SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

ビジネス

『ザ・プロフィット』まとめ ~利益はどこに生まれるか? どうやって利益を確保するか?~

ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか
エイドリアン・J・スライウォツキー
ダイヤモンド社
2002-12-14






◆感想

・最も印象に残った言葉
「何を買うか、いくらなら払うか、それを決めるのは顧客」

・商品のこと、組織のこと、マインドのこと、BtoB・BtoC・・・がすべてフラットに論じられているので読みづらい(体系化されていない)

・価格とコストの差が利益という当たり前の構造が利益モデルにされているものも

・一つの利益モデルしか選べないわけではない、組み合わせることで効率を高めることが可能

・ミニ起業家に活かせそうなもの
①顧客ソリューション
②製品ピラミッド
⑤時間
⑦利益増殖
⑧起業家
⑨スペシャリスト
⑫ブランド
⑬専門品
⑭ローカル・リーダーシップ
⑮取引規模
㉓デジタル



◆23の利益モデル

①顧客ソリューション利益モデル

・1社へのパーソナライズ
・時間とエネルギーを注いで、顧客について知るべきことをすべて知り、顧客固有のソリューション開発に活かす

②製品ピラミッド利益モデル
・LTV
・客層の多様性、顧客の教育

③マルチコンポーネント利益モデル
・同じ商品、顧客に応じたチャンネル、価格

④スイッチボード利益モデル
・顧客が集まればプレイヤーがさらに集まってくる
・プラットフォーム(google、楽天)

⑤時間利益モデル
・早くやる
・誰もやっていない=競争ない=価格自由に決められる

⑥ブロックバスター利益モデル

・カイゼン

⑦利益増殖利益モデル

・1つの商品の価値を最大化

⑧起業家利益モデル
・マインド

⑨スペシャリスト利益モデル

・専門家、NO1

⑩インストールベース利益モデル
・繰り返し使うもの(インク、水・・・)
・参入障壁

⑪デファクト・スタンダード利益モデル
・スタンダードをつくる
・市場シェア

⑫ブランド利益モデル
・ブランドに応じた顧客層

⑬専門品利益モデル
・専門品はコモディティ化する
・ずらす

⑭ローカル・リーダーシップ利益モデル
・地の利
・特定の地域に集中、密着

⑮取引規模利益モデル
・利益のある場所はどこか?

⑯価値連鎖ポジション利益モデル
・バリューチェーンの中で他に比べて重要なコントロールポイント
・アマゾン 流通

⑰景気循環利益モデル

⑱販売後利益モデル
・付属、関連品

⑲新製品利益モデル
・流行り廃り

⑳相対的市場シェア利益モデル

・NO1

㉑経験曲線利益モデル

㉒低コスト・ビジネスモデル利益モデル


㉓デジタル利益モデル
・当てずっぽうから確実な根拠に基づく決定
・顧客は自分が必要とするものにだけお金を払えばいい
・欲しいものを自分でデザインできる



『ローカルベンチャー』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~




【地域への圧倒的な熱量と行動力、地域が持つビジネスの可能性に胸が熱くなる1冊】


ローカルベンチャーとは、地域の宝物を自分なりの視点で見つけ、地域でビジネスを起こす。そして起業家たちが増え、お互いに関連を持ちながら、その地域の経済を成り立たせていく事業のことです。

本書の著者である牧大介氏によって提唱されたものです。



著者の牧大介氏は、自らも岡山県西粟倉村で「西粟倉・森の学校」と「エーゼロ」という2つのローカルベンチャーを手掛けるとともに、ローカルベンチャーの育成にも取り組み、人口約1500人という小さなまちでまさにローカルベンチャーのうねりを巻き起こしています。

地域に関わる上で、著者が抱いてきた、そして今も抱いている最も大きな問題意識は、「地域にはプレイヤーが足りない」ということ。

人やお金などを実際に動かさないと何も地域は変わらないし、地域でプレイヤーが増えないと社会を変えていくことはできないと著者はいいます。

そして、「仕事がないんだったら、仕事をつくる人がいたらいい・・・分厚い報告書をつくることよりも、そういう人が1人でも地域にいることのほうが、きっと意味がある」と考えるに至り、自らもローカルベンチャーに、そしてローカルベンチャー育成に身を投じてきました。



しかし、そこにある想いは、人口減少や高齢化に苦しむ地域への「あわれみ」からではありません。

著者は、「地域にはビジネスの可能性があふれている」といいます。

本書で述べられているのは、著者が学生時代で経験した地域でのフィールドワークや、西粟倉村での事業活動を通じて確信するに至った、地域に眠るビジネスの可能性についてです。

同時に、知識やスキルを学ぶための単なるノウハウ本ではなく、まちづくりの一実践書として、そして地域に眠る可能性を振り返るきっかけとなる本として、ぜひまちづくりに関わるすべての人に届けたい内容ですね!

特に、地方自治体に勤める公務員は絶対読むべきです笑



以下、本書で私が心惹かれた個所を整理します。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆森や木から価値を生み出す「西粟倉・森の学校」の取り組み

〇百年の森構想

・村が掲げた「百年の森構想」
→ 「村の森林は村役場で預かる」、「木材の加工・流通・販売など総合商社としての役割は『西粟倉・森の学校』が担う」、「森林組合は現場の仕事(管理・伐採)を全うする」という地域での役割分担
・村における林業関連の売り上げが、「百年の森構想」を掲げた2008年の約1億円から、10年間で8億円に成長


〇「西粟倉・森の学校」


・ほぼ全員素人からのスタート
・少量多品目の木材加工モデル
・木材の価値を最大限に生かす(森や木に価値を生み出す)
・地域の人が働きやすい職場づくり
→ 家族の予定に合わせて休み、労働時間を自由に調整できる


〇「西粟倉・森の学校」の活動を通じて得た新たな問題意識


・地域全体に多様な価値が眠っているなか、木材や木材製品を売るだけでいいのか
・農業、林業、水産業という枠を超えて、自然資本として価値をつなげていかなければならない
・農業、林業、水産業を横につないで循環させる何かができれば、地域全体の循環が可能になる
・地域での循環が大きくなっていけば、地域経済の自立度も高まっていく
→ 日本の田舎に自立度の高い経済があれば、人が生きていくのを支える基盤になる

→ 地域で多くの価値が埋める仕組みづくりのための2つめのローカルベンチャー「エーゼロ」の展開




◆「地域や社会へさまざまな価値を生み出す土壌になりたい」からはじまった「エーゼロ」の取り組み

①自然資本にまつわる事業

・森林、山、土壌、海、川、大気、生き物などを「自然資本」ととらえ、自然資本が持つ本来の力を引き出し、価値を創造する
・自然資本の中で循環を生み出し、その価値が高まっていく仕組みづくり
・林業と水産業、農業をつなげる第一歩としての「うなぎの養殖」
→ 「西粟倉・森の学校」で捨てられる木くずを燃料に
→ ふん、排水を、肥料として畑に循環させる
→ 農業への循環
・年間通じて作業を平準化するため、冬は鹿やイノシシなどの獣肉加工


②ローカルベンチャースクール

・地域で新たなビジネスを生むためのローカルベンチャー支援
・本当にやりがいをもって挑戦していける状態になるためには、地域の資源や人の可能性を発掘していく作業が不可欠
・「こうすれば評価される」よりも、「自分がこうしたい!」と自分起点であることが大切
→ 口で言っていることが自分の心のピュアな欲求がつながっていないと、事業プランに核にその人がいなくなってしまう
・ローカルベンチャーを育てることを通じて、そこに関わる私たちや地域の人たちも、何かにチャレンジしていくことを学ぶ場になっている
・「ローカルライフラボ」起業予備軍の人たちが、一旦村に住んで、自分自身や地域の可能性を探求する期間を設ける
→ 定住を義務付けない=「関係人口」
・村内で、各分野の最先端の経営者から学ぶ「ローカルモーカル研究会」
・「西粟倉村がすてきになれば、西粟倉村で売っているものは全部買いたくなる」
・お金では買えないストーリーが地域にはある

→ 会社の手段になることなく、その人らしくありたいという生き方を中心に置いて成立するのがローカルベンチャーの魅力


③ふるさと納税・地域商社事業

・地域や自治体のファンづくりを継続的に進める仕組みづくり
・ミッション「関係人口づくり」
・北海道厚真町で展開
・ローカルベンチャーを地域で育てやすくなる土壌をつくることができる


④建築・不動産事業

・「西粟倉・森の学校」と「エーゼロ」で、伐採、製材から住宅の設計、施工、物件管理、入居者募集、移住・起業支援までを一気通貫で実施可能に
・素材とエンドユーザーをどうつなぎ直すか
・地域全体の価値を上げ、住みたい・暮らしたい場所にしていくことが大切
→ 「この地域に住みたい」「ここで挑戦したい」という人が増えると不動産価値が上がる


〇エーゼロが目指すもの


・「地域経済を醸す」(キャッチコピー)
・地域経済をよくするのは、地域全体の売り上げと、地域全体で発生するコスト(外に出ていくお金)の2つを考えればよい。地域から出ていくお金を減らして、生まれる価値の量を上げるだけ
・地域経済が発酵しやすい「地域のスケール」(規模感)がある
→ 大きすぎるとプレーヤーも多くなる
  行政も大きくなり、組織が複雑に
  動かすのに大きなエネルギーが必要



◆地域にローカルベンチャーを増やすために自治体ができること

・民間のプレーヤーを増やすには、まず自治体から始めることが効果的

・自治体職員こそが、真剣に地域住民のこと、地域の未来のことを考え、行動し続けていることが大自

・自治体がローカルベンチャーになることが一番の早道
→ 個人レベルでのプロジェクトの立ち上げやチャレンジ、仮説検証がたくさん出た中で、いい芽が出たらそれを伸ばす自治体組織
→ 「創発型地域経営」

・自治体主導の計画に縛られて結果が出ない「計画にこだわってがっかり」に陥らないよう、「行き当たりばったり」からの「行き当たりばっちり」を目指す

・自分で主体的に行動して、何かを生み出していく「起業家型公務員」がいる地域にこそ、ローカルベンチャーは集まる



◆ローカルベンチャーの目指すもの


・地域には「資本主義」が足りない
→ 「お金なんてどうでもいい」ではなく、しっかり売り上げを伸ばして、生産性を高め、そこそこの給料を出せる会社を地域で増やす

・農山漁村にはまだやれていないことがたくさんあって、チャレンジする前からあきらめているだけ
→ 自分たちの力で地域経済を盛り上げていこうとするベンチャーマインドが必要

「好きだから続けていけるし、好きだから本物になる。本物になるから生き残っていける」(西粟倉村本村長 道上さんの言葉)

・移住者は、何の財産も持たずに、まったく無防備な状態で地域に入っていくことになる
→ 自分の夢は夢としてありながら、気持ちよく地域の人たちに応援してもらえる存在になること
→ まず精一杯自分の夢を追いかけ、「自分を幸せにするために」」地域で生きる、チャレンジする
→ お世話になった人たちへの感謝の気持ちが心の底から湧き上がってきたら、そのときにやっと「地域のために」頑張ればいい

・自分がワクワクするビジネスは、自分のことも、人のことも幸せにできる

・地域にいろいろなベンチャーがあるほど、組み合わせが増え、多様なものがつながり合って多様な価値が生まれる可能性が高まる
→ 「地域にはビジネスの可能性があふれている」

・地域には愛情=ローカルベンチャーの成長を支える大きな応援のエネルギーが眠っている
→ ローカルベンチャーが現れたとき、地域の未来をあきらめたくないたくさんの人が応援してくれる
 その人たちの愛情=エネルギーをいただきながら、成長していくのがローカルベンチャー

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

本書には、「地域の無限の可能性」への想いが満ち溢れています。

それにつられてつい長くなってしまいました・・・笑



地域にある豊かな自然は、「自然資本」であるという考え方にまずハッとさせられます。

自然それ自体が生かすべき資源ということですね。

しかもそれが広大に眠っているんです。

でも、あるだけでは何の価値も生み出しません。

やはりそこに人が関わることで、資源に価値を見出し、価値を高めていくことが大切なんですね。



そして地域経済ということを考えたとき、地域で発生する消費をいかに地域内でまかなえるかという視点も勉強になります。

日本全体を考えるとよくわかります。

日本は食料自給率40%といわれますが、これは国内で消費されるもののうち、輸入するものでまかなっているカロリーが60%ということです。

でも実際は国内で生産されているものはもっと多く、それが海外に輸出されていたりします。

なので厳密には食料自給率ではなく、食料の「国内消費率」なんですね。

海外から輸入するのには余計な輸送コスト(お金、エネルギー、時間)がかかりますし、輸出するのにも同じことがいえます。

要するに「無駄」が生じているわけです。(まあ、国の場合は政治的な要素が多分に関係していますが・・・)

地域外から持ってきていたものを地域内で生まれたものに置き換えてみるとどうなるか、地域内で生み出すことはできないだろうか、著者のチャレンジの背景にはそのような発想が常にありました。



そして最後に、「まず精一杯自分の夢を追いかけ、『自分を幸せにするために』地域で生きる、チャレンジすればいい」という言葉。

最初から、「地域のために」というのはウソや無理があるということなんですね。

どうしても気張ってしまって、自分が望まないことをやらざるをえなくなったりする。

そうなると自分も楽しくないし、チャレンジをあきらめたり、地域から出ていったりして結果的に地域のためにもならなくなってしまう。

そうではなく、まず自分が好きなこと、ワクワクすることをやろうというのは非常に勇気が出る言葉です。

「自分がワクワクするビジネスは、自分のことも、人のことも幸せにできる」という発想ですね。

そして何より好きでないことは続かない。

「好きだから続けていけるし、好きだから本物になる。本物になるから生き残っていける」という元村長の言葉は至言だと思いました。




まちづくりに関わる者として、これからの起業を目指している者として、胸熱くなる1冊でした。

大切な1冊となりました。

ありがとうございます!


「7つの習慣」で、常に学び、決意し、実行を繰り返して、自分自身を最大限に活用して人生を生きる~⑧第7の習慣 刃を研ぐ~(『7つの習慣』)

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2013-08-30



【考えや行動を根本から見直したいと考えている方にオススメ】


前回は、名著『7つの習慣』から、「第6の習慣 相乗効果を発揮する」を取り上げました。

(「第6の習慣 理解してから理解される」については、こちら

この「第6の習慣」は、それまでに学んだ5つの習慣が身についているかのテストであり、目的でもあるということでしたね。



それでは「第7の習慣 刃を研ぐ」とは、どのような意味を持つ習慣なのでしょうか。 


7つの習慣は、以下のような構造で成り立っています。

【第1~第3の習慣】
・自己克服と自制
・依存から自立へ成長するためのプロセス
・私的成功の習慣

【第4~第6の習慣】
・公的成功にかかわる習慣

【第7の習慣】
・更新再生の習慣
・肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣




「第7の習慣 刃を研ぐ」は、更新再生に関わる習慣であり、肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣ということですね。

また、人間の成長のプロセスである、依存状態から自立状態(第1~3の習慣)、自立状態から相互依存状態(第4~6の習慣)を達成したところにある習慣ということになります。


つまり、相互依存状態にあることを前提とする習慣なんですね。



そしてもちろん、「7つの習慣」の最後の習慣ということになります。

「7つの習慣」をすべて成し遂げたことで、どのようなことが起こるのか。

そこに注目しながら、「第7の習慣 刃を研ぐ」の内容について整理していきましょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆第7の習慣 刃を研ぐ

〇バランスのとれた自己更新再生の原則

・あなたの持つ自分自身という最も大切な資源を維持すること
→ 人間の4つの側面「肉体的側面(肉体)」「精神的側面(精神)」「知的側面(知性)」「社会・情緒的側面(社会・情緒)」をそれぞれ更新再生させること

・刃を研ぐとは、この4つの能力のすべてを、定期的に、一貫して、賢明に、バランスよく磨き、向上させること

・そのためには主体性を発揮して、自ら率先して行わなければならない(第二領域:重要であるが緊急ではない)。自分自身で行わなければならない

・人生で唯一最大の結果を生み出す投資。自分自身に投資すること。
→ 人生に立ち向かうために、貢献するために使える道具は、自分自身しかない。自分の出す業績はすべて、その道具を活用してつくり出すもの


【肉体】
・バランスの取れた栄養のある食事、十分な休養、定期的な運動
・仕事、環境に適応、より人生を楽しむ能力を高めること
・主体性という精神的な筋肉を鍛えることにつながる

【精神】
・人生にリーダーシップを発揮する
・自分の核、中心、価値観に対して決意する
・人生の目的を明らかにする(ミッション・ステートメント)

【知性】
・教育=継続的に自分の思考能力を磨き、それを高める活動
・自覚を持ち、自分の頭の中のプログラムを客観的に見つめる能力を身につけること
・優れた書物を読む、書く、計画を立てる

→ 肉体、精神、知性の更新再生は、毎日の私的成功の習慣(第1~第3の習慣)
すべての決断、すべての人間関係、残りすべての時間、睡眠の深さなど、ありとあらゆることに多大な影響を及ぼす

【社会・情緒】
・人間関係におけるリーダーシップ、感情移入のコミュニケーション、創造的な協力の原則に基づいている(第4~第6の習慣)
・これらを成功させるのは、自分の内的安定性と自尊心
・自尊心は、自分の価値観に対して忠実に生きることから育まれる
・内的安定性は、自分の生き方が正しい原則とそれに基づいた価値観とに調和しているときのみ得られる



◆「7つの習慣」における相乗効果


・どの側面を磨いても「7つの習慣」を実行する能力が高まる。「7つの習慣」も相乗効果的なもの

・更新再生とは、螺旋状の上向きの成長、変化、常なる改良の良い循環をつくり出す原則
→ そのためには、常に高い「学び」「決意」「実行」を繰り返すことが必要

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



最後に取り上げた言葉が、「第7の習慣 刃を研ぐ」を端的に表しているのではないかと思います。

「常に高い『学び』『決意』『実行』を繰り返すこと」

これに集約されますね。

「習慣」ですから、一回こっきりのことではありません。

日々、繰り返し、変化していくことが重要になります。

その結果の積み上げが成長を生むのです。



逆に言えば、「習慣」ですから、もちろん一度にすべてを変えたり、身に付けたりすることは難しい。

だからこそ、できることを少しずつクリアしていけばいいのです。

私が印象に残っているフレーズは、「自分との約束を守り続けること」というものです。

時には投げ出したくなることもあるかもしれませんが、誰が見ていなくても「自分が見ている」と思うとなかなかサボれないもの。

自分で決めた約束を守ることで、自分に自信がつき、その結果誠実さが育まれるのではないかと思います。

そしてそのことが、他者からの信頼を得ることにつながるのです。



「7つの習慣」の中でも重要なのが、やはり第1から第3の私的成功に関する習慣でしょう。

これらが公的成功のための前提条件になるからです。

今一度振り返っておきましょう。


第1の習慣 主体性を発揮する → 自分が影響できることに集中し、自ら選択する

第2の習慣 目的を持って始める → ミッション・ステートメントを描き、自らの指針とする

第3の習慣 重要事項を優先する → ミッション・ステートメントを尺度とし、「緊急ではないが重要なこと」(第二領域)に時間を投資する



これらのことをしっかりと頭の中に刻みつけ、意識しながら日々成長を積み重ねていけば、きっと大きな力となるはず。

1%の成長を毎日、365日続けると、1年間で38倍になります。

1年後に38倍成長した自分の姿をイメージしようとすると・・・とんでもないことができるようになっていると思いませんか?

一度に大きく変わる必要はない。

そう考えるだけで気持ちはずいぶん楽になります。

重要なのは、少しの変化、そして続けること。

1年後の38倍の自分をイメージしながら、ワクワクしていきましょう。



これにて『7つの習慣』のまとめは終了となります。

長々とありがとうございました。

次はどんな約束をしようかな。



信頼し合える仲間との相乗効果こそ、創造的な面白いアイデアの源泉となる! ~⑦第6の習慣 相乗効果を発揮する~(『7つの習慣』)

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2013-08-30



【考えや行動を根本から見直したいと考えている方にオススメ】


前回は、名著『7つの習慣』から、「第5の習慣 理解してから理解される」を取り上げました。

(「第5の習慣 理解してから理解される」については、こちら



7つの習慣は、以下のような構造で成り立っています。

【第1~第3の習慣】
・自己克服と自制
・依存から自立へ成長するためのプロセス
・私的成功の習慣

【第4~第6の習慣】
・公的成功にかかわる習慣


【第7の習慣】
・更新再生の習慣
・肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣


今回の「第6の習慣 相乗効果を発揮する」は、公的成功に関わる三つの目の習慣です。

また、自立から相互依存に至る成長のプロセスの一つでもあります。



では、相乗効果とは一体なんでしょうか。

相乗効果という言葉自体の意味は、通常理解されているように、「全体の合計が、各部分の和よりも大きくなるということ」です。

つまり、1+1=2ではなく、1+1が3にも4にも5にも10にもなるような、人間関係において発生する効果の広がりです。

「7つの習慣」においては、この「第6の習慣 相乗効果を発揮する」を理解することが、そのほかの習慣をより深く理解するための助けになると考えています。



どういうことかというと、本章の冒頭に、相乗効果とは、「残りの習慣すべてが身についているかどうかのテストであり、その目的である」という言葉があります。

これまで、「第4の習慣 Win-Winを考える」と「第5の習慣 理解してから理解される」は、言葉としては理解できるのですが、いまいちどういうことか腑に落ちないものを感じていました。

ですが、相乗効果ということを考えたとき、「なるほど!」と納得したのです。



信頼している仲間と何かある問題について話しているとき、あるいは新しいことを始めようとするとき、次々に面白いアイデアが湧いてきて、わくわくするような気分を味わったことはないでしょうか?

その瞬間に起こっていることが、まさに相乗効果にほかなりません。

そこではどちらの得でもなく、お互いにとって利益となるアイデアが次々と生まれます。

お互いが学び合い、成長につながっている実感が得られます。

そういうときはきっとお互いの信頼関係、Win-Win、理解しあっているという理想的な状態で満たされているのではないかと思うのです。

また、何より、自分の中でその時間が楽しい、幸せといった気持ちが自然に沸き起こってきます。

これって、誰かと一緒に何かに取り組むことによって得られる醍醐味といっていい瞬間ですよね。



このように「第6の習慣 相乗効果を発揮する」は、これまで学んできた5つの習慣の集大成といっていい習慣です。

そのため、この習慣を学ぶことで、それまでの5つの習慣をより深く理解することにつながるのではないかと思います。



それでは、「第6の習慣 相乗効果を発揮する」の内容について整理していきましょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆第6の習慣 相乗効果を発揮する 

〇創造的な協力の原則

・相乗効果は人生において最も崇高な活動

・残りの習慣がすべて身についているかどうかのテストであり、その目的

・人間の持つ4つの独特の性質(自覚、想像力、良心、自由意志)やWin-Winの精神、感情移入を、人生で直面する問題の解決に集中させることにより、奇跡ともいえる今まで存在しなかった全く新しいものが生まれる

・相乗効果こそが、原則中心のリーダーシップの本質

・相乗効果とは、全体の合計が、各部分の和よりも大きくなるということである。各部分の間にある関係そのものも、ひとつの構成要素として存在し、さらにそれが単なる一部分ではなく、触媒的な役割を果たし、力を付与し、一体化させる最も重要な部分になっている

・相乗効果の本質は、相違点に価値をおき、それを尊重し、強みを伸ばし、弱さを補完すること

・相乗効果的にコミュニケーションが展開されると、自分の意見や心をありのままにオープンに表現できるようになる
→ 相乗効果を発揮するという目的を持っているため、お互いがお互いに対する理解を深め、学び合い、新しいことに気づき、成長することができる



〇相乗効果を生み出す環境


・高い信頼残高を持つ信頼関係が築けているからこそ、開放的で率直なコミュニケーションができる

・Win-Winを考えているからこそ、第3案の存在を確信し、最初の提案よりも相互利益をもたらす案を探し出すことができる

・感情移入しながら話を聴き、理解しようとするからこそ、結論の前に検討すべき価値観の相違や相手の不安などを総合的に把握でき、双方が同じ理解を持つことができる

・高い信頼残高、Win-Winの考え方、理解してから理解されるコミュニケーションを合わせると、相乗効果をつくり出す理想的な環境ができあがる

・相乗効果を発揮するためには、双方が満足できるまで話し合いを続けること
→ その過程を通じて、お互いの関係が強化される


〇相乗効果の本質は、相違点を尊ぶこと

・相違点を尊ぶとは、知的、情緒的、心理的な相違点を尊ぶこと。そのためには、すべての人は世界をあるがままに見ているのではなく、自分のあるがままに見ているということを理解すること
→ そのことが理解できないと、他の人の話を聴くとき「間違っている人の話を聴くだけ無駄」だと感じてしまう

・本当に効果的に人生を営む人は、自分のものの見方の限界を認め、ほかの人のパラダイムと考え方に接することによって得られる豊かな資源を活用する謙虚さを持っている人

相違点こそが、自分の知識と現実に対する理解を増すものだと認識できる

・自分の経験だけでは、慢性的にデータ不足になる

・どちらが正しい・間違っているの二分法ではなく、相違点を尊ぶことで自分の認識を高め、相手を肯定する
→ コミュニケーションのブレーキがはずれ、相乗効果を発揮する環境がつくられる

⇒ どちらかの利益に限定されない、まったく新しい可能性を持つ第3案、第4案・・・が無限に創造されうる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「そんなにうまくいくわけがない」とか、「理想論でしかない」と思われる方もいるかもしれませんね。

確かに、いつもいつもこのような理想的な相乗効果が生まれるわけではありません。

人によっては、相手の立場や年齢、相手との力関係などを考慮して、自らを守るために妥協せざるをえない場面もあることでしょう。

私もそうです。

職場の上司からの指示に内心忸怩たる想いを抱きながら、そんな自分に憤りを覚えつつ、ただ心を押し殺して機械的な作業に徹することも多いです。



でも、そんな働き方、生き方のどこに喜びが見出せるでしょうか。

やりがいが感じられるでしょうか。

そのような人間関係ばかりで幸せになれるでしょうか。

きっとそうはならないでしょう。

だから私は、相乗効果によって得られる、楽しい時間、場、仕事を創造したい。

そのために信頼しあえる仲間をつくりたい。

そのために信頼される自分でありたいし、信頼されるような人間になりたい。

そんな想いで起業を目指しているのだという気持ちが湧いてきました。



少々脱線しましたが、このように「7つの習慣」は、自分の考えや想い、行動、現状を振り返る上で、大きな気づきを与えてくれますね。



ということで、今回は「第6の習慣 相乗効果を発揮する」をご紹介しました。

「7つの習慣」も、残すところあと一つ。



次回は、いよいよ最後の習慣、「第7の習慣 刃を研ぐ」についてご紹介します。


ありがとうございました。



相手に理解されるためには、まず相手の話を「100%」聴くことからはじめよう! ~⑥第5の習慣 理解してから理解される~(『7つの習慣』)

完訳 7つの習慣 人格主義の回復
スティーブン・R・コヴィー
キングベアー出版
2013-08-30



【考えや行動を根本から見直したいと考えている方にオススメ】


前回は、名著『7つの習慣』から、「第4の習慣 Win-Winを考える」を取り上げました。

(「第4の習慣 Win-Winを考える」については、こちら



今回は、公的成功に関わる二つ目の習慣、「第5の習慣 理解してから理解される」です。

つまり、自分を理解してもらいたければ、まず相手を理解するということですね。

Win-Winに続き、これもよく聞かれることですね。

言葉ではわかっていても、いざ実行するとなるとこれがムズカシイ・・・。

でも人間関係でとても大切なことなので、ぜひ身に付けたい習慣です。



なお、7つの習慣の構造は、以下のような要素で成り立っています。

【第1~第3の習慣】
・自己克服と自制
・依存から自立へ成長するためのプロセス
・私的成功の習慣

【第4~第6の習慣】
・公的成功にかかわる習慣


【第7の習慣】
・更新再生の習慣
・肉体、社会、情緒、精神という人生における4つの基本的な側面において、定期的かつバランスよく改善を図る習慣


そのため、今回の「第5の習慣 理解してから理解される」は、公的成功に関わる習慣です。

自立から相互依存に至る成長のプロセスの一つです。


それでは、「第5の習慣 理解してから理解される」の内容について整理していきます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆第5の習慣 理解してから理解される

感情移入のコミュニケーションの原則

・話を聞いているとき、ほとんどの人は理解しようとして聞いているのではなく、答えようとして聞いている。話しているか、話す準備をしているか二つに一つ。
→ 聞いている話をすべて自分のパラダイム(認識の枠組み)というフィルターを通している

・話を聞く5つのレベル
①無視する
②聞くふりをする
③選択的に聞く
④注意して聞く
⑤感情移入して聞く(傾聴)

→ 感情移入とは、テクニックではなく、相手を心の底から理解しようと努めること
相手の見地に立ち、相手の立場から物事を眺め、相手が見ている世界を見ること
相手のパラダイムを理解し、相手の気持ちを感じとること

・優秀な営業マンは、まず顧客のニーズや関心、状況を理解しようとする。素人は商品を売り、プロはニーズや問題に対する解決を売る

・まず相手を理解しようとすることこそが、人生のあらゆる場面に作用する正しい原則である

⇒ 重要なことは、相手を理解しようとしているという事実ではなく、相手がそれを認識できるかどうか
相手が「自分のことを理解しようとしている」と認識できなければ、伝わらない。だから難しいのだといえる
ある程度の信頼関係にある人間関係において成り立つといえる



〇理解することがWin-Winにつながる

・人と人との間には、ものの見方に大きな違いがある。それを前提とした上で、一緒に何かを成し遂げようとするには(Win-Winになるためには)、第一歩として、相手を理解しようとすることが不可欠

・相手との違いは自分にはコントロールできないが、相手を理解するように努めることは自分でコントロールできる

・理解する努力によって、自ら相手のことを学ぶ
→ 理解と尊敬を言葉や態度で表す
→ 相手に誠心誠意が伝われば、信頼残高が高まる

・評価したり、自分の考えを打ち出そうとする前に、まず理解しようとすることが相互依存状態に向かうための習慣となる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


第1から第3の習慣は、私的成功に関わる習慣であり、いわば自分の中に留まる考え方の習慣でしたが、第4から第6の公的成功に関わる習慣は、他人との関係に関する習慣ということがわかってきました。

「第4の習慣 Win-Winを考える」は、お互いの利益になる新しい第3案を考えることでした。

これはなんとなくわかりやすいと思っていましたが、第5の習慣を学ぶと、また認識が変わってきますね。

それは本当にお互いの利益になることを考えるためには、本当に相手のことを理解していないといけないからです。

表面的には相互の理解になるように見えても、それは実は自分が勝手に「相手にも利益になることだろう」と判断しているだけなのかもしれません。



本当の相手の利益を理解するためには、まず相手の考えや問題、ニーズを理解しようと努め、それを態度で示し、相手に伝えることが本当のWin-Winにつながるということを第5の習慣は教えてくれます。



言葉としてはわかってきたように思いますが、実行するとなるとやはり「どうやったらいいのか?」となるような気がします。

私の解釈としては、まずは単純ですが「相手の話を聴く」が重要ではないかと思います。

人間は、話すよりも、聴くときの方が多くの言葉を処理できるんだそうです。

日本人の平均では、1分に話せる単語がだいたい100~150個ですが、聴きとることができる単語は600~800個くらいということで、4倍から5倍多い。

つまり話すよりも聴く方が簡単なんですね。

簡単なので、つい「ながら聴き」をしてしまうんです。

何か作業をしながら、あるいは相手の話が終わった後に「なんて応えようか」なんてことを考えながら聴いてしまいます。

それだと100%聴くことに集中していることになりませんよね。

また、何か作業をしながら聴いていると、ちゃんと聞いているのかと相手が不安になります。(私はこれでよく妻に怒られます笑)



そうではなく、まずは「100%」聴こうとすること。

相手に、「あなたの話を聴いているよ」と行動で示すことが、相手を理解することにつながるのではないかと思いました。

そうすることで、相手の話の理解だけでなく、表情やしぐさなども見ることができ、言葉とは違った相手の心情を察することができるかもしれません。

また、何より相手が「ああ、自分の話を聴いてくれているんだな」と安心することができます。

そうなればあなたの話にも耳を傾ける態度も違ってくるはずです。

つまり、まず相手の話を聴くことが、信頼関係のはじまりになるといえるです。



私は、第5の習慣を以上のように理解しました。

(内容は理解しましたが、やはり行動しないとですね・・・。実は一番苦手なことかもしれません。努力します)



ということで、今回は「第5の習慣 理解してから理解される」をご紹介しました。



次回は、「第6の習慣 相乗効果を発揮する」についてご紹介します。


ありがとうございました。



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