「⇒」は個人的な気づき、学び
◎本書の趣旨
・民泊の高収益化に必要な3つの条件「高い宿泊料」「お客様からの高い評価」「高いリピート率」
・民泊の高収益化を実現するための88個のルールを7つの側面から解説
①コンセプトについてのルール(ルール1~11)
②運営計画についてのルール(ルール12~22)
③集客率アップのルール(ルール23~36)
④満足度向上のためのルール(ルール37~59)
⑤トラブル防止のためのルール(ルール60~70)
⑥質の高いリピーター獲得のルール(ルール71~81)
⑦勝ち残る宿になるルール(ルール82~88)
・富裕層のお客様ほど、自分が望むような休暇を過ごせそうな場所や空間には惜しまずお金を費やす
⇒ 9月に予定されている勉強会にて、民泊オーナーの代役を務めることとなり、予習の一環として購入
⇒ 民泊だけでなく、他のビジネスのマーケティグなどを考える上でも活用可能
◆コンセプト
・コンセプト = 「宿の一貫した柱」「お客様や従業員から見ても一目でわかる宿のあるべき姿」
・富裕層のお客様ほど、自分が望むような休暇を過ごせそうな場所や空間には惜しまずお金を費やす
→ 「なんとなく素敵な宿」は最後には選ばれない、選ぶ理由が見当たらない
⇒ お客が買わなければならない理由をつくる、伝えることが必要
⇒ まちづくりについてはどうか。何でもある「無難なまち」「総合的に見て、消去法で選ばれるまち」が選ばれている傾向もある(ベッドタウンに多い)
⇒ 受け皿が広ければひっかかる人も増えるが、必ずしも「望ましいお客」が来るとは限らない
⇒ ターゲッティングにつながる
・コンセプトの3つの要素「立地」「建物」「オーナー特性」
→ 最も重要な要素が「オーナー特性」
・民泊が選ばれる基準は「価格」と「交流」が大きな割合を占める
→ オーナー特性を際立たせる
→ ストーリー化する
・「建物」では、気に入っている点を数多く紹介する
⇒ お客にとっての利益(ブレット)になる
・明確なコンセプトはお客の質を保つ
→ 嫌いな客は呼ばないと決める
⇒ 絞られているほど、お客にとっての「望ましい空間」になるので評価が高まる
・物件への愛着は必ずお客につながる
→ 住み心地の良さ
→ リピートにつながる
◆運営計画
・高単価だと優良顧客が多い
・世界の休日をチェックし、季節に応じた観光客数を想定して、料金設定や優遇を考える
・国別消費動向(2019年1月 訪日外国人消費動向調査(速報値)、日本政府観光局JNTO)
【訪日外国人数】
①中国(838万人)
②韓国(754万人)
③台湾(476万人)
④香港(221万人)
→ 上位4か国で約7割を占める
【1人あたり支出】
①オーストラリア(24.2万円)
②スペイン(23.7万円)
③イタリア(22.4万円)
→ 全体平均15.3万円、宿泊費では1位・2位は平均の2倍以上
→ 訪日数が多い上位4か国は支出が低いか、多くても飲食や買い物に費やす割合が高い
【2週間以上滞在する人の割合】
①フランス(44.7%)
②オーストラリア(42.8%)
③スペイン(42.2%)
・「たくさん来てくれるお客=あちこち回る、買い物重視」と「たくさんお金を使ってくれるお客=ゆっくり、長期滞在」
⇒ 欧豪をメインターゲットにする選択肢は正解
◆集客率アップ
・プロ写真家が撮影した写真を使う
→ ものではなく、ストーリーが感じられる写真
・必要なものはお客の質問が教えてくれる
・高単価なお客ほどオーナーのプロフィールをチェックしている
→ 価格ではなく、自分の気に入る場所を選ぶ
◆満足度向上
・快適な滞在ができ、満足できて、初めてお客はリピーターになる
→ デザインではなく、ターゲットに必要とされる設備
⇒ 本来の意味での「デザイン」
◆トラブル防止
・事前に想定し、準備する
→ 特にときがわ町の山奥の周辺に何もないようなところでは、リスク管理が重要
・掃除会社をうまく使う
⇒ 自分の時間を確保する意味でも
◆質の高いリピーター獲得
・「宿への思い」をお客に伝える、お客と共有する
⇒ 帰ってくる「家」「家族」になる
◆勝ち残る宿になる
・直接予約のためのコミュニケーションツール
・お客にとって役に立つ存在でいること
→ お客が事前にできる情報収集には限界がある
→ 自分の得意分野をコンセプトにすれば苦にならない
◆その他
・地域の魅力を体験してもらい、地域のファンを作ることは、海外からの観光客だけでなく国内の観光客向けにもいえる
・田舎でも人が来る仕組みができれば、地域住民、高齢者、移住者、観光客がつながるきっかけとなる
→ お金が循環して豊かな地域社会になる
⇒ 自分の宿だけでなく、地域にお金が落ちる仕組み、地域の人と交流する仕組みを積極的にしかける
⇒ オーナーとの交流だけでなく、地域との交流をつくる
⇒ 究極は、お客に宿の関係人口、地域の関係人口になってもらうこと