SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

女性

「女性×起業」をテーマとしたリアル&オンラインのハイブリッド型読書会「女性 × 起業 Book Cafe」が開催されました(埼玉県ときがわ町)

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埼玉県ときがわ町の起業支援施設 iofficeにて、「女性×起業」をテーマとした読書会「女性 × 起業 Book Cafe」が開催されました。(主催はときがわカンパニーさん)

(ときがわカンパニーさんの開催記録はこちら。



開催にあたって、2つのことを試みました。

一つは「女性と起業」

iofficeでは、起業相談や比企起業塾などで起業したい人の支援を行ったり、読書会をやったりしていましたが、女性に特化したものはありませんでした。

もちろん本来は女性だけの問題ではないのですが、一般的に仕事と家事・育児との両立に悩んでいる女性が多いので、子どもが保育園や小学校に通っている時間帯を狙って、開催日時を「平日」「昼間」に設定しました。



もう一つの試みは、リアルとオンラインを組み合わせた「ハイブリッド型」の読書会であること。

ここのところの新型コロナ騒動で、集まって何かやるというのが自粛ムードにあります。

それに伴って、オンラインツールの活用スキルの必要性が急速に高まっています。

そのため今回は、オンライン会議ツールの第一選択肢として有力なZoomを使用して、オンラインでの参加を募ることとしました。



参加者は、リアル5名、オンライン3名の計8人(進行役含む)での開催となりました。

うち女性が5名で、既に起業している方が3人、これから起業したいと考えている方が2人でした。

リアルの進行は私、オンラインの進行はKazuma&Ma-shiroの20代・40代コンビが務めました。




課題本には、テーマが「女性 × 起業」ということで、『マイペースで働く!女性のひとり起業』

この本を題材に、各自の考えを話し合いました。



以下、読書会の様子をまとめました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


1 「女性と仕事」を考える

(1)仕事をする上での不安、悩み、困りごと


・お金をもらうのに気がひける
 → 友人など親しい人にお願いされて、つい通常よりも割引価格で仕事を請け負ってしまったことがある
 → そういうときに限ってうまくいかないことが多い。つい後回しになってしまい、薄っぺらい成果になってしまう
 → 通常の価格で引き受けることで、相手にとっては予算的にはきついかもしれないが、その分だけ満足感が得られるメリットがあることを伝えるようにしている


・直観で勝負
 → 自分の甘えだと思っていたが、この本に書かれた内容を読んで、男性との違いということで納得できた


・成功する人と成功しない人の違い
 → 続けた人だけが成功する。好きじゃないと続けられない
 → 最近、布ナプキンの営業をしているが、自分がやりたいのは本当にこれなのか疑問に思えてきた
 → 農業のお手伝いをしたり、鶏を飼って世話をしているが、そっちの方が楽しくなってきた


・子育てで時間に制約があることもあり、つい頑張りすぎてしまう
 → 頑張れば頑張るほど、罪悪感を覚える
 → 仕事が好きであればあるほど、自分のわがままではないかとの疑問
 → 子どもが小さい頃はとくにそうだった。うまく付き合っていくしかない


・本書では、仕事と家庭の両立が前提だが、少し前の時代は女性がキャリアを追い求めるには家庭を犠牲にするしかなかった
 → 罪悪感があった

・子どもが小さい頃から、自分で自分のことができるマネジメント力や、料理ができる男の子を育てることを考えていた



【意見交換】


・直感は大事。ただ、クライアントに説明する義務があるので、直感を理論武装できるように準備している。秘訣は、「なぜ?」を考えること

・「ミッションは変えてはいけない」と聞くが、起業に成功している友人に聞いたら、「ミッションとかビジョンは何度変えてもいい」といっていた

・奥さんから、「今の仕事に全力投球したい」といわれたら、男性はどう思うか?(男性への質問)
 → (男性A)ずっとと言われたら、難しい。自分もやりたいようにやらせてもらっているので、奥さんにもやりたいことをやらせてあげたい。できる限りのことをする
 → (男性B)お互い様。できる方がやればよいというスタンス
 → (男性C)まだ結婚していないが家事全般できるので問題なし




(2)仕事の上で大切にしていること



・同じことを繰り返すので、自分が「飽きない」こと
 → 成長やチャレンジを楽しむ
 → 仕事が好きなので、逆に自分が楽しみすぎてお客さんが置き去りにならないように気を付けている


・自分を常にベストな状態に保つこと。そうでないといい仕事ができない
 → そのうえで挑戦や失敗をどんどんしたり、社会の役に立つことを意識している


・細く長く続けること
 → 小さなことで仕事を失うのはもったいない。些細だけど大事なことには気を遣う


・今はスキルと結果にこだわりすぎないこと
 → 今まで遠回りしてきたけど、遠回りすることで得られることも多い


・楽しむことを大事にする人生にしたい
 → 今の仕事は楽しいと思えることがほとんどない


・時間に余白をつくること
 → 土日を除き、保育園が週5日あるうちの3日で仕事を終えられるスケジュールを組んでいる
 → 仕事が終わらない場合の予備日やインプットの時間として使う


・楽しむこと、自分の幸せが他の人の幸せにつながること




【意見交換】


・体調不良で仕事にいけないときどうしている?
 → 大事な仕事のときは体調管理を万全にする。そもそも体調を崩さないことを徹底。体調悪くてもそれを見せない
 → スケジュールがタイトだと体調崩しやすいので余白は大事
 → 体調管理も仕事のうち


・子どもが体調不良のときは?
 → 仕事のスケジュールにあわせて、子どもの体調管理も徹底
 → どうしてもやむをえないとき、一度だけ夫に任せたことがある。そのあとのフォローが大変だった・・・


・夫婦でなぜ半々で分担できないか?
 → (女性A)理想と現実。やろうとすると覚悟がいる。それを変えようとするか、現実的にこれだけのことをやるのにどうしたらいいかを考えるか
 → (女性B)家事も育児も、できる方がやればいいはず。妻がやると当たり前で、夫がやると「すごい」といわれるのが複雑な気持ち





2 「女性と起業」を考える



(1)「起業」のイメージ

(2)女性ならではの「起業」って?


・「女性起業家」というと総じてスケールが小さい。上場するような企業がバンバン出てもいいはず
 → 女性だから小さくていい、というある種の抑圧を感じる


・「家事と育児=女性の役割」という感覚がそもそもおかしいのでは
 → スモールビジネスでなければいけない理由は、女性だけの問題ではない


・女性が稼ぐのはなぜなのかという動機づけが、社会に認知されていない
 → 離婚や夫の逝去で、妻が家計を支えなければならなくなったらどうするか
 → いざというときに自立できる経済力を持ちたい
 → 夫と一緒に何かやっていきたいという気持ちもある


・女性の起業は小さくなりがち。でも一方で、小さいから気軽にできるので覚悟がいらない
 → 家事・育児が女性に偏りがちなのは、女性ができるから
 → 数字が苦手で、大きいことが考えられない
 → メリット、デメリット両方ある
 → 重要なのは「何のために起業するか」


・小さく始められるのはメリット。行動が起こしやすい
 → 社会と接点を増やすことで、自分の評価が得られる。自分はどんなことができて、どんなことができないか




【意見交換】


・今の大学生は一度は起業したいと思っている?
 → 起業を考えている人は少ないのではないか。自分は起業したいと思っている


・男女の起業相談で、内容の違いはあるか?
 → あくまで経験則だが、女性は「好きなこと」で起業したい人が多い。あとは、資格を活かしたビジネス
 → 男性は「稼がなきゃ」「組織や会社が嫌だ」という人が多い。こういう人に限って1回しか相談にこなかったり、いわれたことをやらない


・男女の起業相談で、アドバイスする内容に違いあるか?
 → ない。「どうやってお客さんをつくるか」がすべて


・女性は、数字や契約の内容面で弱いところはあるかもしれない

・友人が起業したから私も!というパターンも多い

・ビジネスを大きくすることにこだわっているわけではないが、起業しはじめの頃、子どもを保育園に預けられず、キャリアを同時にスタートさせた知人との比較で落差を感じた
 → 自分の後に続く人たちに、同じ思いをさせたくない





3 参加しての感想

・本だけではわからない、生の声を聴けてよかった

・Zoomはかなり使えそうなので、もっと勉強したい

・起業塾の活動報告会後のモヤモヤ期に入っていたので、いい刺激になった。自分に今できることで行動を続けたい

・起業の先輩の話を聞くいい機会いいになった。

・「罪悪感」の話は共感した

・これまで聞けなかったみんなのモヤモヤを聞くことができてよかった

・子どもの成長に連れ、悩みが変わることがわかった

・女性の本音を垣間見ることができた

・男性も自分事として考えないといけない





4 次回開催への期待

・今回はマインド系だったので、次はスキル系、実践系を学びたい

・ゼロイチ向けの本だったので、ある程度の起業経験者向けでもよい

・男女向け問わず、良いビジネス書を学びたい





◎次回への課題(個人的な反省も含め)


・声が聞き取りづらい場面があった
 → 1人1台パソコンを準備し、それぞれイヤホン&マイクを使用するとよいかもしれない

・2時間だと負担が大きい
 → 平日の午前中、90分くらいが参加しやすい

・参加者レベルに応じた選書をする必要がある
 → ターゲット設定


・話の聞き方のルール設定があいまいだった

・ワークシートを用意しておけば問いの全体像を予め把握できるため、回答の重複防止にもなり、思考の整理にも役立つ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


今回の読書会では、本からの学びだけにとどまらず、いろいろな学びがありました。

リアルとオンラインそれぞれの進行、Zoomの活用方法、参加者との対話・・・なんと実りの多い読書会になったことか。

参加者の皆さまにとっても有意義な時間となれば、この上ない喜びです。

参加者の皆さま、Kazuma&Ma-shiroのお二人、ありがとうございました!

『「年収1000万円」起業への道田舎に住む専業主婦も、地方の看護師も、シングルマザーのWEBデザイナーもできた!』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~

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2020年3月17日(火)開催の「女性と起業」をテーマにした読書会、「女性 × 起業 BOOK CAFE」に向けて、女性の起業に関する本を読み漁っています。

(「女性 × 起業 BOOK CAFE」の詳細はこちらから。)




「女性 × 起業 BOOK CAFE」の課題本は、『マイペースで働く!女子のひとり起業』ですが、このほか以下の本を読んできました


・『こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円』(荻野みどり)

・『小さく始めて1億売った私の方法 ママ起業』(園田正世)

・『何もなかったわたしがイチから身につけた 稼げる技術』(和田祐実)

・『「年収1000万円」起業への道 田舎に住む専業主婦も、地方の看護師も、シングルマザーのWEBデザイナーもできた!』(小室尚子)

・『自分の会社をつくるということ』(経沢香保子)




この中から、今回は、『「年収1000万円」起業への道 田舎に住む専業主婦も、地方の看護師も、シングルマザーのWEBデザイナーもできた!』を取り上げてみます。



取り上げた理由としては、妻がオススメしてきたから。

妻いわく、「働くママのあるあるが詰まってる!」そうです。

この「ママの視点」というのは、「女性 × 起業 BOOK CAFE」を開催するにあたって必ず生きてくるハズ!

また、男として、普段、妻や女性が何を考えているのか、働くことをどう思っているのかを知ることにもつながります。

さらにさらに、家族との時間や生きがいを大切にする「ミニ起業家」やランチェスター戦略の視点からも共感ポイントが多いです。




それでは本書の内容を見ていきましょう。



↓ 本の内容紹介はここから
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「⇒」は個人的な気づき、学び


◎本書のポイント

・女性の場合、収入と同等かそれ以上に「やりがい」を求めて起業する人が多い
 → 母親はたくさんのモヤモヤを抱えている

・起業したことによる忙しさは「自分のため」のもの
 → 自分のための忙しさは、苦痛ではなく充実感をもたらしてくれる

・女性だからうまくいくスモールビジネスには多くのメリットがある

・子育てや家事、仕事で消耗している女性は、「自分を満たしてくれる仕事」を求めている

・女性ならではの応援し合えるビジネスをつくる

・自分のビジネスを育てる上で必ず越えなければならない壁は、夫の扶養を外れること

・扶養を売れて世帯の収入をアップさせるだけの利益を上げることで、初めて「起業して働くということ」を、家族にも社会にも認めてもらうことができる

・「もの」より「こと」を売る

・仕事はペルソナのためだけにする

・信用をつくるのは「共感」

・お客様候補が、商品購入までの階段を上るのは、必ず1段ずつ

「子育て」と「仕事」の時間はきっちり分ける

・仕事で実績を出せば、家族は自然に協力してくれるようになる

出すぎた杭になる

・既婚女性の場合、お金がすべてだと仕事が成功しにくい

自分にとっての「一生もののミッション」を見つける

起業した瞬間から年収1000万円をめざす

・「何屋さんかわからない」状態にしない

女性だからと家族を言いわけにしない






◆母親たちが起業を選ぶ理由


〇母親と起業

・母親に圧倒的に不足しているものは「時間」
 → スケジュールを埋める予定のほとんどが家族のため
 → 自分の好きなことをする時間がまったくないという状況に追い込まれている


・女性の場合、収入と同等かそれ以上に「やりがい」を求めて起業する人が多い
 → 母親はたくさんのモヤモヤを抱えている

 「会社員として頑張ってきたのに、子育てのための時短勤務などを理由に責任のある仕事を任せてもらえなくなった」

 「仕事をしたいけれど、子どもが幼いために長時間家を空けることができない」

 「毎日しなければならないことが山積みで、自分の好きなことをする時間もない」
 


・起業したことによる忙しさは「自分のため」のもの

 → 自分のための忙しさは、苦痛ではなく充実感をもたらしてくれる
 → 仕事のための30分ならつくることができる
 → 家族のため、子どものためではなく、「自分が好きなこと、自分がやりたいことをしている!」と思えることで、イライラやモヤモヤが大幅に軽減される



〇子育てをしながら会社員でいるしんどさ

・子どもを持つ女性にとって、会社は必ずしも働きやすい場所とは言いきれない

・子育てと仕事を両立させるために頑張っているのに、仕事から満足感を得られないジレンマに女性は追い詰められている

・会社以外の場所で頑張るという選択肢が浮かんでくる

・我慢を重ねて給料として得る30万円と、自分の選んだ仕事で、自分なりのやり方で手に入れる10万円のどちらに価値があるか




〇女性だからうまくいくスモールビジネスのメリット


・リスクが小さい

・始めやすい

・スピーディ

・やってみてダメだったらすぐやめられる

・満足感を得やすい
 → 子育てや家事、仕事で消耗している女性は、「自分を満たしてくれる仕事」を求めている

・自分の限界を理解したうえで、働きやすい環境をつくることを重視したい多くの女性に適している




〇女性ならではの応援し合えるビジネス

・女性の場合は、お金をやり取りすることでうまくいかなくなることもある

・お金が介在しない関係でつながっているコミュニティでは、「応援し合う」というよい循環が生まれる
 → 自分がいいと思ったから人に勧める。自分が誰かの役に立ちたいと思ったから協力する
 → 純粋な行為や親切心には大きな価値がある

・生活面を応援してくれる人がいなければ、仕事と子育ての両立は不可能
 → プライベートでつながるママは、重要なビジネスパートナーでもある


⇒ 自分がいいと思ったものを人に勧めるという考え方は、『クチコミュニティ・マーケティング』と共通する




〇起業のファーストステップは夫の扶養を外れること

・自分のビジネスを育てる上で必ず越えなければならない壁は、夫の扶養を外れること

・扶養を売れて世帯の収入をアップさせるだけの利益を上げることで、初めて「起業して働くということ」を、家族にも社会にも認めてもらうことができる
 → 社会的な信用がアップする
 → 女性が「社会的に認められた」という気持ちになる






◆お金をかけずにビジネスをつくる



〇「もの」より「こと」を売る


・商品が「こと」なら、働く時間と手間は増やさずに、利益だけを増やすことが可能

・材料費がかからず、在庫も抱えなくてすむ

・ものづくりに手間がかからない分、集客に時間をかけられる

・時給を上げる働き方ができる

・何かを習いに来る人は、高度な知識より、今の自分の1、2歩先の成功体験に価値を感じる




〇ビジネスのスタートはペルソナの設定


・ペルソナ=理想のお客様
 → こんな人が私の商品を買ってくれたらうれしいと心から思える相手

・ビジネスの3つの要素「売るもの」「売る場所」「売る相手」のうち、「売る相手」だけは100%自分でントロールすることはできない
 → だからこそペルソナを設定し、「お客様を選ぶ」意識が大切

・仕事はペルソナのためだけにする

・ペルソナにとっての適正価格を考える

 → 商品の適正価格は「売る相手」によって違う


⇒ 付き合いたくない客を相手にすると、付き合いたくない客が集まってきてしまう

⇒ ペルソナを設定するだけではなく、「ペルソナのためだけに仕事をする」視点は参考になる







◆起業を成功に導くSNS活用法


・商品を売るためには、信用が不可欠

・信用をつくるのは「共感」
 → 人は、共感でモノを買う

・人は、「すごい」「素敵」なことより、「痛み」や「弱み」に先に共感する
 → 自分にとっての痛みや弱みは、他人にとっては共感ポイント



〇ペルソナだけに向けて発信する


・ペルソナの1日のスケジュールに沿って、ペルソナの悩みや困りごとを100個探す



〇商品購入へのステップをつくる

・お客様候補が、商品購入までの階段を上るのは、必ず1段ずつ

 → それぞれの段にいるお客様候補に合わせた情報を提供することで、1段ずつ上に進んでもらう 


⇒ このステップを最初の段階でつくりたい!(もちろんやっていくなかで修正するにしても)






◆成功する起業家と失敗する起業家の違い



〇「子育て」と「仕事」の時間はきっちり分ける


・子どもの相手をしながらだと、仕事も子育てにも集中できない
 → やるべき仕事が終わらない、子どもは機嫌が悪くなる、家事は手抜きになるとすべてが不満足な結果になる



〇夫には「起業するため」の協力や役割を求めない


・これから仕事を始める段階で、夫に家事や育児の役割を与えようとするのは、新入社員が先輩に突然仕事を振るようなもの
 
・仕事で実績を出せば、家族は自然に協力してくれるようになる




〇仕事の資金と家計はきっちり分ける

・スモールビジネスでは、失敗しても自分以外に損をさせない
 → 足りない分を家計から補うくらいなら、パートで安定した収入を得た方がいい
 → 夫からも起業のためのお金を借りない



〇実家には頼らない


・心配や世間体、価値観の違などから、起業反対されることが多い
 → 親に頼る心理的な負担が大きくなる
 → 親に報告するのはビジネスが軌道に乗ってからでいい



〇出すぎた杭になる


・出る杭は打たれるけれど、「出すぎた杭」は打たれない
 → やっかみを含んだ他人の評価を気にせず、仕事で成果を出す



〇ミッションを持つ

・既婚女性の場合、お金がすべてだと仕事が成功しにくい
 → 経済的な面で、夫という逃げ道があるから

自分にとっての「一生もののミッション」を見つける

 → 仕事を続けられるかは、「自分を満たす」から「家族を満たす」、「家族を満たす」から「社会を満たす」ミッションを意識できるかにかかっている



〇起業した瞬間から年収1000万円をめざす


・1年以内に結果を出すつもりでスタートダッシュをかける
 → 将来的に今より時間の余裕ができる保証はない
 → 今できないことは数年先もできないと腹をくくる

・最初から年収1000万円を目標にすれば、「そのための働き方」を考える



〇一つのコンテンツに集中する


・「何屋さんかわからない」状態にしない


・新しいチャレンジは、本来の仕事で一定の評価を得てから



〇女性だからと家族を言いわけにしない

・ビジネス上の立場には、男性も女性も母親も関係ない

・「自分の都合」を理解してもらえるのは、信頼関係ができあがっている場合だけ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


いかがだったでしょうか。

女性だけでなく、起業を間近に控えている私にとってもかなり学びの多い本でした。



自分の起業のことだけでなく、起業支援もやっていきたいと考えていますので、「女性 × 起業 BOOK CAFE」で参加者の皆さまからどんな話が聞けるか楽しみです!

起業に興味のある方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご参加くださいね。

なお、対象は女性の方限定です。

オンライン(Zoom)での参加も可能です。



「女性 × 起業 BOOK CAFE」の詳細、お申込みはこちらから




埼玉県坂戸市の人口減少問題を考える ~『人口減少×デザイン』の人口減少パターン分類を使ってみたらこうなった ~


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先日紹介した上の写真の本『人口減少×デザイン』で、非常に興味深い分析がありました。

それは、全国の自治体の人口減少パターンを5つに分類するというものです。

「人口が減っている」という事実ではなく、「どうして人口が減少しているのか」の理由に注目して
、特定の地域における人口減少の要因を特定することでより適切な対策がとれるのではないか。

そう思ったわけです。



元の上司の受け売りですが、私が気に入っている言葉に


正確に問題が把握できなければ、適切な対策を講じることはできない。
対策が適切でなければ、正しい効果を生むことはできない。



というものがありますが、まさにこのロジックですね。

問題解決のためには、まず正確に問題を把握することが必要不可欠になります。




ということで、手始めに我が愛する埼玉県のうち、まずは日ごろお世話になっている坂戸市を事例に取り上げ、人口減少パターンを分類してみました。

分類に使う指標は、次の3つです。



【指標①】20~44歳女性比率
 → 若年女性が地域の人口に占める割合

【指標②】20~44歳女性既婚率

 → 若年女性の結婚している割合

【指標③】合計特殊出生率
 → その地域の女性1人あたりが生む子どもの数

(『人口減少×デザイン』より)




『人口減少×デザイン』では、【指標①】と【指標②】は2010年の国勢調査のデータを使っていますが、現在は2015年のデータが公開されていますので、最新の数字を使うことにしました。

また、本書ではおそらくはもっと細かく基準を設けているとは思いますが、分類しやすくするために、ここでは基準とする数値を以下のように設定して機械的に分類してみました。


【指標①】15.0%より高いか低いか


【指標②】55.0%より高いか低いか

【指標③】1.50より高いか低いか





結果は以下のようになりました。


〇埼玉県坂戸市の人口減少パターン



【指標①】20~44歳女性比率・・・高い 16.7%

【指標②】20~44歳女性既婚率・・・低い 52.0%

【指標③】合計特殊出生率・・・低い 1.27


→ グループC「独身女性たくさん型」






とはいうものの、【指標3】については、埼玉県内の自治体の合計特殊出生率は秩父市、戸田市、滑川町以外はすべて1.5を下回っていて、合計特殊出生率の低さは県内全体の傾向といえそうですね。

残る2つの指標にはバラツキがあるので、これら如何によって分類できそうです。




・・・気になったので、ついでに埼玉県内の市町村をすべて分類してみました。



◆埼玉県内の市町村の人口減少パターンを分類してみた



〇グループA「若者さよなら型」の自治体

【指標①】若年女性比率:低い
【指標②】既婚率:高い
【指標③】合計特殊出生率:高い

・該当する市町村
 秩父市



〇グループB「産み控え型」

【指標①】若年女性比率:高い
【指標②】既婚率:高い
【指標③】合計特殊出生率:低い

・該当する市町村
 さいたま市、川口市、志木市、和光市、新座市、八潮市、三郷市、吉川市、ふじみ野市、伊奈町、




グループC「独身女性たくさん型」

【指標①】若年女性比率:高い
【指標②】既婚率:低い
【指標③】合計特殊出生率:低い

・該当する市町村
 川越市、熊谷市、所沢市、東松山市、春日部市、狭山市、上尾市、草加市、越谷市、蕨市、入間市、朝霞市、桶川市、久喜市、富士見市、蓮田市、坂戸市、鶴ヶ島市、白岡市、毛呂山町、上里町、宮代町、



〇グループD「いない産まない型」

【指標①】若年女性比率:低い
【指標②】既婚率:低い
【指標③】合計特殊出生率:低い

・該当する市町村
 行田市、飯能市、加須市、本庄市、羽生市、鴻巣市、深谷市、北本市、幸手市、日高市、三芳町、越生町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、美里町、神川町、寄居町、杉戸町、松伏町




〇グループE「スローペース型

【指標①】若年女性比率:高い
【指標②】既婚率:高い
【指標③】合計特殊出生率:高い


・該当する自治体
 戸田市、滑川町


このような結果になりました。

なお、ちなみに埼玉県全体でいうとグループC「独身女性たくさん型」でした。


詳細な分析結果は以下のとおりです。



埼玉県人口減少パターン




やってみてわかったことは、


・すべての指標の数値が低い「いない産まない型」が最も多く、町村部の多くが含まれる

・「独身女性たくさん型」は2番目に多く、市部が多い

・すべての指標が高い「スローペース型」は、戸田市と滑川町の2自治体しかない

ということ。




今後は、このような市町村ごとの人口減少要因を踏まえた対策を講じることが必要になるでしょう。

とはいえ、結婚する・しない、子どもを産む・産まないの問題は、一人ひとり、または夫婦それぞれに選択権があるということが前提になりますので、押しつけや義務にすることはしてはいけません。

また、子どもを望んでいても何らかの理由で子どもを産めないということもあるでしょう。

ですので、ここで述べていることは、あくまで個人や夫婦が選択することであるという前提に立ちつつも、個人・夫婦が望んだ選択肢を地域社会や職場が受け止め、尊重し、希望を叶えられるような環境を整えるようにすることに主眼があります。




また、「スローペース型」の戸田市と滑川町は、ともに子育てや教育に力を入れている自治体であることも注目すべき点ですね。

やはり人口減少を緩やかにするためには、これらがキーワードになってくるといえそうです。




さらにいうと、日本全体が人口減少に向かっている中で、今後、劇的に人口が増加することは考えづらいでしょう。

そうなると、移住・定住政策のような人口のパイを奪い合うのでは近い将来、行きづまることは確実です。

そんな中で今、私が注目しているのは「関係人口」という概念です。

関係人口とは、「住んではいないけれど、その地域のファンとして、仲間としてその地域で活躍してくれる人たち」のことです。

ということは、人口は増やせないかもしれないけれど、関係人口は増やすことができるのです。

関係人口を増やすことは、地域の魅力を高めることにつながり、地域の活力の維持・向上に結びついていくはずです。

これを合言葉に、今後も関係人口の研究と地域での実践を続けていきます!





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