SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

地方

『都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡」』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~

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「⇒」は個人的な気づき、学び


◎本書のポイント


・地方だけでなく、都会も行き詰まっている


「食べる通信」は、「食べる人」と「つくる人」を交換不可能な継続的で深い関係性で結び、都市住民が渇望している「生きる実感」や「人との関わり」という価値を提供している


・都市の行き詰まりを解決しえるものが、地方にはある。ならば、都市が地方を支える、助けるという議論とは別に、地方が都市を支える、助けるという発想
 → お互いの強みでお互いの弱みを補い合う関係を、都市と地方で結ぶ


・ふるさと難民は、「関係性」に飢えている
→   「血縁でつながるふるさとがなければ自分でつくってしまえばいい」


都会から田舎に出向く回路は観光と移住しかない
 →  関係人口はこれを拡大できる
 →  定住人口は増えなくても関係人口は増やすことができる


リアリティを取り戻すとは、「当事者になる」ということに他ならない
→   リアリティを回復するとは、自分を取り巻く環境や社会に関心を持ち、リスクを知り、それを当事者として引き受ける側に回ること
→  消費者ではな生活者になること


・「生産者=郷人」と「生活者=都人」のつながりが回復されたとき、都市と地方はしなやかに結び合う



~~~~~~~~~~~~~~~~~


◆問題意識としての都市と地方の関わり


〇都市住民も行き詰まっている

・都市住民は「自由の奴隷」という檻に幽閉されている
 → 時間だけが労働に拘束され、子どもと過ごす余裕、趣味に費やす余裕もなく、自由を維持するためにどんどん不自由になっていく

・都市住民は「生きる実感の喪失」という檻に囚われている
 → 生物としての身体感覚が、生きる実感がわかない

・都市住民が渇望する「人、地域、自然との関わり」や「生きる実感」が、この国の辺境で苦しみ悶える地方の農漁村に残っている

・都会も田舎も行き詰り、どちらかを選ぶのがより困難になっている
 → どちらかを選ぶのではなく、このふたつが一部分でも重なり合うような社会、都会と田舎の価値をパラレルに享受できるような生き方はできないか

・地方創生の問題を地方の問題にとどめず、都市の問題も包含するスケールで、この国が直面している難問への回答に近づける


⇒  地方創生は地方だけの問題ではない。都市の問題、日本の問題を重ねることで、より広い解決方法が見つかる可能性がある

⇒   地方ではなく、積極的に都会を巻き込むこと

⇒  関係人口の議論は、地方だけでなく、都会が抱える問題を解決する糸口になる



〇食への注目と「食べる通信」

・食べる人は都会にいて、つくる人は田舎にいる。現在の巨大な消費社会においては、都会と田舎をつなぐ回路は見えにくくなっている
 →  この回路を「見える化」すれば両者をしっかり結ぶことができる

・都市住民の「食」の世界には、「食べもの」と「お金」の交換という一過性の浅い関係性しかない
 → 「食べる通信」で、生産者の物語を介在させることで、「食べる人」と「つくる人」という交換不可能な継続的で深い関係性に発展させることができる
 → 都市住民が渇望している「生きる実感」や「人との関わり」という価値を提供している

 ⇒   食べものではなく、都市住民が渇望している価値を提供している





◆食は命に直結する


・人間は食べなければ生きていけない。だから、食に関してはすべての国民が当事者なのだが、多くの人にとって他人事になっている
 → 後継者や担い手不足、低所得といった日本の一次産業の苦境を目の当たりにしながら、子どもには国産のものしか食べさせたくないといっている矛盾
 → 後継者不足の問題を農家だけでなく、その影響をダイレクトに受ける消費者も一緒になって考えなければいけない


・現代社会で最も価値ある部分を一次産業が有しているのに、その部分がまったく世の中に伝わっていない
 → 販路開拓やブランド化など、まずは生産現場の収入を上げようというところから入るビジネスはこれまでたくさんあったが、悪い流れを断ち切れなかった
 → 生産者の社会的地位を上げるところから入るビジネス=消費者の意識を変えるというアプローチが欠けていた





◆人口減を嘆く前に「関係人口」を増やせ


〇都市が地方を支える、地方が都市を支える

・都市住民にとって、生きる実感と人とのつながりは、もはや贅沢品になっている
 → その贅沢品は、地方の農漁村にまだ残っている

・貧困とは、ただお金がない状態のことではなく、「自然やコミュニティから切り離された上でお金がない」状態
 → 自然やコミュニティとの関わりを強めることが成熟した社会にはふさわしい道

・都市の行き詰まりを解決しえるものが、地方にはある。ならば、都市が地方を支える、助けるという議論とは別に、地方が都市を支える、助けるという議論を堂々と展開していっていいのではないか
 → お互いの強みでお互いの弱みを補い合う関係を、都市と地方で結ぶことが必要



〇ふるさとに憧れる若者

・かつて東京は田舎者の集まりだった。しかし今、完成された消費社会の東京で生まれ、東京で育った若者が増え、彼らにはその環境の中で「生きる実感」や「コミュニティ」「自然を実体験する機会」がほとんどなかった
 → 都会生まれで都会育ちの若者は、地縁血縁に基づくコミュニティや濃い人間関係のつながりをむしろ目新しいものとして新鮮に捉え、大きな価値を感じる。「第二のふるさと」
 → 「血縁でつながるふるさとがなければ自分でつくってしまえばいい」

⇒   「ふるさと」を自ら選択する時代
⇒   その表れとしての関係人口



〇支援と連帯

・都会が上で、田舎が下というメンタリティが根づいてしまっている
 → その上下関係は、そのまま消費者と生産者の関係にも置き換えられる
 → 経済効率という単一の物差しに多様な価値を押し込めて測り、優劣をつけてきてしまった



〇コミュニティの喪失

・自然の脅威の中で人間は群れをつくり、コミュニティを形成し、互いの役割を果たし合いながら力を合わせて生きていた
 → 自然の脅威から守られた都市という要塞では、この共依存関係が崩れ、コミュニティは弱体化し、問題解決は「相互扶助」ではなく、サービスの購入や税金という対価を支払った末の行政サービスという形に変わる

・都市化とインターネットの普及によって、特定の他人に依存する必然性がなくなった
 → 常に取り替え可能で、「関係」が成り立たず、人間をも消費の対象とみなしてしまう
 → 人々は「関係性」に飢えている

⇒   自分勝手に地域に関わるというのではなく、積極的に地域の人たちと関係を築くことが、関係人口を地域に根付かさせるには必要

⇒   自分勝手に関わるだけなのは関係人口とまでいえない。ただのファン。地域の人たちを応援するサポーター、協働するパートナーであってこそ関係人口といえるのではないか



〇都市と地方をかきまぜる

・ふるさと難民たちが求める価値は、都市が持っていない価値であるリアリティや関係性

・定住人口を劇的に増やすのは至難の業でも、関係人口なら増やすことができる

・地方に移住したいと考える若者が多い
 → 移住の条件「都会にあるような病院と仕事があの自然豊かな田舎にあるのなら行ってもいい」
 → そんなことはありえないから、結果として彼らはこない

・移住は無理だけど、憧れているとろに定期的に通う生き方だったらやってみたい
 → 都会から田舎に出向く回路は観光と移住しかなく、これを拡大するには関係人口が有効





◆消費者と生産者もかきまぜる


・現在の消費者の一部は、物が欲しいのではなく同じ事や行動を志向するコミュニティを求めている
 → アイデンティティを形成するために、価値観を共有する仲間や空間を欲している
 → キーワードは「共感と参加」



〇東北食べる通信

・生産物をマーケットで消費するのではなく、生産者と消費者とでつくるコミュニティで共有できる価値にする
 → 食べ物とお金という交換可能で貧弱な関係から、食べる人とつくる人という交換不可能で豊かな関係に変える



〇リアリティや関係性はアマゾンでは売っていない

・情報はもはや贅沢品ではない
 → 世界中の情報だけでなく、あらゆるジャンルの「疑似体験」もできる

・生きる実感や関係性などのリアルが贅沢品になっている



〇生産者と消費者の変化

・都市住民は、成熟した消費社会に生きる者として厳しい審美眼を持っている
 → 作物や生産者に価値を認めると、様々な応援をしてくれる
 → 応援することで自分の消費行動の価値を上げることができるので、消費者の満足度が高まる

・「都市と地方をかきまぜる」とは、生産者と消費者の間にある垣根を取り払うこと
 → 生産者は私たちの代わりに美味しい食べものをつくってくれている大切な存在になる





◆「消費者」ではなく「生活者」になろう


・リアリティを取り戻すとは、「当事者になる」ということに他ならない

・生産者と消費者の関係はとてもわかりやすく、共依存関係を築きやすい
 → 食べものを直接買うということは、お互いに依存し合い、貢献し合うこと

・自分が育てた野菜やお米を送る。そのお返しとして、生活費の一部を送ってもらう。かつては当たり前にあったそんな関係を他人同士でつくることができたら、こんなに豊かで幸せなことはない。そこに時間やお金をかける価値も生まれる

・私たちが口から取り込んでいる食べものは薬と同じ。(医食同源)
 → 同じお金をかけるのなら、医療よりも食べものにかける方が幸福な人生といえるのではないか
 → 医者に払うお金を、農家に払うようになればいい 

・消費社会において、お客様は神様
 → ひとたび問題が発生すると、すべて生産者側の問題、責任とされる
 → 消費者はどこまでも他人事

・リアリティを回復するとは、自分を取り巻く環境や社会に関心を持ち、リスクを知り、それを当事者として引き受ける側に回ること



〇「つくる」と「食べる」をつなげる

・単なる食べものとお金のやりとりではなく、消費社会で欠落している「つくる」と「食べる」をつなげることで、「消費者」を「生活者」に変える
 → 生産者がつくった食べものだけでなく、「生産者の生き様」そのものに価値を見出していく必要がある

・その価値を共有する「生産者=郷人」と「生活者=都人」のつながりが回復されたとき、都市と地方はしなやかに結び合っていく
 → 両者が一緒になって新しいコミュニティとしての「命を支えるふるさと」「心の拠り所となるふるさと」を創造する喜びと感動を分かち合える

・今は郷人も都人も、消費社会に飲み込まれ疲弊している
 → 食を通じて両者がまじり合うことができれば、一人ひとりの暮らしにつくる力と感動を回復できる



⇒   関係人口は、地方を救うだけでなく、都会を救うことができる両者の結びつきを生む

⇒   どちらかがもう一方によりかかるのではなく、相互補完ととらえる

「ローカルベンチャーサミット2019」参加レポートその4 ~結論「ローカルの熱量はハンパない!」~

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2019年11月8日(金)、東京都内で開催された「ローカルベンチャーサミット2019」のレポート第4弾です。(最終回)



参加したセッションは以下のとおり。


①オープニングトーク「起業家・地域・企業が連携した価値創造」 ← 第1回はこちら

②「地方創生第2期総合戦略を考える」 ← 第2回はこちら

③「新たな社会デザインの実証実験 ~ラボ化を目指す西粟倉・気仙沼」 ← 第3回はこちら

④「ビジネスパーソンのためのローカルキャリア入門 ~副業・プロボノ・地域おこし企業人」 
← 今回はここ


※全4回でお届けします


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「ビジネスパーソンのためのローカルキャリア入門 ~副業・プロボノ・地域おこし企業人」



(登壇者)
株式会社パソナ東北創生 戸塚絵梨子氏
株式会社SMO南小国未来づくり事業部 安部千尋氏
デロイトトーマツコンサルティング合同会社 中村氏


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●ローカルキャリアを考える

・復興支援に関わりが深いほど、「復興してきた」という実感を持っている

⇒ ハード整備ではない
⇒ 主体的に関わらない限り、実感は得られない、満足度は高まらない
⇒ 主体的な関わりを誘導するテーマ型のコミュニティがあると、それぞれの関心から参加しやすい



・地域のニーズに寄り添うところから始めると、自分が本当にやりたかったこととのギャップが生じるおそれがある

⇒ 完全にズレていると苦しくなる
⇒ 自分事として関われるものを持つ



ローカルキャリアは「言語化」が難しい
→ 転職時にキャリアブランクになるおそれがある
→ 地域でのキャリアをコーディネートしてくれる人、客観的に見てくれる人、翻訳できる人、評価できるが必要
→ 「まちの人事部」の発想、キャリアパートナー



・ローカルキャリアを言語化できると、都市部と地方のキャリアを行き来するのが容易になる
→ 自分でも意識して言語化する、伝えることをやっていると、新たなキャリアが開ける
→ 文字ではなかなか伝わらない。絵、図、グラフで伝える



・地域でどんな仕事が求められているのか、それがいくらでできるのかといった情報が必要
→ 働きたい人が手を挙げやすい

⇒ 地元企業が求めている人材と、移住希望者がやりたい仕事のマッチングの仕組みは有効
⇒ 移住には「移・職・住」が必要
⇒ 定住にこだわらなければ、地域との関わり方のバリエーションが増やせる
⇒ インターンシップ体験もあり


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ローカルベンチャーサミット2019に参加した全体の感想としては、ローカルで仕事をする人たちはとにかく「熱量がものすごい!」ということ。


「働くのが好き」

「楽しい」

「やりがいがある」


そんな声にあふれていました。



そして同じくらい感じたのは、「仲間」の存在が大きいということ。

一緒に働いている人はもちろん、ローカルベンチャーサミットに集まっている人すべてが応援団のように感じました。

きっとみんながみんな、「自分が関わっている地域をよくしたい」と思って来ているからではないでしょうか。

ここにいるのは、地域をよくするという共通の目的を持つ仲間という一体感のようなものがありました。



こんなふうにエネルギッシュに地域に関わっている人たちの話を聞いたり、議論したりすることができて、刺激受けまくりの半日でした。


よし、やるぞー!


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「ローカルベンチャーサミット2019」参加レポートその3~結論「ローカルの熱量はハンパない!」~

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2019年11月8日(金)、東京都内で開催された「ローカルベンチャーサミット2019」のレポート第3弾です。



参加したセッションは以下のとおり。


①オープニングトーク「起業家・地域・企業が連携した価値創造」 ← 第1回はこちら

②「地方創生第2期総合戦略を考える」 ← 第2回はこちら

③「新たな社会デザインの実証実験 ~ラボ化を目指す西粟倉・気仙沼」 ← 今回はここ

④「ビジネスパーソンのためのローカルキャリア入門 ~副業・プロボノ・地域おこし企業人」



※全4回でお届けします


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◆「新たな社会デザインの実証実験 ~ラボ化を目指す西粟倉・気仙沼」


(登壇者)
西粟倉村ローカル研究所 向原大充氏
西粟倉村 上山隆浩氏
気仙沼市震災復興・企画部 小野寺憲一氏
気仙沼市震災復興・企画課 中居慶子氏



●西粟倉村の取組

・村まるごと研究所
・最新テクノロジーは、人を幸せにすることができるか
・異なる分野の課題でもつながっているところがある
 → ティノロジーで横串をさして、解決するためのシステム、仕組みを作りたい
 → 「頑固男」(ガンナム)




●気仙沼市の取組

・復興ではなく、未来に向けたまちづくり
・震災も歴史的に見れば事件の一つ
・移住者が定住者になると「資源」になる
・震災復興に関わってくれる人は多いが、行政以外を通じて来てくれた人の数は行政は把握していない
・何か困ったときに助けてくれる人をどうつくるか?


⇒ 定住しないと「資源」にならないというのでは、関係人口の持つ大きなパワーを活かすことができない
⇒ まちの魅力は半減する
⇒ 何かあったときに助けてくれる人をつくるというのは、関係人口をつくることにほかならない



【ワークショップでの学び】


・行政と企業、住民間を調整する中間支援団体の重要性
 → どこにどんな人や組織がいて、どんなリソースや課題を持っているか、キーパーソンは誰か、それぞれの関係性や序列はどうなっているのかを把握し、調整できる人や組織があること

・それぞれの取組には、地方創生交付金を活用

・行政は単年度予算が原則であり、企業の数年にわたる取り組みをいかに担保するかが難しい。スピード感も本気度も鈍るのでは
 → 企業の中長期計画に影響
 → 行政の予算に左右されないような仕組みが求められる
 → 埼玉県横瀬町のよこらぼ

・お金と価値の流れをいかにデザインするか


「ビジネスパーソンのためのローカルキャリア入門 ~副業・プロボノ・地域おこし企業人」

(登壇者)
株式会社パソナ東北創生 戸塚絵梨子氏
株式会社SMO南小国未来づくり事業部 安部千尋氏
デロイトトーマツコンサルティング合同会社 中村氏

「ローカルベンチャーサミット2019」参加レポートその2 ~結論「ローカルの熱量はハンパない!」~

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2019年11月8日(金)、東京都内で開催された「ローカルベンチャーサミット2019」のレポート第2弾です。



参加したセッションは以下のとおり。


①オープニングトーク「起業家・地域・企業が連携した価値創造」 ← 第1回はこちら

②「地方創生第2期総合戦略を考える」 ← 今回はここ

③「新たな社会デザインの実証実験 ~ラボ化を目指す西粟倉・気仙沼」

④「ビジネスパーソンのためのローカルキャリア入門 ~副業・プロボノ・地域おこし企業人」



※全4回でお届けします


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◆「地方創生第2期総合戦略を考える」

(登壇者)
内閣官房まち・ひと・しごと創生本部 佐合達矢氏
西粟倉村 上山隆浩氏
宮崎大学/株式会社カヤック Living 土屋有氏
NPO法人ETIC. 宮城治男氏
Sansan株式会社 前嶋直樹氏


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●第2期総合戦略

・東京への一極集中は是正されていない。特に、北関東、大阪、名古屋からの流入が止まらない
・2019年度からの起業支援金は活用が進んでいる
・第2期の柱となるのは「関係人口」
・特定地域との継続的な関わりを求める都市住民を増やすファンづくり
・副業・兼業で地方とのマッチングを行うしごとづくり
・個別の取組ではいいものが出てきているが、知られていない。取組間の連携も必要



●西粟倉村の取組

・人口1450人、高齢者率36%
・面積の93%が森林
・「百年の森構想」は、地域の資源を再発見する取組
 → 中の人では「価値づけ」ができない
 → ベンチャーの視点を取り入れる。多様な人に関わってもらう
・ローカルベンチャースクールは、地域で頑張る若い人を応援する
 → やりたいことを地域で実験し、ブラッシュアップする
・ローカルベンチャーを生むエコシステムができている



●日南市の取組

・キーワードは「創客創人」
・「日本一組みやすい自治体」は、マーケティング戦略
・企業誘致ではなく、事業誘致、起業家誘致
・起業したい人が集まってくる
 → それを見た地元の高校生がクラウドファンディング実施する例も増えた
 → 地元の中高生はおそらくみんな「創客創人」を知っている
・移住+起業
・1年で新規事業をたくさんつくること。スピード感、柔軟性が必要
 → 全国から人や事業が集まる
 → どんどん新しいものが生まれる=カッコイイ
 → チャレンジする人の行動を応援するのが当たり前=カッコイイ
 → 日南市はカッコイイまち
 → チャレンジする人を邪魔するのはダサい
 → 自治体職員の言動も変わる
 → 地域全体がベンチャーのようになっている
・起業家が多く集まるコミュニティからは、起業家が多く生まれる
・起業する人ではなく、起業を応援する人、行動する人の行動変容が生まれた




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【関係人口をKPIとすること】


・正確な把握は難しい
・関係人口を増やしても、地域の人口問題が解決するわけではない
 → 定住だけを追い求めてもジリ貧は避けられない
・関係人口というフローを生み、増やすことで、それによって引き出される地域の成長可能性はある
・KPIは単なるプロセス
・定住にこだわるのは、行政の単なる押し付けの都合でしかない
・自分から行きたい、やりたい人にいかに来てもらうか。いかに増やすか
・まちが面白いのではなく、チャレンジすることが面白い
 → 結果的にチャレンジできるまちが面白いというイメージができる
・人口は減る。その減り方をどうデザインするか。「人口」をどうデザインするかという問題
・目的は、地域の持続可能性を確保すること



【気づき】

・「関係人口」に注目することは、国の方針にも合致している
 → 補助制度を活用する土台

・「関係人口」の定義は明確でない
 → どう定義するかは地域で考えなくてはならない

・関係人口をどう混ぜるか

・チャレンジする人が増えるとチャレンジを応援する人が増える
 → チャレンジを応援する人が増えるとまちが変わる





「ローカルベンチャーサミット2019」参加レポートその1 ~結論「ローカルの熱量はハンパない!」~

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2019年11月8日(金)、東京都内で開催された「ローカルベンチャーサミット2019」に参加してきました。


私は、ローカルでの起業を目指しており、目下、「地域でしごとをつくる人をつくる」をミッションに掲げていることもあって、今回のサミットには大いに刺激を受けました。



なんといっても一番大きかったのは、その「熱量」!!

ローカルで活動している方々の、ローカルでしごとをしていることに対する「楽しさ」「やりがい」「誇り」がバシバシと伝わってきました。



その「熱量」のおすそわけ、ということでもないですが、学んだこと・感じたことなどをレポートします。

また、今回参加した私の裏テーマである「関係人口」についても、いろいろ考えることができましたので共有させていただきます。



参加したセッションは以下のとおり。


①オープニングトーク「起業家・地域・企業が連携した価値創造」

②「地方創生第2期総合戦略を考える」

③「新たな社会デザインの実証実験 ~ラボ化を目指す西粟倉・気仙沼」

④「ビジネスパーソンのためのローカルキャリア入門 ~副業・プロボノ・地域おこし企業人」



※全4回でお届けします


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◆オープニングトーク「起業家・地域・企業が連携した価値創造」



(登壇者、パネリスト、モデレーター)
株式会社おてつたび 永岡里菜氏
株式会社ヒトカラメディア 高井淳一郎氏
釜石市地域おこし企業人(株式会社LIFULL) 北辻巧多郎氏
西粟倉村 上山隆浩氏
宮崎大学/株式会社カヤック Living 土屋有氏
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 島田由香氏
NPO法人ETIC. 宮城治男氏


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●おてつたび

・地域の仕事のお手伝い × 旅
・短期的な労働力の提供に対して、報酬、寝床、食事を提供してもらう仕組み
・学生が多く、最訪率6割
「何もなさそうに見える地域ほど面白い!」「知らないところだからこそ面白い!」


●ヒトカラメディア


・ミッション「都市と地方の働くと暮らすをもっとオモシロクする」
・選択肢を増やすことから、チャレンジを増やしたい
・まずは都市の働き方をオモシロクすること。それを地方にも波及させていく
・主役は地域の人であり、主体者が増えることは「熱源」が増えること。熱源を増やしていきたい


●地域おこし企業人

・空き家活用事業で、空き家活用のモデルケースをつくるため、空き家を使ったプロジェクトを展開
・地域の空き家問題は「ロジカルではない」
空き家所有者が何に困っているのか、なぜそれを大切にしているのかを理解することが重要



【パネルディスカッション】


(島田氏)
・地域で「ワー」となる面白い、熱量の高い取り組みをすることが肝
・満員電車での通勤はムダでしかない!
 → 少し働き方を変えて地方に行くだけで、生産性を圧倒的に高めることができる
・経営幹部を対象にした研修プログラムで、一定期間地方で働くことをカリキュラムに盛り込んだら、参加者の実感が得られた


(土屋氏)
・楽しくないと続かない
・「下心」を明確にすることが重要。よくわからない「地域のために何かしたい」ではなく、「下心」が明らかな企業や人と、自治体が連携するようになっている
・怪しさ=ボーダレス
ローカルで働くというのは、自分が世の中でどう生きるかを考えてキャリアを自分でつくっていくこと


(上山氏)
・ローカルベンチャースクールでは、「本当にそれがやりたいのか?」を重点的に磨き上げる場
・何より「楽しい」が重要
・地域には集まる場が必要。地元の人とベンチャーの人が混ざる場。それによって疎外感なく仕事ができる



【地域で働くということ】

・これから企業の課題と地域の課題は近づいていく
・ローカルで起こることが、企業に還元できる
・地方に必要なのは、若い人が憧れるカッコイイ大人
 → 地元の大人が自信を持てたら、それを見て地元に残る中高生が増える
・purposeが最も重要
・企業の中の役割だったものが、地域に出ると企業人として何ができるかという視点に変わり、起業家精神が身につく
・地域の中のいろんな団体がオープンになってきている。企業が地域との連携を考えるとき、不必要に気負う必要はない
・地域の資本を高めるには「多様性」が必要。地域の中で考えていてはダメ
・中間支援組織があることで、企業の地域でのチャレンジを後押しすることができる



【気づき】


・旅行ガイドブックにのっていない場所だからこそ、自分だけのオンリーワンの場所になりえる
 → 個人的な体験

・ときがわ町での経営者、幹部向け研修プログラムやワーケーションは可能性がある!

・キーワードは、「楽しさ」「多様性」「ボーダレス」

・関係人口と定住者を「混ぜる」という発想
 → それを仲介する人、組織が必要



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