すると、経験値100倍速く貯まる」というワケなんです。

なんて羨ましい術なんだと思いました笑



改めて、自分の「学び」に対する姿勢を確認することができました。

松尾さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!

職場近くでの朝活読書会、やってみます。



未来デザイン読書会についてはこちら



読書会の課題本はこちら
 ↓

物事の「意味」は、人との「関係」の中で「創造」される(『現実はいつも対話から生まれる』)~コミュニティスペースぽんわか読書会で、社会構成主義を考える~

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2019年1月22日(火)に、コミュニティスペースぽんわかで開催された読書会に参加しました。

今回の読書会の課題本は、『現実はいつも対話から生まれる ~社会構成主義入門~

社会福祉法人&コミュニティスペーススタッフであるHさんの選書によるものです。



前回の『コミュニティデザインの時代』に引き続き、この本を通じて今後のコミュニティスペースの活動について考えるというのが本ミッションです。

参加者4名で、ぽんわか定例会も兼ねて実施しました。

今日も参加者同士の発言から新たな気づきがバンバン生まれ、充実した時間となりました。



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◆社会福祉法人&コミュニティスペーススタッフHさん


〇社会構成主義とは?

・絶対王政から「個人」としての人間という概念が生まれ、「市民権」が与えられた。
・一方で、「善良な市民」を育てるという観点から、無知な「個人」に対して「科学的に正しい知識」を与え、啓発することが行われ、それがしだいに固定化された「知」や「正義」となった
社会構成主義は、こうした状況へのアンチテーゼ
・「多様な価値があることを問題にするのではなく、価値の対話が広がっている世界においてうまくやっていくにはどうすればよいかを考える」こと(p343)


〇教育における「栄養士モデル」

学校での経験は、「失敗への恐怖」「競争に対する憂慮」「耐えがたい苦痛」に満ちている
・教育者が、「こうなったらイヤ」というものを突き詰めたところ、今の学校教育の姿になった!(研修の現場から)
・原因は教育システムに広く浸透している2つの前提
①教育の目的は、生徒の誤った考えや信念などを、確固とした事実や論理的な推論で置き換えること(=無知な生徒を知的に変える)
②教育によって、一人一人の生徒の心を「よりよいもの」にしなければならない
・この前提をもとに、教育の専門家は「何が正しい知識か」を決め、カリキュラムを定める


〇多様性から共同構築へ、そして特異性が生まれる(クリエイティ部の活動で得た気づき)

・カードゲーム「Imagination」を使ったオリジナルストーリー作成(クリエイティ部の様子はこちらから)
・流れにのるか、どんな内容にするか、それぞれの感性があるからこそ面白い!
・「私がつくった物語」ではなく、「私たちがつくった物語」へ
・ここで生まれた物語は、あくまでこのメンバー、このタイミング、この文脈で生まれた特異的なもの



Hさんの発表資料
すごい!
関連本もおさえているあたり、社会構成主義への並々ならぬ関心がうかがえます。
 ↓

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(意見交換)

・今の教育現場は、高度経済成長期の「工場型人間」をいかに増やすかというシステムが根強く残っている

・(教員経験から)教師は座らせるだけで大変。いい授業をしなくてはいけないといつも思うが、やらなければいけないことが多すぎてその余裕がない。時間的にも精神的にも身体的にも。
→ 「反転教育」の必要性を感じる
   反転教育では、予習という形で基礎的な知識を各自がオンラインで学び、実際の対面授業では復習という   形で相互の議論を行う
→ 理想ではあるが、実際は各家庭の状況によって受けられない人が出てくるおそれ

・中高一貫の私立校に通っていた。好きなことを伸ばしてくれた。今につながっており、学校教育が人間形成に大いに影響していると感じる
・就職すると、ピラミッド構造の会社組織の中で縛られ、勝手なことをしないように「監視」された
・それがいやでついには辞めて転職した



◆私

〇社会構成主義の解釈

・意味の源を、「個人」から「関係」に置き換えること(p49)
・これまでの固定観念に縛られる必要はなく、コミュニティごと、人との関係ごとに意味を「創造」できる
・そのような社会では、イノベーションは無限の可能性を持つ
・子どもたちの遊び方がまさに社会構成主義的なものだと思う
・唯一のベストではなく、いろいろな状況に応じてその都度そこにいるメンバーと考えながら「最適解」を見つけていくプロセス


〇ぽんわかの特性

・「ビジョンや目標は1人の人間がつくり上げるものではなく、関係者たちの間の対話から生まれるもの」(p102)
・「集団のメンバー全員の関わりが増えれば増えるほど、変化のプロセスはより効果的で、より深く、より持続的なものとなる」(p108)


〇これからのぽんわかに必要だと思うこと

・社会構成主義における問題点としては、「再現性」と「持続性」がないこと(その都度その都度の意味の「創造」であるため)
・そういう意味で、何か活動をしてそれで終わりではなく、1回1回の活動を「記録」して「発信」することが重要ではないか
・そうしないとその場限りの満足で終わってしまう
・それが「共感」を広げることにつながる


(意見交換)

・せっかくやったことは記録した方がいいし、持続が大切
・よりよく改善することにもつながる
・意識してやらないと流れてしまう
・他の活動メンバーの言葉で、「振り返り、反省が大切。そうすることで人をつなぎとめる、広げることができる」という発言があったのを思い出す

・やることの形は変わっても、根底には共通のビジョンがある
・記録、発信することで蓄積し、それを伝えることが重要
・「遊び」は1パターンじゃない。無限の可能性を見出したいし、伝えたい

・高齢者に感性のない人が増えていると感じる。無責任
・70歳ほどで人生をあきらめている人がいるが、「人生100年時代」。
・付き合う人は選ぶようにしている

・ぽんわかとの出会い
・Hさんの必死さ → 「何かしてあげたい」「今まで自分がやってきたことで、地域の力になれることをやりたい」という想い
・「大人×子ども」の視点が生まれた

・先日参加した別の読書会で、「関係人口=仲間」という解釈を得た
・人とまちとの関わりは、「知る」→「参加者」→「ファン」→「サポーター」→「パートナー」というステップを上がっていくが、「サポーター」「パートナー」(=仲間)をいかに増やしていくかが重要
・ぽんわかにも同じことがいえるのでは


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話していくうちにも、どんどん新しい着想が生まれました。

まさに、今回のテーマである「社会構成主義」の言葉どおり、このメンバーによる、この状況での「意味の創造」を具現化していたと思います。

「社会構成主義」についてのいい学びとなりました

ぽんわかの今後の向かう先についても議論が深まったので良かったです。

皆さんありがとうございました!




今回の読書会の課題本はこちら
 ↓


「ニューパワー」をいかに活かすか(『NEW POWER』読書会)~「スーパー参加者」と「関係人口」を説明する大発見を体験!~

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2019年1月20日(日)、埼玉県比企郡ときがわ町のi-officeで開催されたときがわカンパニー主催の読書会に参加しました。

課題本は、以前こちらでも紹介した『NEW POWER』。


この本を読むのは2度目でしたが、読書会に備えて読み直すと新たな発見がありました。

やはり本というものは読めば読むほど理解が深まりますし、新たな着想も得られますね。

これに自分以外との対話を加えると、相乗効果によってさらに本からの学びが加速します。

参加者は私含め3人でしたが、充実した時間になりました。


今回は、読書会での発表内容と、参加者の問題提起から議論が展開して「関係人口」のわかりやすい説明を大発見するという体験をしましたので、その模様をかいつまんでご紹介します。


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◆ときがわカンパニー代表 関根さん

〇ニューパワーの根底にあるもの

・テクノロジーの進化を受けて、スマホを手にした「僕たちが変化している」(p19)
・「人々の参加意欲を巧みにコントロール」できる。悪い使い方や「洗脳」も可能

⇒ 普段、本業の中で関わっている「組織社会化」の考え方になじむ
   このような前提条件を正しく理解することが重要(特に若い人向け)


〇「スーパー参加者」とは?

・参加のステップを上げていく、ハードルを上げていくというのは事業をやるときと同じ。
・本屋プロジェクトもこれを意識しながら参加する仕組みを考えたい。
「スーパー参加者」を説明するいい表現はないか?(いまいちわかりづらい、というか稚拙な表現)

⇒ 「関係人口」にも共通する要素がある
  これを考えることで「関係人口」をわかりやすく説明できるのではないか。


ということで考えてみました。

参加者同士の議論から、「関係人口」は関わりの度合いから、「知る」→「参加者」→「ファン」→「サポーター」→「パートナー」というステップに分けられることを共有。

そして、「関係人口」を的確に表現できる言葉は「仲間」であることを確認しました。

特に、Sさんの「パートナー」と「仲間」というひらめきには感動を覚えました。

さすがです!

その過程では、林さんの経済的価値という発言や「対等」というキーワードが得られました。



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「関係人口」の定義については、改めて別の機会にSさんにご説明いただけることになりました。

(さっそく、ときがわカンパニーさんのブログでアップされていました!)

関係人口の定義」(ときがわカンパニーさんのブログへのリンク)

すごいのができあがっていました。



◆ラーンフォレスト代表 林さん

・医師たちは専門的な知識を習得するために厳しい訓練をしてきた。専門家となった反面、患者から遠ざかってしまった。(p28)
・自業自得という面もあるにしても、ないがしろにされたくない気持ちもわかる。


(意見交換)

・ニューパワーの及びうる範囲があるのでは。たとえば、「患者を治療する」ことは医師にしかできない。
・間違っていることを認め、ニューパワーを活用することで、正しい方向に自らの専門性を発揮することができる。
・このあたりが、ニューパワーとオールドパワーの融合、使い分けなのかもしれない
・講師業もそうだが、「変化対応」は常に考える必要がある
・『心の中のブラインドスポット』で、相手の身分によって対応が違うというエピソードがある。結局は「人」ということ



◆私

〇ニューパワーとは

・私たちの手にしている「パワー」は、テクノロジー(スマホ、インターネット)の変化とその根底にある「僕たちの変化」によるもの
・「僕たちの変化」とは、経済的・金銭的価値(利益)から、健康、地域・社会貢献、いきがいといった精神的価値(目的意識)への価値観の多様化
・そこには「協力したい」「参加したい」という感情がある=ニューパワー


〇ニューパワーを増幅させるキーワード「ACE」

・Action(行動を促す)、Connected(つながりを生む)、Extensible(拡張性がある)(p80)
・非常に今の時代の状況を表している。
・連想されるキーワード
 コミュニティ、共感、共有(シェア)、Co~、クラウドファンディング、ブロックチェーン
一つ一つの要素(個人)は小さくても、つながることで大きくなる


〇ニューパワーの問題点

・力の向く先が正しいとは限らない(犯罪、戦争、フェイクニュース)
・無責任。ゆるいコミュニティ

⇒ ビジョン、ミッションの共有が必要なのでは(支配ではなく)
  群衆にどこまで、どうやって関わってもらうのかというルール


〇「公」と「官」

・本来、ニューパワーと政治・行政は親和性高いはず ⇒ 現実は正反対(シールズの例)
・政治・行政にこそ最も必要だが、最も苦手としている分野
・キーワードは、「官」ではなく「公」を意識すること

※「公」とは、「官」ではなく、「私」と「私」がつながると生まれるものという考え方(山崎亮『コミュニティデザイン』)


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参加されたお二人は、昨年出会った私のメンターお二人でしたので少なからず気張りましたー

ではありましたが、発言をどんどん促してもらえる聞き上手(聞き出し上手?)なお二人でしたので、遠慮なく正直な考えをぶつけさせてもらいました。

安心して発言できる」という雰囲気というか、関係というのはホントありがたいですよね。

いい緊張感の中で、充実した疲労を感じました。

疲れてもエネルギーに満ちている感じ。

矛盾しているようですが、そんな感覚です。



今回の読書会では、参加者全員が加わって議論した結果として、全員が納得する成果を得られたという、フック数人による読書会ならでは感動体験をも味わうことができました。

しかも自分が選書した本の読書会でこのような体験が得られるなんて、選書者冥利につきます。

このような機会を与えていただいたお二人に感謝です。



今回の読書会の課題本はこちら。

 ↓

ギャラリー
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