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「⇒」は個人的な気づき、学び



◎本書の趣旨


・フリー(無料)が大きな市場と経済をつくっている

→ ものをタダであげることで金儲けができるし、金を払って得られるものよりも価値が高いことすらある


・30歳以上が抱く20世紀型のフリーのイメージは懐疑的、30歳未満のグーグル世代は無料のまわりに世界規模の経済がつくれるということが自明すぎることが事実としてとらえられている

→ 新しいフリーを理解することは、現在と未来の市場と経済に対応することにつながる

→ すべての会社は、フリーを利用する方法や、フリーと競い合う方法を探さざるをえなくなる

→ 資源が豊かで大きな資本を持つ企業はフリーによる最大化を目指す


⇒ 小さな会社はフリーの逆張りが有効






◆なぜフリーは生まれるのか


〇20世紀に起こった社会的・経済的変化

・あらゆる製品はコモディティ化(普及品化)されて安くなり、企業は儲けを求めて新しい希少性を探してきた

→ 潤沢にあるモノのコストが底値まで下がるとき、その商品に隣接した別のモノの価値を押し上げることがある



〇フリーの影響

・無料に対する感情は、絶対的なものではなく、相対的なもの

→ それまで有料だったものが無料になると、質が落ちたと考えやすい

→ 最初から無料だったものは、質が悪いとは思わない


・フリーは「お金を払う」という「心理的取引コスト」という障壁を取り払う

→ 考えることに費やされるコストを省き、決断を早めて、潜在顧客を増やす


・無料のものは、目に見えて何かを失うという心配がない

→ 無料でないものを選ぶと、失敗したのではないかと不安になる


・一方で、タダで手に入れたものは大切にされないというデメリットも生じる

→ ほんのわずかでも金額を請求すれば、はるかに責任のある行動をもたらす


⇒ 無料は入りやすく、離脱しやすい

⇒ お金を払うという行為を通じて、事前に必要かを考えることができ、買ったからには元を取ろうとする心理が働く。気に入れば、愛着がわき、自分の中での価値が高まる

⇒ 望まない人が客になることも防止することができる






◆フリーの前提条件


・潤沢な情報は無料になりたがる。希少な情報は高価になりたがる

⇒ 希少性を追求する

⇒ インターネットでほぼあらゆる情報が得られる社会で、希少性を付加するには個人性の高い知識や考え、体験を発信すること


・オンラインは、コストの安さ強みとそれ以上の流動性の高さという強みがある

→ 充分に行き届いていない供給と満たされていない需要の巨大なプール

→ 両者をオンラインでマッチングできるのは安いコストで大規模にできるビジネスだから

⇒ 小さなビジネスでは、満たされていない需要に対して、リアルをどう組み合わせて収益を上げるかがキーポイントになる

⇒ 大企業が参加していないニッチな分野を狙う



・フリー戦略を採用する企業は、人々が欲するものはタダであげて、彼らがどうしても必要とするときにだけ有料で売るビジネスモデルをつくる

⇒ いかに必要だと思ってもらえるか、欲しいと思ってもらえるか



〇フリーへ移行する6つの理由を理解する

①供給と需要・・・供給は無数に増えても、需要は増えていない。

②物質的形状の消滅・・・デジタルへの移行

③入手しやすさ・・・インターネットで簡単にアクセスできる

④広告収入で運営するコンテンツへの移行

⑤コンピュータ業界はコンテンツを無料にしたがっている

⑥フリー世代・・・無料が当たり前


⇒ ①いかに個人の細かなニーズとウォンツに合致したものを提供するか

⇒ ②モノよりコト。ただ一方で、モノがあるゆえに伝えられる尊さもある

⇒ ③④⑤希少性。そこでなければ手に入らない

⇒ ⑥価値を伝える。体験そのもののを価値にする





◆フリーに立ち向かう


・企業は、生産量を制限して価格を上げるより、価格を下げて市場シェアを増やす道をとりやすい

→ 競争市場においては、価格は限界費用まで下落する

⇒ 大企業との価格競争はしてはいけない

⇒ 大企業が参加していないニッチ分野で、ナンバーワン戦略をとる



・フリー戦略を採用する企業は、個々の取引では赤字だが、量を集めれば黒字になる戦略

⇒ 小さな会社は、個々で黒字、少数でも利益を上げられるようにする必要がある