SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

副業

埼玉県ときがわ町で日本初のキャンプ民泊を営む 野あそび夫婦による移住トークショー「30歳からはじめる第2のふるさとの見つけ方 ~野あそび夫婦的 無理をしない移住~」レポート

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2020年3月15日(日)、埼玉県ときがわ町で開催された「本屋ときがわ町」で、野あそび夫婦による移住トークショーが行われました。

題して、「30歳からはじめる 第2のふるさとの見つけ方 ~野あそび夫婦的 無理をしない移住~」




会場には、ときがわ町在住の方をはじめ、町内外から14名が参加しました。

さすがの集客力!

本屋ときがわ町でのイベントでは、過去最多ではないでしょうか。

椅子があやうく足りなくなるところでした笑



関係人口から移住へと移行する際のポイントを知りたいと思い、私も参加させていただきました。

以下、レポートとしてまとめました。



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1 野あそび夫婦とは


「野あそび夫婦」は、キャンプ大好きの青木達也(アオさん)と江梨子さん(エリーさん)夫婦のユニット名

・「自然の中で遊ぶように暮らす」がテーマ

・仕事と暮らすが一体となった生活がしたい


・2019年5月に、ときがわ町に移住し、日本初となるキャンプ民泊を開始

・キャンプ初心者のハードルになる「お風呂、トイレ、管理人」問題を解決し、まずは庭でのキャンプを楽しめる場所をつくった(NONIWA ノニワ)

・インスタグラム、YouTubeを中心とした情報発信を行い、近頃はアウトドア系の雑誌やメディア、県の移住関連のパンフレットでも紹介されている

・地域の人とも関係を築くために、季節ごとに「ときがわばっかり食堂」を開催







2 野あそび夫婦的移住 ~物件を見つけるまで~


・一度訪れただけで、ときがわ町が大好きになり移住を決意

・練馬から川越に引っ越し、ときがわ町の物件を手に入れるための資金を貯めた

・まずはインターネットで情報収集。気になったものは現地訪問

・キャンプができるような広い庭が必要という特殊な条件

・ときがわ町にある「ときのこや」で年2回開催される「ときのこやまつり」に出店したことで、町内に人脈をつくれた

・資金や移住時期の目標はたてたが、それにがんじがらめになるのではなく、ざっくりの目標とした
 → 「自分たちがやりたいことができる物件を探す」ことにこだわった

・決めた物件は、家の中にもモノがたくさん残されていて、庭は雑草が伸び放題!
 → 知人・友人の応援で、2019年3月のプレオープンを実現






3 野あそび夫婦的働き方 ~ぬるっとした移住を実現~


〇エリーさんの場合

・エリーさんはテレビ制作会社で旅番組ディレクターとして活躍
 → 番組制作を通じて、地方での生活への憧れ

・テレビの仕事も大好きだった

・「30歳」が一つの節目と考えていた

・アシスタントディレクターの頃に一度、会社を辞めて移住したいということを上司や先輩に話したことがあったが、そのときは反対された
 → ディレクターになって、NONIWA運営のために辞めることを伝えると、反対もなくスムーズだった
 → むしろ応援してもらえ、今はフリーのディレクターとして、引き続き番組制作に携わっている
 → キャンプ客が少ない冬場中心

・周りに応援してもらえるタイミング、関係づくり、自分のポジション獲得が大事だったと思う

・結果、「ぬるっとした移住」が実現できた



〇アオさんの場合


・アフリカ輸入雑貨の商社に勤務

・物件が決まってテンションが上がり、キャンプ民泊に全力投球したいというモチベーション。車で1時間の通勤はきつい。ただ、一抹の不安も・・・

・当時、会社ではリモートワークや副業などをやっている人はいなかった

・会社に、思い切ってリモートワークで働きたいことを伝えたら、意外にも叶えてくれた

・7年間、営業として一生懸命やってきたことが評価され、信頼されていたのかなと感じる

・結果、今は週2回の出勤のほかはリモートワーク



〇まとめ

・自分の思いを素直に伝えてみると、意外に会社は受け入れてくれることもある

・ただし、前提として会社の人との信頼関係が築かれていることが大切

・いきなり全部移行するのは怖いけど、複業として始めることで「ぬるっとした移住」が実現できた







4 意見交換(地域の人との関わり方を中心に)



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・若い人は、みんなSNSやらインターネットで情報発信する。でも年配の人は何をやっているのかわからない

・自治会やPTAの仕事に関わって、紙での情報発信も大事だと感じた
 → 人ごとに使うメディアは違う。伝えたいのであれば、その人に応じた情報発信のやり方が必要

・自分たちが、その地域とどうやって関わっていきたいのか。定住して骨をうずめたいのか、一時的な住まいと考えるかによって関わり方は変わってくる

・情報発信も大事かもしれないけど、信頼されるためには顔を実際に突き合わせることが一番大事だと感じる
 → モノがいいとか悪いとかよりも、その人を信頼できるかどうかで判断される

・埼玉県と長野県で二拠点居住にチャレンジしたいと思っている。各地で農園を借りているが、農園でのイベントなどを通じて地域の人と関わっているといろいろな情報が入ってくる。信頼されるまでになるのに3年くらいはかかった。

・地域に溶け込みたいと思うなら、地域の活動に参加することも必要(自治会、隣組など)

・地域によって受け入れスタンスも違う。組に入れてもらえなかったという友人の話も聞いた。自分は移住してきたときに、区長に案内されて全戸を回って挨拶することができたから幸運だった

・とにかく実際に会う回数を増やして、人目につくことが大事

・地域の人向けに、トークショーで話したような内容を伝えてもいいかも

・「ぬるっとした移住」の話は参考になった


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しょっぱなからプロジェクターのランプが切れたり、ブレーカーが落ちたりするトラブルに見舞われましたが、野あそぶ夫婦さんのトーク力でなんとか乗り切っていただけました。

エリーさん、アオさん、ありがとうございました!



それにしても「ぬるっとした移住」という言葉が評判だったようで、参加者にも何度も使われていましたね笑

影響力のある言語力もさすがでした!



「ぬるっとした〇〇」には「起業」という言葉も入りそうですね。

個人的には、お二人が話していたように、地方では仕事と暮らすが一体、またはそれに近いというのが大きなポイントではないかと感じました。

学ばせていただきました。

ありがとうございました!!

『会社で働きながら6カ月で起業する 1万人を教えてわかった成功の黄金ルール』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~

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私は、現在、公務員として働いていますが、今年4月に起業を予定しています。

そんなわけで、趣味と実益を兼ねて、起業やビジネスに関する本を読み漁っているわけですが、具体的なノウハウというより注目すべきはマインドセットだということに最近気づきました。



正直、具体的なノウハウについては、目指すビジネスの形やいくらくらいの年商を目指すのかでまったく違います。

そのため、「これが参考になるかも!」と読んでみても、自分が目指すビジネスにはあまり関係のないものだったりすることもしばしば。



でも、マインドセットに関していうと、確かに表現はさまざまですが、けっこう言っていることが似ているということに気付きます。

成功するための考え方、失敗や困難にぶつかったときの考え方など、分野の違いに関係のない、起業やビジネスのために必要なマインドセットが隠されているのです。

逆にマインドセットに触れられていないノウハウ本は、あまり役に立たなかったりします。

情報が既に古かったり、内容が浅かったりするので、こういう本を読むくらいならぶっちゃけネットで調べた方が早いし確実ですね。



もちろんマインドセットに触れられている本でも、中には著者ごとに相反することが述べられていることもあって「どっちやねん!」と思いたくなることもあるのですが、読み比べてみるとそれにもいくつかの指向性というか、類型のようなものがあるような気がするのです。

そんなものもいずれは指向性ごとにマッピングしてみたいなーと思いつつも、本日も本のご紹介です。



今日ご紹介するのは、『会社で働きながら6カ月で起業する 1万人を教えてわかった成功の黄金ルール』

自分の置かれた状況に近いということで、気になって読んでみました。

「6カ月か・・・。3か月遅かった」などという気もしましたが、あまり期間は関係ないかなと。

結局は、与えられた時間の中で何をするのかの方が大事です。

それに起業はあくまでゴールではなく、スタートにすぎません。



本書で一番印象に残ったのは、「完璧主義は起業の最大の敵!」というフレーズ。

ドキッとしますねー笑。

それから「想いを行動に変えていく」

想っているだけでは想いは伝わりませんので、いかに行動して、どれだけ小さくても改善をいかに多く積み重ねていけるかということです。

ビジネスを継続していく・成長していくためのマインドセットやステップバイステップで考えることなどを学べました。



千里の道も一歩から。

今できることを、1つずつやりながら、確実に日々成長していきます!



↓ 本の内容紹介はここから
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「⇒」は個人的な気づき、学び



◎本書のポイント 

・会社に勤めながら、自分のやりたいこと、好きなことをして、起業準備を進めるには、「知」「人」「金」の3つのチカラをバランスよく身に付ける

・完璧主義は起業の最大の敵
 → 「100点」は必要ない。20点習得したら、まずやってみる

・「想い」を「行動」に変える練習をする。想っているだけでは伝わらない。行動してはじめて想いは伝わる

・結果にこだわりすぎず、やってみてうまくいってもいかなくても、小さな改善を積み重ねる

・「まずは勉強」ではなく、いまの自分が持っているものでやってみる。そのうえでわかった自分に足りないもの、今後やるべきこと、投資するべきものにお金を時間を使う

・あきらめずにチャレンジを続けるには、「1日も早くお金を稼ぐ」。買ってくれたお客さんに話を聞く

・フロントエンド商品は、お客様のファーストコンタクトを生み出し、バックエンド商品につなぐための戦略商品。情報発信→フロントエンド商品→バックエンド商品までの流れを考える

・値決めは経営

・何のために起業したのかを忘れない






◆起業に必要な3つのチカラ「知」「人」「金」


・会社に勤めながら、自分のやりたいこと、好きなことをして、起業準備を進めるには、「知」「人」「金」の3つのチカラをバランスよく身に付ける



〇「知」のチカラ

・最低限必要なのは「ビジネスの専門知識」「顧客獲得のための知識」


【ビジネスの専門知識】
・完璧主義は起業の最大の敵
 → 「100点」は必要ない。20点習得したら、まずやってみる

⇒ 思い切り小さなトライ・アンド・ラーンを積み重ねる。1日1回やると1年で365回改善できる



【顧客獲得のための知識】
・専門知識の習得に力を注ぎすぎたり、最高のサービスをつくることにこだわりすぎるよりも、お客様に知ってもらうこと、売上を生み出すための仕組みのつくり方を知る


【経営のための知識】
・ビジネス上の数字、リスクの管理、方針や目標の管理、モチベーションや自己管理など、いろいろなものを管理するための知識



〇「人」のチカラ

・「人」は自分を支え、引き上げてくれる存在

・「話を聞いてくれる人」「自分を受け止めてくれる人」「応援してくれる人」



〇「金」のチカラ

・「生活のための資金」「投資資金」「ビジネス構築後の運転資金」





◆1か月目 「起業マインド・トレーニング」


・思い立ったら、とにかく行動!
 → 「想い」を「行動」に変える練習をする

⇒ 想っているだけでは伝わらない。行動にしてはじめて思いは伝わる



・100点を目指さない。まずは20点でOK
 
⇒ 完璧主義は起業の最大の敵!




・結果にこだわりすぎない
 → うまくいかなくても、うまくいくまで修正していけばいい



25点を目指すためのステップ】

・「付き合う人を選ぶ」
 → 成功を阻むドリームキラーから距離を置く

・「好きな人」「苦手な人」を知る
 → 身近な好きな人たちの名前を書き出して、その人たちが好きな理由、その人たちの共通点、その人たちと自分の共通点を考える
 
 ⇒ 「付き合いたい客」「付き合いたくない客」を判断する指標になる



・「まずは勉強」という終わりなき出費を見直す
 → いまの自分が持っているものでやってみる
 → 自分に足りないもの、今後やるべきこと、投資するべきものが明確になる





◆2か月目 「アイデア出し&商品づくり」


・あきらめずにチャレンジを続けるには、「1日も早くお金を稼ぐ」
 → まず1円を稼ぐ経験をする
 → モチベーションになる

⇒ どれだけのことをすればお金を得られるか、どんなお客さんに売れるか、それでいくらもらえるかがわかる



【50点を目指すためのステップ】

・ウォンツに、自分のやりたいこと・できることを寄せる
 → 「お金」「仕事」「恋愛」「健康」は人の悩みの代表格
 → これらの変化おける「痛みからの逃避」と「快楽の追求」がウォンツ
 → ウォンツをサポートすることにビジネスチャンスがある

・「理想の顧客」1人をイメージできるまで絞り込む
 
 ⇒ ある程度のお客さんのイメージを持ったら、とにかくやってみた方が早い
 ⇒ 仕事をもらってみると、付き合いたい客かそうでないかがわかる
 ⇒ ここでも完璧を目指しすぎると何も進まない
 ⇒ 「付き合いたい客」だと思ったら、その人を知る・悩みを聞く



・特徴のないものは売れない
 
 ⇒ 「自分」も差別化要因になる
 ⇒ 自分の個性を、商品・サービスの特徴の一つに加えていくと「オリジナル」になる






◆3~4カ月目 「マーケティング力を鍛える」


・「商品力×発信力×信用力」を高める
 → 商品のつくり込み=商品力アップ
 → 集客活動=発信力アップ
 → ブランディング=信用力アップ



【75点まで高めるためのステップ】


・お客様には「3ステップ+1」でアプローチする

ステップ0:自己開示をし、理想の顧客にとって貴重な情報を提供する
ステップ1:ネットで紹介や商品・サービスを知ってもらう
ステップ2:商品・サービスを定額や無料で試してもらう(フロントエンド商品)
ステップ3:利益の出せる価格で商品・サービスを買ってもらう(バックエンド商品)



〇フロントエンドの商品力を高める

・フロントエンド商品への集客が安定していることが重要

・とりあえず手に入れておきたいと思わせる魅力とアイキャッチを備える

・フロントエンド商品は、あなたとお客様のファーストコンタクトを生み出し、バックエンド商品につなぐための戦略商品
 → どのような戦略でフロントエンドからバックエンドの流れをつくるかを考える

・値決めは経営
 → 価格戦略は経営戦略そのもの

 ⇒ 単価×集客数×成約率





◆5~6カ月 「販売力と信用力を高める」



・2つの信用力「市場に対する信用力」「取引先やビジネスパートナーに向けての信用力」

・市場に対する信用力を得る
 ①マスメディアに取り上げられる
 ②商業出版
 ③プレスリリース

・取引先やビジネスパートナーに向けての信用力を得る
 ①お金を早く支払う
 ②法人成り
 → 独立すると無条件に社会的信用を失う
 → 取引先やビジネスパートナーから信頼を得ることが、社会的信用を回復する第一歩



【100点まで高めるためのステップ】

・発信を習慣化するためには「即反応を得る」こと
 → そのために、あなた自身が、人の発信に即反応してあげる
 
 ⇒ メールなどの返信、仕事の納期よりも早い提供も信頼を得ることにつながる
 ⇒ 行動を早く起こすことを習慣化する


・何のために起業したのかを意識する

 → 大切な家族、恋人、仲間を幸せにすることを忘れない
 
 ⇒ 家族、恋人、仲間だけではなく、自分もより幸せになれなければ意味がない

 ⇒ やりたくない仕事をやらされるのでは意味がない
 ⇒ 家族との時間が減ってしまっては意味がない
 



 

『定年まで待つな!』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~

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「⇒」は個人的な気づき、学び



◎本書の趣旨


・現代を生きるビジネスパーソン、特に40~50代のミドルエイジは非常に窮屈な社会を生きており、活力が失われている

→ 活力を取り戻すためには、どんな働きかをするべきか

→ いまの仕事だけに執着しないこと






◆一刻も早く会社を去れ


〇ゆとり最強説

・日本の旧来の義務教育では、短所の克服に時間が割かれる一方で、考える時間を奪ってきたため、子どもの個性や独創性は育まれず、「好きなことに」熱中する時間は努力とはみなされなかった

→ ゆとり教育では、自分の得意なことに打ち込み、個性を伸ばすよう、子どもたちを意識的に導いてきた結果、個の力を引き出すことに成功した

→ このような世代やその下のデジタルネイティブな世代が、会社や社会を変えていく


⇒ ゆとり教育が成功したというよりも、子どもたちが好きなことに熱中するための「時間」ができたためではないか?

⇒ 『戦略子育て』でも触れられているように、子どもたちが「忙しい」と、好きなことに熱中する時間がとれない

⇒ 大人も同様



・これまで一つの会社に縛られてきた人たちが活路を拓くポイントは「地方」「海外」






◆スキルアップする暇があったら地方に飛び込め!



・転職をするための学び直しは無意味


・地方の中小企業への転職は、「ダウングレード」ではなく「アップグレード」になる可能性がある

→ 廃業する中小企業の5割は黒字経営で、廃業の理由は後継者不在


⇒ 地方には「関わりしろ」が大きい

⇒ 大都市では埋もれてしまうようなものでも、地方では「希少性」が生まれる






◆語学は後回しでいい。さっさと海外で働いてしまえ


・「おもてなし」といいながら、日本のサービスには柔軟性がまったくない

→ お客様の要望に応えるよりも「決まりを守ること」「例外をつくらない」ことを優先している


⇒ 「形式」ではなく、評価を決めるのはお客さん






◆会社を辞められないなら、一つの趣味に全精力を傾けよ



・趣味は将来的な収入源になる可能性

→ ビジネスとしての可能性よりも「好きなこと」「楽しいこと」を選ぶ

→ 苦しいと感じたら続かない。続かないとお金をもらうプロにはなれない


・好きなことをする時間を確保するために、ムダな時間がかかることをすべて断る


・他の人がやっていないことをする

→ 「面倒くさくて、他の人がやりたがらない」こと



・良い情報を得たいなら、まず自分の情報を惜しみなく提供する

→ 相手も情報を提供しようという気になり、欲しがらなくても情報が自然と手に入るようになる

→ どんな情報が面白がってもらえるのかがわかり、マーケティングにもなる


⇒ 『GIVE&TAKE』 
  自分の利益と相手の利益の両軸で考える






『パラレルキャリアを始めよう!』まとめ ~ローカルビジネスのためのエッセンス読書記録~

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「⇒」は個人的な感想、意見、疑問



◆パラレルキャリアとは何か?

・P・F・ドラッカーによる予言
「知識労働者は何歳になっても終わることがない。文句は言っても、いつまでも働きたい。・・・第二の方法は、パラレルキャリア(第二の仕事)、すなわちもう一つの世界をもつことである。」

・本書のパラレルキャリアの定義
「会社勤めなどの本業をしっかりと持ちながら、本業以外に社会活動を行なう新しい生き方」
→ 本業+社会活動

・シングルキャリアとは
「自分が本業と考える組織、あるいは役割に全面的に依存してしまい、その価値観を疑問の余地なく受け入れ、その状態から変化する可能性すら想定していない場合」


⇒ 本書ではパラレルキャリアとは本業(職業)+社会活動(役割)ととらえられており、あくまで主たる収入である本業と、収入にとらわれない役割としての社会活動は別という考え方

⇒ だが、定義にあるとおりパラレルキャリアは「新しい生き方」であり、本業と社会活動の区別なく、文字通り「平行して」複数の職業や役割を担うことと捉えてもいいのではないか。(これは同時に私の「複業」の定義)

⇒ そこでは仕事=収入=お金よりも、個人による価値提供という役割が強調される

⇒ そうすることで、働き方=生き方と捉えることが容易になる

⇒ つまり、パラレルキャリアとは、社会において果たしている自分の役割を見える化したものである

⇒ また、自分の目指そうとする生き方を、社会における自分の役割として具体化したものである

⇒ 生業(なりわい)、わたくしごと(私=仕事)、くらしごと(暮らし=生きる=仕事)




◆「二枚目の名刺」を持つことの意味とパラレルキャリアで得られるもの


〇二枚目の名刺

・会社人としての1枚目の名刺だけでなく、2枚目の名刺を持つことを通じて自分の価値観や実現したいことが明確になっていく。1枚目の名刺が自分のアイデンティティのようになっていた人にとっては、「自分」が、自身の中で再定義されていく


⇒ 先の定義をあてはめると、「1枚目の名刺」と「2枚目の名刺」という区別は不要になる

⇒ どちらも自分の役割であり、名刺は自分の社会的な役割を細分化して見せているだけのものにすぎないし、それは2枚に限らずいくつあってもいい

⇒ すべての名刺が表現している集合体が「自分」であり、自分の生き方となる

⇒ 「beの肩書き」に通じる




〇シングルキャリアからパラレルキャリアへのシフトで得られるもの

・キャリアの時間軸(いつまで働くか)を、他者の基準(定年など)ではなく、自分で決められる

・自社の垂直的な価値観の中だけで学ぶのではなく、水平的に学習することで、多様な価値観の異種混成を経験することができる
→ 多様な価値観の共存
→ 不確実性、曖昧さを受け入れられるようになる




◆サードプレイスの必要性

・パラレルキャリアにおいては、人が気軽に集まれる場所も必要

・地域で顔なじみの人が集まるという場所に限らず、家庭でも職場でもない場所で、新しい発想に巡り合える場

・「フューチャーセンター」
→ 対話によって、未来に向けた創造的なアイデアを創出する場

・人がつながる場であると同時に、自分のアイデアを試し、さまざまな活動に個人で参画していく場(「港南台タウンカフェ」の事例)




◆パラレルキャリアの現場の事例から


・「人生を最高の居場所にしたい」(「最高の居場所」の事例)

・「キャリアバラエティ」という考え方(「キャリアバラエティ」)
→ 多くの人の生き方、働き方が、ひとり何役であってもいいし、多様な選択をすることができるように変化してきた
→ 「働きながら×働く」「働きながら×社会活動する」「働きながら×学ぶ」「働きながら×趣味を極める」など、さまざまなパターンがあったほうが人生が豊かになる
→ 今後の社会の多様性に対応するためのパラレルキャリアの捉え方



『週末起業』 ~会社を辞めないまま、リスクを抑えて起業する方法~

週末起業 (ちくま新書)
藤井 孝一
筑摩書房
2003-08-06



【会社員のままでいようか、起業しようかで迷っている方にオススメ】



タイトルにある「週末起業」とは、文字通り、「会社員を辞めずに週末だけ自分の好きなことで起業すること」です。

昨年から「働き方改革」が何かと話題になり、2019年に入ると関係法も整って、その動きが本格化しています。

社員に「副業」を認める企業も増え、社員の側でも「副業」や「複業」、そして「起業」にチャレンジする事例を多く耳にするなど、一種のブームともいえるような兆しが見えます。

近年は、そのような
「働き方改革」をはじめとする社会背景があったり、低コストで利用できるⅠTサービスが充実していたり、SNSなどによるネットワークがあったりと、起業しやすい環境が整っているといわれています。



しかし、一昔前、これらが普及する以前はまったく違っていました。

起業は、「特別な人」や「変わり者」だけが選ぶ特殊な選択肢であり、一般的にはハードルやリスクが高いと認識されていたのです。

本書は、そのような時代に書かれた本であり、「週末起業」とは、会社員を辞めないまま起業することで、起業のリスクを抑えて着実に起業を実現する方法といえます。




起業に対するイメージは変わってきたとはいえ、現在会社員として働いている人にとっては、起業する=会社員でなくなることへの不安はやっぱり同じ。

そうした不安を少しでも和らげ、スムーズに起業につなげていくための手法として、「週末起業」のノウハウが役立ちます。

そういう意味では、起業への関心が高まっている現在でも活かせるノウハウといえるでしょう。

今は会社員で、これから起業を目指したいという方にオススメの1冊です。


それでは本書の内容を整理していきます。


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◆週末起業の特徴


・会社員を辞めずに、夜や休日を使って起業する

・お金をかけずにはじめること

・インターネットを利用すること

・自分の大好きなことをビジネスにすること


⇒ 今でいう「副業」「複業」にあたる
著者は「副業」は時間の切り売りにすぎないと批判するが、今は「副業」のとらえ方も広がっている
自分の強みを活かすことで、起業につながるケースも多い




◆週末起業のメリット


・自分のやりたいことにチャレンジできる

・副収入が得られる

・人脈が広がる

・本業にも好影響がある

・家族や地域との交流が深まる

・起業の練習になる
→ スキル、実績を高められ、赤字でも本業があるので精神的なプレッシャーはない


⇒ 反面、デメリットとして、過労や家族との時間が減ることが考えられる

著者は、メリットの一つに「家族や地域の人との交流が深まる」ことを挙げていますが、週末起業することで必然的にそうなるというよりも、いかにここを意識した起業とするかがポイントではないか



◆成功する週末起業のポイント

(1)テーマで絞る

①やりたいことを選ぶ
②できることを選ぶ
③時流に乗っているものを選ぶ

→ ①から順に絞り込む


(2)「何を売るか」で絞る


・モノ
・ワザ
・知識・情報
・人脈


(3)「困っていること」「あったらいいな」で絞る


・ビジネスで解決できること


(4)顧客対象で絞る


→ オンリーワンビジネスを目指す

⇒ オンリーワンとは、特定分野のナンバーワンということ
 またはニッチ分野のナンバーワン



◆著者が考える週末ビジネスの心得

①継続的に投資する

②家族を巻き込む

③会社には内緒にする


④時間を確保する

⑤ビジネスを楽しむ


⇒ 特に④は、実際に行動に移すという点でも、休息を確保する点でも、家族の理解を得る点でも、時間のメリハリをつけるために有効

⑤は、決してムリをしないことにつながる


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


まさに今の私の状態こそ、「週末起業家」といえる状態でしょう。

副収入を得ているという段階とはいえませんが、やりたいことをいろいろ実践しながら、どういう方にお客さんになってもらえるか、どういうことで人の役に立てるか、何をやっているときにワクワクするかを考えています。

本で学ぶだけでなく、実際にやってみることで、多くの気づきを得ることができています。

やはり自分でやってみることが大事ですね。

逆に、やってみないと何が問題なのかさえ分からないまま。

その状態ではとても会社員を辞めて起業するのはリスクが高すぎるでしょう。

その点、週末起業という考え方は、リスクを避けたい人にとっては、起業へのステップとして有効なやり方ではないかと思います。



ありがとうございました。



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