SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

マーケティング

『売れるもマーケ 当たるもマーケ』まとめ ~ローカルビジネス・起業のための読書記録~


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「⇒」は個人の感想、疑問、意見を示す



◆マーケティング不変の法則(22法則)


①一番手の法則 

・他に勝っていることよりも、先頭を切ること


②カテゴリーの法則 

・顧客の心に最初に入り込まなかった場合は、一番手になれる新しいカテゴリーをつくる
・「他の商品よりどこが優れているか」ではなく、「どこが新しいか」を考える


③心の法則 

・市場に最初に参入するより、顧客の心の中に最初に入り込む


④知覚の法則 


・マーケティングとは、商品ではなく、知覚の戦いである
・マーケティングにおいては、現実は顧客や見込み客の心の中にある知覚だけであり、その他のものはすべて幻である
・自分の知覚、他人の知覚を頼りに購入決定を行う


⑤集中の法則

・たった一つの言葉やコンセプトに焦点を絞り、顧客や見込み客の心の中にそれを焼き付ける
・その言葉は、簡単で相手に利点を伝えるものとする


⑥独占の法則

・競合会社が、既に顧客の心にある言葉を植え付けていたり、あるポジションを占めている場合には、同じ言葉やポジションを植え付けることはできない



⑦梯子の法則

・顧客の心の中の序列という商品の梯子の7段目までに入る

⇒ あるカテゴリーで7番目までに入れなければ、そのカテゴリーでは勝負できない


⑧二極分化の法則

・長期的には、商品カテゴリー内の序列は二段式梯子に収束する

⇒ ナンバー1、ナンバー2にならなければシェアを獲得できない


⑨対立の法則


・ナンバー2は、ナンバー1を研究し、それと反対のものを提供する
・相手の上を行こうとしないで、相手との差別化を図る



⑩分割の法則

・カテゴリーは、時間とともに細分化する。その逆はない


⑪遠近関係の法則


・長期的なマーケティングは長期的に売上げを増やすが、短期的には売上げを減らす
・短期的なマーケティングは短期的には売上げを増やすが、長期的には売上げを減らす


⑫製品ライン拡張の法則

・製品ラインを拡張したいという欲求、圧力が生じるが、製品ラインを増やすことは失敗につながる
・「多いこと」は「少ないこと」に通じる
→ 会社が商品や市場、提携先を増やせば増やすほど、収益は減少する


⑬犠牲の法則

・何かを得るためには、何か(製品ライン、ターゲット市場、絶えざる変更)を犠牲にしなければならない
⇔ 「製品ライン拡張の法則」
・ビジネスの世界では、大きくて多様な才能を持つゼネラリストと、小さくて極点に領域の狭いスペシャリストがいるが、一般にゼネラリストは弱者である


⑭属性の法則

・ナンバー1と張り合うのならば、マネをするのではなく、正反対の属性を目指す


⑮正直の法則

・自分のネガティブな面を認めると、顧客はポジティブな評価を与える
・顧客を納得させるには、ポジティブな発言は正しさを証明しなくてはならないが、ネガティブな発言に証明は不要


⑯一撃の法則

・競合会社のただ一か所の弱点に攻撃力のすべてを集中する


⑰予測不能の法則

・未来予測はできない
・将来を予測することはできないが、トレンドをつかむことはできる


⑱成功の法則

・成功は傲慢につながり、傲慢は失敗につながる
・エゴ、うぬぼれはマーケティングを成功させるうえでの敵である
・必要なのは客観性である


⑲失敗の法則

・失敗は予期できるし、受け入れることもできる
・「構え、撃て、狙え」

⇒ 失敗を前提としてまずやってみる、やってから修正していく


⑳パブリシティの法則

・成功しているときはパブリシティは必要ない。パブリシティが必要なのはたいてい困ったときである

⇒ 結局はマスコミはマスコミであり、自分では操作できない


㉑成長促進の法則

・成功するマーケティングは、一時的な流行(ファッド)ではなく、潮流(トレンド)の上に築かれる
・ファッドは短期的な現象であり、効果も短期的


㉒財源の法則

・金のないアイデアは無価値に近い

⇒ 必ずしも自分でお金を持っている必要はなく、お金を集める方法を知っていればいい

⇒ それには信用が必要





マーケティング不変の法則「改」


22は多すぎるので、勝手に自分でまとめてみた。

こうしてみると、ほとんどは「ナンバー1(一番手)」について書かれていることがわかる。

①、②はランチェスター戦略に通じる。




①ナンバー1(一番手)

・「一番手の法則」「カテゴリーの法則」「心の法則」「知覚の法則」「独占の法則」「梯子の法則」「二極分化の法則」「対立の法則」「分割の法則」を集約

・あるカテゴリーでナンバー1になる

⇒ ナンバー1になれるカテゴリーをつくる

・製品の優劣ではなく、特定のカテゴリーで顧客のニーズやウォンツを満たすナンバー1であること

・ニッチであること




一点突破主義の法則


・「集中の法則」「製品ライン拡張の法則」「犠牲の法則」「一撃の法則」を集約

・手を広げずに、特化する




③トレンド便乗の法則

・「遠近関係の法則」「予測不能の法則」「成長促進の法則」を集約

・ブームではなく、トレンドにのる




④誠実の法則

・「正直の法則」「パブリシティの法則」を集約

・マスコミに踊らされず、誠実であれ




⑤トライアンドラーンの法則

・「成功の法則」「失敗の法則」を集約

・失敗から学ぶ

・成功に不思議の成功あり、失敗に不思議の失敗なし




⑥信用の法則

・「財源の法則」をアレンジ

・お金ではなく、信用残高を貯めて、いつでもお金を生めるようにする





インパクトカンパニーとは何か? ~これからの時代に、中小企業が「経済的な成長」と「社会問題の解決」を実現する方法~(『インパクトカンパニー』)




【これからの時代における企業が経済成長と社会問題解決を達成するためにどうすればいいかを学びたい方にオススメ】


本書は、「本屋ときがわ町」のとき、ときがわカンパニーの関根さんからオススメされて読んだ本です。(残念ながら、「しるし本トレジャー」でしたので、関根さんの「しるし本」としては買えませんでした笑)


本書を見てまず思ったのは、

インパクトカンパニーって何?

初めて目にする言葉です。

その答えは序文に書いてありました。

以下に引用してみます。


インパクトカンパニーとは、経済的に成長しながら同時に、事業を通じて社会問題の解決を目指す中小企業のことだ。

大企業やベンチャー企業ほど目立たない存在ではあるが、これからの社会にとって決定的な影響力(インパクト)を及ぼす。



ここでいうインパクトとは、一般的に理解される単なる影響力とか衝撃というだけでなく、たとえば貧困や飢餓、差別、環境破壊といった社会的問題の解決を狙う「社会的影響」とか「社会的効果」といったことを指します。

最近、まちづくりの分野でも、SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)といって、行政が民間資金を呼び込み、社会的課題の解決につながる事業の効果に応じて成果報酬を支払うという新たな官民連携の仕組みとして注目されていますよね。



「経済的に成長しながら」、「社会問題の解決を目指す」って、企業にとって当たり前のことなのでは?

そう思いつつ、読み進めてみると、実は重要なのは、大企業やベンチャー企業ではなく「中小企業」となんだということがわかりました。

著者がいうように、日本の法人のうち中小企業が占める割合は、法人数の99.7%、従業員数も約7割を占める。

それらの中小企業が生き残るためには、新しい時代に適応して、「経済的成長」と「社会問題の解決」が結びついたこの巨大セグメントへの飛躍が鍵になるというわけです。

中小企業の側から見れば、ベンチャーのように0から事業を立ち上げるのではなく、成熟した既存事業から新しい成長を創り出すことになります。



本書の目的は、日本の法人の圧倒的多数を占める中小企業、それも創業20年を超える企業が、社会的インパクトを与える・稼げる会社になるのを後押しすることにあると著者はいいます。

そして、そのための2つの条件「成熟企業を再成長させるビジネスモデルを構築すること」、「勝ちパターンを実行すること」について解説しています。

これからの社会におけるインパクトを考える上で、参考となる学びが得られる本です。



著者は、神田昌典氏。

『あなたの会社が90日で儲かる!』や『非常識な成功法則』など、マーケティング分野で多くの著書があります。

マーケティングの専門家のイメージがありましたが、本書はそれとは少し毛色が違っていて、それこそ「インパクト」がありますね。

また、章ごとにワークが設けられていたり、「ストーリー思考」の要素が含まれていたりと、神田さんらしさが随所に見られます。



それでは、本書の内容を整理してみます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆1980年世代が創るビジネスの形

〇1980年世代経営者の価値観
・世の中をどのように作り上げていくかという社会変革に強い興味を示す
・お金よりも、社会問題の解決、社会変革を第一に考える

〇ゲームが生み出した価値観
〔ウルトラマン世代〕
・自分と異質なものを敵とみなしてやっつける
・目標を達成するよりも、そのプロセスの気合と根性を重視する
・環境は気にしない

〔ポケモン世代〕
・周囲を敵視しないで一緒に遊ぶ
・絶えず進化を図る → 一人ひとりが進化し、個性を発揮すれば、誰もがヒーローになれる
・変なムラがなく軽やか

〇これからの時代に求められること
・これからの時代は、「テクノロジーの時代」ではなく、「ヒューマニティの時代
→ これまでの時代で圧倒的に欠落した「精神的な豊かさ」「人間の真の幸せ」が鍵となる
・ヒューマニティの時代には、人々が生きる現場に近いインパクトカンパニーこそ社会から求められる



◆インパクトカンパニーへの進化のための条件


・規模が小さくても、地球的視点を持ってビジネスを展開していること
・人々の生活に密着するローカル企業だから培われた現場の知恵を、誰でも活用できる技術に昇華したこと

→ 重要なことは、自分・自社の「未来に輝く強み」を知ること



◆デジタルマーケティングの重要ツール

・グーグルアナリティクス
・サーチコンソール

・グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
・ヤフーサジェスト キーワード一括DLツール

→ 顧客の頭の中を「見える化」する



◆自分たちならではの価値を見出すための創造的問題解決ツール「フューチャーマッピング」

〇ストーリーの持つ力
・世代や立場を超えて、すべての人を夢中にさせることができる
・忘れることで、本当の課題が見えるようになる
・良質な意思決定に向けて、調整できるようになる
・目の前の仕事を、ライフ・ワークに変えられるようになる

〇フューチャーマッピングの視点
・フューチャーマッピングはマーケティング戦略の4段階の「自己視点」、「他者視点」、「客観視点」、「地球視点」という4つの視点を自由に変えられる



◆顧客を創造するたったひとつの技術

〇顧客を創造する技術
・一人の顧客と会うと、イメージは「現実の価値」に変わる
・あなたのアイデアに代金を払う顧客を一人創造できれば、それは形のないアイデアではなく、価値のある商品となる

→ マーケティングで商品の価値を伝え、セールスでその価値がわかる相手とつながること

〇LP(ランディングページ)
・見込客が、商品の購買判断をするために必要な情報をわかりやすく、漏れなく記載する
・商品、会社に関する最新情報を網羅する
・訪れてくる見込客を、ページ内に長く留め、商品価値を深く理解し、購買に向けての次のステップを踏み出すことを促す
→ デジタル分析によって、顧客の動向に応じて内容を最適化する
・SNS、ブログ、メールマガジン、動画などのありとあらゆる媒体で流される会社や商品情報の「情報センター」としての役割

〇マーケティング・コピー
・はじめに「言葉」ありき
・顧客創造を行う言葉=マーケティング・コピー
・顧客に伝えるメッセージは複数の媒体で細切れに発信されるが、一貫性を保つためには、ランディングページにマーケティング戦略が反映されていなければならない
→ 顧客を魅了する事業コンセプト、経済効率的な集客モデル、生涯価値を最大化する取り組み
・自己都合ではなく、相手都合で情報を伝えること
→ シナリオ構成力「PASONAの法則

〇PASONAの法則
①Problem 問題
・買い手が直面している「痛み」「望み」を明確化する
②Affinity 親近感
・買い手の「痛み」や「望み」を売り手が深く理解していることを描写する
③Solution 解決策
・「痛み」が解消、「望み」が実現できる方法があることを伝える
④Offer 提案
・具体的な商品提案
⑤Narrowing down 絞り込み
・買い手の条件を絞り込む
⑥Action 行動
・緊急に行動すべき理由を挙げ、努力を要しない行動を促す


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ポケモンから始まり、「PASONAの法則」というコアな技術まで、神田さんらしさのあふれる本でした。


特に、最後の後半は面白かったです。

デジタルマーケティングのための分析ツールはぜひ活用してみます!

また、「言葉」にはこだわりがあるので、PASONAの法則もかなり興味深いですね。

できればもう少し掘り下げて勉強したいところ。

さっそく本書で紹介されている本を注文してしまいました笑



また、これからの時代が「ヒューマニズムの時代」というのも新たな知見でした。

私たちがやっている民俗学は、まさしくその「ヒューマニズム」から生まれる人間の営みが対象。

デジタルテクノロジーやAIが当たり前となるこれからの時代に、ヒューマニズムをどのように位置づけ、民俗学をアップデートできるかが問われることになるのではないかと思いました。


自分にとってもインパクトが大きかった本でした。

ありがとうございます!




集客のために必要なのは、お客さまの欲求を満たすこと(『たった5つの感情でお客さまは動き出す!!』)




【集客がうまくいかない、集客地獄から逃れたい人にオススメ】



本書は、売り込まなくても結果が出る集客術を身につけ、集客地獄から抜け出すことを目的とした本です。

著者の佐々妙美氏は、セミナーに特化した集客コンサルティングを専門とする「セミナービジネスプロデューサー」として、これまで1万5000人以上をセミナーやイベントへの集客を手がけてきた実績を持ちます(発行当時)。

豊富な実績に裏打ちされた「感情集客術」のためのヒントが紹介されています。




著者は、クライアントへのコンサルティングを繰り返す中で、試行錯誤を重ねがら徹底的に分析し、再現性があると確信できたものをノウハウ化することを行ってきました。

しかし、それでも集客に悩む人は一向に少なくならないという事実に気がつきます。

なぜか。

それは、集客のために必要なのは、ノウハウやテクニックではなく、お客さまとの「人間関係」という根本的なことが置き去りになっているからだというのです。

それを忘れてノウハウやテクニックばかりに気を取られると、お客さまをモノやお金として考えられなず、いつもお客さまをかき集めなければならないという「集客地獄」に陥ってしまうといいます。



じゃあどうすればいいか。

著者は、お客さまが本質的に求めているのは、あたなの商品やサービスから、どんな感情を得られるのか、何が満たされるのかが大事だといいます。

そして、お客さまの感情を理解して、その感情を動かすことができれば、お客さまは自然に行動してくれるようになります。

そのことによって売り込まなくても結果が出るようになり、集客の苦しみから救われるというわけです。


それでは、「感情集客術」を実行するうえで重要なことを整理してみます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

◆理性の前に感情ありき

・生物としての人間の脳の構造から見た衝動の仕組み「本能」→「感情」→「理性」
・消費行動の前には、必ずその行動によって得たい感情がある
・「好き」が集客やセールスの最大のポイント
→ 「生涯顧客」になってもらう前提条件は「好き」になってもらうこと
・相手との関係性がないとテクニックやノウハウを使っても意味がない
→ 1回きりで終わらない集客をするには、1回きりで終わらない人間関係を築くこと
→ 相手の感情を満たすこと


◆行動を生み出す2つの要素と5つの感情のマトリクス

【2つの要素】
「痛み」・・・痛みから逃れる
「快楽」・・・快楽を求める

【5つの感情のマトリクス】
・行動の動機づけとなる感情は5分類
①安心したい・・・「痛みから逃れる」×「対自分」
②繋がりたい・・・「痛みから逃れる」×「対他人」
③認められたい・・・「痛みから逃れる」×「快楽を求める」×「対自分」×「対他人」
④変化したい・・・「快楽を求める」×「対自分」
⑤貢献したい・・・「快楽を求める」×「対他人」

・人によって、どの感情が行動の動機づけとして突出しているかを知り、そこを刺激すること
・関係を築くための順番
「安心」できる状態をつくる → 「繋がり」を感じられる → 「認められたい」を満たす


◆5つの感情の特徴

〇安心したい
・「行きたい」という欲求に続く最も基本的な欲求
・心配がない

〇繋がりたい
・「愛されたい」欲求
・ザイアンス効果(会う回数が増えるほど、親しみや好意がわく)
→ 一度に長文を送るのではなく、コミュニケーションを小分けにする

〇認められたい
・自己受容感
・特別感

〇変化したい
・強味の発見
・悩みの明確化

〇貢献したい
・小さなお願い+感謝


◆お客さまに信頼される

・5つの感情を満たす=「好き」
・「好き」に「すごい」を追加する
・「すごい」=スピード、外見、権威
・商品やサ-ビスが顧客の幸せにつながると確信を持つ
→ 自分がまず信じる
・お客さまはモノを「買いたい」
→ 買わないのは買う理由がわかっていないから
→ 買い理由を与えてもらうと、買うことができる


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「お客さまの感情を理解して、その感情を動かすことができれば、お客さまは自然に行動してくれる」とは、神田昌典さんのいうエモーショナル・マーケティングや小阪裕司氏の感性マーケティングにも共通する考えかと思います。

つまり、お客さまが「感動」し、感動したお客さまに見込客になってもらうこと、そしてそうした見込客を増やすことがマーケティングの本質であるということです。

感動」が肝というわけですね。


「感動」と一言でいうのは簡単ですが、いざやるとなるとなかなか難しい。

特に、欲しいモノや情報がいつでもどこでも手に入りやすい現代においては、ニーズが細分化し、しかもそのニーズが満たされて「当たり前」というのが前提にある気がします。

ただニーズが満たされるだけでは満足しない。

ましてやちょっとしたことでは感動することはありません。


しかし、だからこそ、お客さまの期待を上回る、あるいはお客さまが気づいていない潜在的なニーズを呼び起こし、感動させることができれば、お客さまを引き付ける強い力になるでしょう。

そのためには、売り込みよりもまず、お客さまにとっての利益や価値を考えることが大事なんだと思いました。


ありがとう
ざいました。



「売る」ことは、お客さんの期待に応えること 〜お客さんの「書いたい」を引き起こすマーケティングとは〜(『「買いたい!」のスイッチを押す方法)




【「相手の欲しいものを考える」というビジネスの基本に立ち返りたい人にオススメ】


「買う」という行動の前には、必ず「買いたい」という感情があります。

逆にいえば、「買いたい」という気持ちがなければ「買う」ことはないということです。

売る側にとってみれば、お客さんに「買いたい」と思ってもらえないと買ってもらえないというわけです。

考えてみると当たり前のことですが、つい忘れがちなことでもあります。



では、どうしたら「買いたい」と思ってもらえるのか。

本書は、売る側がこうした消費者の「買いたい」を計画的に引き起こす術、つまり「人の購買行動を創り出すマーケティング」について、以下の3つの視点から書かれています。

①人が買い物をする心と行動のメカニズム
②お客さんの購買行動を創り出すには
③顧客を育成し、自らを磨く



著者は、小阪裕司氏。

人の感性と行動を軸にしたビジネスマネジメント理論とメソッドを開発・研究し、ワクワク系マーケティング実践会の主宰者でもあります。

本書では、著者が携わってきた中で経験した、ビジネス現場での実践事例が多数紹介されています。


それでは著者が述べる「人の購買行動を創り出すマーケティング」とはどういうものか、本書の内容を整理してみます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

人が買い物をする心と行動のメカニズム

・人が購買行動を起こすまでには2つのハードルがある
①「買いたい」か「買いたくない」か
②「買える」か「買えない」
・一つ目のハードルの方がずっと高く、越えてさえくれれば決定的かつ強力に行動へと向かわせる力となる
→ 「買いたい」=情動
・二つ目のハードルは理性であり、情動は理性に勝る



お客さんの購買行動を創り出すには


・人が欲しいのは、モノやサービスを得た先にある満足感、充足感、自分にの人生に対する肯定感
・消費者は、予期せぬ新しい、自分にとってお気に入りの「未来の私」を買う
・今の消費者は、自分の人生を生きているという感覚を持って生きるのが最大の欲求
→ その欲求を満たすのが売り手の使命
「人の購買行動を創り出すマーケティング」の核となるコンセプトは「お客さんの未来を売る」ことであり、「お客さんの未来の消費行動を計画する(購買行動デザイン)」ことがアクションの肝



顧客を育成し、自らを磨く

〇顧客の育成

・消費者はそれぞれ「その消費の良さを知っている脳(=消費感性)」を持っている
・適切に購買行動デザインがされていれば、その消費感性を越えて「買う」行動を起こすことはできる
・加えて、その消費体験が新たな消費感性を育む


〇自らを磨く

・マーケティング上達のための2つの回路「直観回路」と「共感回路

【直観回路】
・膨大な選択肢の中から最善の一手を選び取る力
・直観回路を磨くには、次のような「情報のインプット」と「最善の一手のアウトプット」を繰り返すこと
①過去の事例から学ぶ
②自分のビジネス現場における実践を繰り返す
③社内外での交流や異業種の集まりなどで、各自の取り組みについて語り合い、学びあう

【共感回路】
・他社とコンテクスト(文脈)を共有し、共通感覚を醸成する能力
・相手の気持ちがわかれば、お客さんを喜ばせることは絶対に可能
・共感回路を磨くには、直接お客さんに会うこと
・あなたの持っている世界、表現している世界があって、それに触れたお客さんがコンテクストを共有し始め、あなたの世界の住人になる
→ 「他者とコンテクストを共有する」
→ 顧客と共に進化し続ける


〇ビジネスにおける最強の競争力

人が人を魅了し、動機づける力の源は、誰しもが持つ、相手を喜ばせようとするときに発揮される人の「創造性」
→ そこから生まれたものは、人の心をつかむことができる
・「人の購買行動を創り出すマーケティング」の目的は、儲けることではなく、「未来の私」を欲しがる消費者の暗黙の期待に応えることであり、それこそが真の「売る」行為である


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


最後にあった、「消費者の暗黙の期待に応えることが真の『売る』行為」という言葉にはハッとさせられました。

つまりは、自分が売りたいものではなく、「相手が欲しいと思っているもの(あるいは欲しいと気づいたもの)」を売るということだと思います。

そのためにはお客さんと直に会ったり、連絡をとったりするなかで、お客さんの声を「聴き」、何を欲しがっているのかを考え続けることが必要です。

また、頭で考えるだけでなく、実際にモノやサービスを売ることで、それらに対するお客さんからのフィードバックを得て、モノやサービスを常にブラッシュアップさせていくことが必要なのではないかと考えました。


結論としてはシンプルですが、「相手の身になって考える」ということが一番難しいことです。

しかし、達成されたときの相手の喜ぶ姿は、自分にとってもかけがえのない喜びとなります。

そんなビジネスの基本にあるものを再確認できました。


ありがとうございます。



「戦わずして勝つ」ためのバリューポジションとは ~相手が求めていて、自分しか提供できない価値のつくり方~(『「あなた」という商品を高く売る方法』)




【「あなたという商品」の価値を高めたいビジネスパーソンにオススメ】


以前と違って、会社ではなく個人の価値が問われる現代において、ビジネスパーソンには自分という商品づくりを考えることが必要になってきています。

その際に見落としがちなのは、「あなたを必要とする人はだれか?」「自分がその人に対して何ができるか?」ということ。

「あなたという商品」の価値を高めるためには、あなたを必要とする人のことを考え、その人に高く買ってもらうための戦略が必要であると筆者はいいます。

本書では、マーケティング戦略の視点から、「あなたという商品づくり」の方法がまとめられています。


著者は、永井孝尚氏。

運動も勉強も苦手だったという著者は、徹底して、「競争を避けて」好きなことを続けてきたといいます。

そして、日本IBM時代にマーケティング戦略に出会い、マーケティングに関する著書を多数出版するに至っています。

代表的な著作に、『100円のコーラを1000円で売る方法』。


それでは、著者が主張する「あなたという商品」を高く売る方法について、以下整理していきます。


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◆「競争しない」ための戦略


・競争戦略とは、戦うための戦略ではなく、いかに戦いを避けて儲かるかを考えること
→ 完全競争ではなく、完全独占を狙う
・そのための出発点は、「他人がやっていない、好きなことをする」
・成熟した現代はニーズが細分化されており、それらに特化すればライバルはいなくなる
・消費者が「ワガママになった」からこそ、あなたを必要とする人は必ずどこかにいる
・「ライバルと戦わず、顧客に集中する」
→ ブルーオーシャン
・ライバルは意識する


◆「戦わずして勝つ」ためのバリューポジション

・バリューポジション=「相手が求めていて、自分しか提供できない価値
・バリューポジションのつくり方
①どんな強みを生かして(強み)
②誰の(ターゲット)
③どんな悩みに(ニーズ)
④いかに応えるか(仕事)

→ これらが互いに密接につながり、全体として首尾一貫していること
・大まかに考えたうえで、まずやってみる
→ 結果を踏まえて修正しながら磨いていく


◆「強み」を考える

・強みを検証する
①あなたはその仕事が好きか?
②その強みを必要な人がいるか?
③その強みは誰も提供できないか?
④その強みは真似するのが難しいか?
→ ①→④の順に〇をつけ、〇が続くほど固有の強み


◆リスクを下げながら挑戦を繰り返す

・行動する回数が増えれば、成功する可能性も高まる。幸運に出会うチャンスも増える
・継続+フロー体験(没頭)で成長が加速する
→ 10000時間の法則

⇒ トライ・アンド・ラーン


◆ストーリー

・ストーリー(物語)=「
・物語を通じてあなたのバリューポジションをわかりやすく伝えることで、共感した人たちが動いて、あなたの志が実現する


◆変化し続ける

・周囲は変わり続けているから、自分が変化しないと気がつかないうちに自分の価値が目減りしてしまう。
→ 変わることが危険なのではなく、変わらないことが危険
・あなたの現在の強みを生かし、新しい仕事で新たな「技術」と「知識」を身につけることで、あなたの新たな強みが生み出される
・1万時間かけて1つの強みをつくれば、次の強みはより短い時間でつくることができる



◆「自分のため」から「社会のため」

・あなたは仕事を通じて「価値」を提供し、誰かを幸せにしている
・あなたという商品の価値が高まれば、相手の幸せも大きくなるし、より多くの人たちをより幸せにすることもできる
→ 社会貢献
・「自分のため」からスタートして、自分の商品価値を徐々に高める。そうすれば幸せになる人の数が増えていく。「自分のため」に始めたことが、そのうち「仲間のため」になり、「社会のため」になる
→ 「利己的」から「利他的」
→ そこから自分ブランドが生まれる


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「自分の価値」を考えるというと、つい自分のことばかりに目がいってしまいがちです。

そこで、「あなたを必要とする人はだれか?」「自分がその人に対して何ができるか?」に目を向けるというのは非常に大きな気づきとなるものでした。

そもそもお客さんがいなければビジネスになりませんもんね。

大事なのは「誰にとっての価値か?」「それによって相手がどんな利益を得られるか」。

そんなビジネスの基本に立ち返るきっかけを与えてもらいました。




ありがとうございます。



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