【自分が天才ではないのを自覚しながら、これから起業しようとする方にオススメ】


あなたは自分が天才だと思いますか?

あるいは、あなたは自分が誰よりも優れていると自覚していますか?



これらの質問にyesと答えた方は、残念ながらこの本は役に立たないでしょう。

なぜなら、本書は「凡人の凡人による凡人のための起業法」をまとめたものだからです。

勝つための起業というより、負けないための起業法といっていいでしょう。

負けないための起業法とは、つまり長く続けるための起業法ということです。



この点は重要なことだと思います。

私は、起業において最も重要なことは、続けられることだと考えています。

どんなにいい商品やサービスでも、それを続けられなければ意味がありません。

逆に、最初はそれほどたいしたことのない商品やサービスでも、長く続けることができれば、どんどん改善することができ、質を高めていけるからです。

また、それが事業規模の拡大にもつながっていきます。




本書では、そんな負けない起業をするための考え方、方法が紹介されています。

天才でもない凡人が、着実に事業を継続していくためには何が必要かを教えてくれます。


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◆凡人起業家マインド

①自分の能力を信じない
②よい市場を選ぶ
③コツコツ続ける仕組みをつくる



(ポイント)
・つくりたいものをつくるより、時代に乗ること

最高のものである必要はない。誰よりも先にやる

・勝つことより、負けないことを考える

・拡大・成長しそうな市場を選択する → 先行者になる → 専門家になる


⇒ 「好きなことよりも、負けないことをやる」というフレーズもあったが、「好きでないこと」は続かない(やっていくうちに「好きになる」はOK)
いくら成長市場でも、好きになれない仕事には情熱が湧かず、モチベーションが続かないし、やりがいも得られない
それでは起業する意味がない



◆凡人起業のための戦略

①社会課題、時代背景をとらえる
②スタートアップ環境を理解する
③自分の強みが発揮できる領域を選択し、コツコツ情報発信や事業を継続して専門家になる


→ 負けない領域で、その領域の第一人者になることを目指す



◆凡人起業のための11のスキル

①競争を避ける

・失敗の確率を下げる

②毎日継続できる、レベルの低いことをする

・自分のできることからやる
・コツコツ続けることで、コンフォートゾーンが広がる
・自分に自信が持てる

③毎日継続せざるを得ない養成ギプスをはめる

・やっていることを公開する

④無料セミナーをし、資料をつくらざるを得ないよう追い込む

⑤自分を信用していないからヒアリングを大切にする

・見込客、顧客に聴く

⑥誰も否定できないことを整理して先駆者感を出す

・「世の中に必要」「業界に必要」だと認知される
・その会社がその何をするかよりも、何に貢献する会社かを明らかにする

⑦お金がないから広報に取り上げられる工夫をする

⑧自分にはチャンスが少ないことを認識し、真剣に提案する

⑨お金の使い道が見えてから資金調達する

⑩社員に名前を売ってもらう。売れば売るほど営業が不要になる


⑪ニッチでもナンバー1と言える領域を徹底的につくる。そこが伸びるとトップシェアの自分たちが最も伸びる


→ 大切なことは、メッセージの起点を、自分ではなく「市場」「相手」「客観性」に置くこと

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負けない起業法のポイントとして、「自分のやりたいことではなく負けないこと」、つまり「顧客や市場が求めていることをやる」というのは、ビジネスの本質をついているかと思います。

最後にご紹介した、「メッセージの起点を、自分ではなく「市場」「相手」「客観性」に置く」という考え方にそれが端的に表れています。



自分のやりたいことをやって、自分で満足するだけでよければそれでいいでしょう。

もちろん、自分がやりたいことをやった結果、それに魅力を感じる人がいてビジネスにつながるということもあると思います。

ですが、それは結果論で、最初から起業を目指しているのであれば、つまりそれで稼いでいこうとするならば、自分がやりたいことだけをやるのででなく、相手が求めていることを考えることが少なからず必要です。



どんなに素晴らしい商品・サービスがあっても、買うお客さんがいなければビジネスにはなりません。

逆にいえば、何の変哲もない商品・サービスでも、買う人がいればビジネスになるのです。

そのことを改めて確認できました。


ありがとうございます。