SAITAMA(埼玉)暮らしと本が最強なワケ

サイタマ産まれ、サイタマ育ちの共働き夫婦によるサイタマ暮らし。 ほとんど埼玉を出ません。 埼玉LOVE♡ 本もLOVE♡ なので書評も書いています。

読書会

「女性×起業」をテーマとしたリアル&オンラインのハイブリッド型読書会「女性 × 起業 Book Cafe」が開催されました(埼玉県ときがわ町)

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埼玉県ときがわ町の起業支援施設 iofficeにて、「女性×起業」をテーマとした読書会「女性 × 起業 Book Cafe」が開催されました。(主催はときがわカンパニーさん)

(ときがわカンパニーさんの開催記録はこちら。



開催にあたって、2つのことを試みました。

一つは「女性と起業」

iofficeでは、起業相談や比企起業塾などで起業したい人の支援を行ったり、読書会をやったりしていましたが、女性に特化したものはありませんでした。

もちろん本来は女性だけの問題ではないのですが、一般的に仕事と家事・育児との両立に悩んでいる女性が多いので、子どもが保育園や小学校に通っている時間帯を狙って、開催日時を「平日」「昼間」に設定しました。



もう一つの試みは、リアルとオンラインを組み合わせた「ハイブリッド型」の読書会であること。

ここのところの新型コロナ騒動で、集まって何かやるというのが自粛ムードにあります。

それに伴って、オンラインツールの活用スキルの必要性が急速に高まっています。

そのため今回は、オンライン会議ツールの第一選択肢として有力なZoomを使用して、オンラインでの参加を募ることとしました。



参加者は、リアル5名、オンライン3名の計8人(進行役含む)での開催となりました。

うち女性が5名で、既に起業している方が3人、これから起業したいと考えている方が2人でした。

リアルの進行は私、オンラインの進行はKazuma&Ma-shiroの20代・40代コンビが務めました。




課題本には、テーマが「女性 × 起業」ということで、『マイペースで働く!女性のひとり起業』

この本を題材に、各自の考えを話し合いました。



以下、読書会の様子をまとめました。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


1 「女性と仕事」を考える

(1)仕事をする上での不安、悩み、困りごと


・お金をもらうのに気がひける
 → 友人など親しい人にお願いされて、つい通常よりも割引価格で仕事を請け負ってしまったことがある
 → そういうときに限ってうまくいかないことが多い。つい後回しになってしまい、薄っぺらい成果になってしまう
 → 通常の価格で引き受けることで、相手にとっては予算的にはきついかもしれないが、その分だけ満足感が得られるメリットがあることを伝えるようにしている


・直観で勝負
 → 自分の甘えだと思っていたが、この本に書かれた内容を読んで、男性との違いということで納得できた


・成功する人と成功しない人の違い
 → 続けた人だけが成功する。好きじゃないと続けられない
 → 最近、布ナプキンの営業をしているが、自分がやりたいのは本当にこれなのか疑問に思えてきた
 → 農業のお手伝いをしたり、鶏を飼って世話をしているが、そっちの方が楽しくなってきた


・子育てで時間に制約があることもあり、つい頑張りすぎてしまう
 → 頑張れば頑張るほど、罪悪感を覚える
 → 仕事が好きであればあるほど、自分のわがままではないかとの疑問
 → 子どもが小さい頃はとくにそうだった。うまく付き合っていくしかない


・本書では、仕事と家庭の両立が前提だが、少し前の時代は女性がキャリアを追い求めるには家庭を犠牲にするしかなかった
 → 罪悪感があった

・子どもが小さい頃から、自分で自分のことができるマネジメント力や、料理ができる男の子を育てることを考えていた



【意見交換】


・直感は大事。ただ、クライアントに説明する義務があるので、直感を理論武装できるように準備している。秘訣は、「なぜ?」を考えること

・「ミッションは変えてはいけない」と聞くが、起業に成功している友人に聞いたら、「ミッションとかビジョンは何度変えてもいい」といっていた

・奥さんから、「今の仕事に全力投球したい」といわれたら、男性はどう思うか?(男性への質問)
 → (男性A)ずっとと言われたら、難しい。自分もやりたいようにやらせてもらっているので、奥さんにもやりたいことをやらせてあげたい。できる限りのことをする
 → (男性B)お互い様。できる方がやればよいというスタンス
 → (男性C)まだ結婚していないが家事全般できるので問題なし




(2)仕事の上で大切にしていること



・同じことを繰り返すので、自分が「飽きない」こと
 → 成長やチャレンジを楽しむ
 → 仕事が好きなので、逆に自分が楽しみすぎてお客さんが置き去りにならないように気を付けている


・自分を常にベストな状態に保つこと。そうでないといい仕事ができない
 → そのうえで挑戦や失敗をどんどんしたり、社会の役に立つことを意識している


・細く長く続けること
 → 小さなことで仕事を失うのはもったいない。些細だけど大事なことには気を遣う


・今はスキルと結果にこだわりすぎないこと
 → 今まで遠回りしてきたけど、遠回りすることで得られることも多い


・楽しむことを大事にする人生にしたい
 → 今の仕事は楽しいと思えることがほとんどない


・時間に余白をつくること
 → 土日を除き、保育園が週5日あるうちの3日で仕事を終えられるスケジュールを組んでいる
 → 仕事が終わらない場合の予備日やインプットの時間として使う


・楽しむこと、自分の幸せが他の人の幸せにつながること




【意見交換】


・体調不良で仕事にいけないときどうしている?
 → 大事な仕事のときは体調管理を万全にする。そもそも体調を崩さないことを徹底。体調悪くてもそれを見せない
 → スケジュールがタイトだと体調崩しやすいので余白は大事
 → 体調管理も仕事のうち


・子どもが体調不良のときは?
 → 仕事のスケジュールにあわせて、子どもの体調管理も徹底
 → どうしてもやむをえないとき、一度だけ夫に任せたことがある。そのあとのフォローが大変だった・・・


・夫婦でなぜ半々で分担できないか?
 → (女性A)理想と現実。やろうとすると覚悟がいる。それを変えようとするか、現実的にこれだけのことをやるのにどうしたらいいかを考えるか
 → (女性B)家事も育児も、できる方がやればいいはず。妻がやると当たり前で、夫がやると「すごい」といわれるのが複雑な気持ち





2 「女性と起業」を考える



(1)「起業」のイメージ

(2)女性ならではの「起業」って?


・「女性起業家」というと総じてスケールが小さい。上場するような企業がバンバン出てもいいはず
 → 女性だから小さくていい、というある種の抑圧を感じる


・「家事と育児=女性の役割」という感覚がそもそもおかしいのでは
 → スモールビジネスでなければいけない理由は、女性だけの問題ではない


・女性が稼ぐのはなぜなのかという動機づけが、社会に認知されていない
 → 離婚や夫の逝去で、妻が家計を支えなければならなくなったらどうするか
 → いざというときに自立できる経済力を持ちたい
 → 夫と一緒に何かやっていきたいという気持ちもある


・女性の起業は小さくなりがち。でも一方で、小さいから気軽にできるので覚悟がいらない
 → 家事・育児が女性に偏りがちなのは、女性ができるから
 → 数字が苦手で、大きいことが考えられない
 → メリット、デメリット両方ある
 → 重要なのは「何のために起業するか」


・小さく始められるのはメリット。行動が起こしやすい
 → 社会と接点を増やすことで、自分の評価が得られる。自分はどんなことができて、どんなことができないか




【意見交換】


・今の大学生は一度は起業したいと思っている?
 → 起業を考えている人は少ないのではないか。自分は起業したいと思っている


・男女の起業相談で、内容の違いはあるか?
 → あくまで経験則だが、女性は「好きなこと」で起業したい人が多い。あとは、資格を活かしたビジネス
 → 男性は「稼がなきゃ」「組織や会社が嫌だ」という人が多い。こういう人に限って1回しか相談にこなかったり、いわれたことをやらない


・男女の起業相談で、アドバイスする内容に違いあるか?
 → ない。「どうやってお客さんをつくるか」がすべて


・女性は、数字や契約の内容面で弱いところはあるかもしれない

・友人が起業したから私も!というパターンも多い

・ビジネスを大きくすることにこだわっているわけではないが、起業しはじめの頃、子どもを保育園に預けられず、キャリアを同時にスタートさせた知人との比較で落差を感じた
 → 自分の後に続く人たちに、同じ思いをさせたくない





3 参加しての感想

・本だけではわからない、生の声を聴けてよかった

・Zoomはかなり使えそうなので、もっと勉強したい

・起業塾の活動報告会後のモヤモヤ期に入っていたので、いい刺激になった。自分に今できることで行動を続けたい

・起業の先輩の話を聞くいい機会いいになった。

・「罪悪感」の話は共感した

・これまで聞けなかったみんなのモヤモヤを聞くことができてよかった

・子どもの成長に連れ、悩みが変わることがわかった

・女性の本音を垣間見ることができた

・男性も自分事として考えないといけない





4 次回開催への期待

・今回はマインド系だったので、次はスキル系、実践系を学びたい

・ゼロイチ向けの本だったので、ある程度の起業経験者向けでもよい

・男女向け問わず、良いビジネス書を学びたい





◎次回への課題(個人的な反省も含め)


・声が聞き取りづらい場面があった
 → 1人1台パソコンを準備し、それぞれイヤホン&マイクを使用するとよいかもしれない

・2時間だと負担が大きい
 → 平日の午前中、90分くらいが参加しやすい

・参加者レベルに応じた選書をする必要がある
 → ターゲット設定


・話の聞き方のルール設定があいまいだった

・ワークシートを用意しておけば問いの全体像を予め把握できるため、回答の重複防止にもなり、思考の整理にも役立つ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


今回の読書会では、本からの学びだけにとどまらず、いろいろな学びがありました。

リアルとオンラインそれぞれの進行、Zoomの活用方法、参加者との対話・・・なんと実りの多い読書会になったことか。

参加者の皆さまにとっても有意義な時間となれば、この上ない喜びです。

参加者の皆さま、Kazuma&Ma-shiroのお二人、ありがとうございました!

『「年収1000万円」起業への道田舎に住む専業主婦も、地方の看護師も、シングルマザーのWEBデザイナーもできた!』まとめ ~ローカルビジネス・起業のためのエッセンス読書記録~

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2020年3月17日(火)開催の「女性と起業」をテーマにした読書会、「女性 × 起業 BOOK CAFE」に向けて、女性の起業に関する本を読み漁っています。

(「女性 × 起業 BOOK CAFE」の詳細はこちらから。)




「女性 × 起業 BOOK CAFE」の課題本は、『マイペースで働く!女子のひとり起業』ですが、このほか以下の本を読んできました


・『こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円』(荻野みどり)

・『小さく始めて1億売った私の方法 ママ起業』(園田正世)

・『何もなかったわたしがイチから身につけた 稼げる技術』(和田祐実)

・『「年収1000万円」起業への道 田舎に住む専業主婦も、地方の看護師も、シングルマザーのWEBデザイナーもできた!』(小室尚子)

・『自分の会社をつくるということ』(経沢香保子)




この中から、今回は、『「年収1000万円」起業への道 田舎に住む専業主婦も、地方の看護師も、シングルマザーのWEBデザイナーもできた!』を取り上げてみます。



取り上げた理由としては、妻がオススメしてきたから。

妻いわく、「働くママのあるあるが詰まってる!」そうです。

この「ママの視点」というのは、「女性 × 起業 BOOK CAFE」を開催するにあたって必ず生きてくるハズ!

また、男として、普段、妻や女性が何を考えているのか、働くことをどう思っているのかを知ることにもつながります。

さらにさらに、家族との時間や生きがいを大切にする「ミニ起業家」やランチェスター戦略の視点からも共感ポイントが多いです。




それでは本書の内容を見ていきましょう。



↓ 本の内容紹介はここから
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「⇒」は個人的な気づき、学び


◎本書のポイント

・女性の場合、収入と同等かそれ以上に「やりがい」を求めて起業する人が多い
 → 母親はたくさんのモヤモヤを抱えている

・起業したことによる忙しさは「自分のため」のもの
 → 自分のための忙しさは、苦痛ではなく充実感をもたらしてくれる

・女性だからうまくいくスモールビジネスには多くのメリットがある

・子育てや家事、仕事で消耗している女性は、「自分を満たしてくれる仕事」を求めている

・女性ならではの応援し合えるビジネスをつくる

・自分のビジネスを育てる上で必ず越えなければならない壁は、夫の扶養を外れること

・扶養を売れて世帯の収入をアップさせるだけの利益を上げることで、初めて「起業して働くということ」を、家族にも社会にも認めてもらうことができる

・「もの」より「こと」を売る

・仕事はペルソナのためだけにする

・信用をつくるのは「共感」

・お客様候補が、商品購入までの階段を上るのは、必ず1段ずつ

「子育て」と「仕事」の時間はきっちり分ける

・仕事で実績を出せば、家族は自然に協力してくれるようになる

出すぎた杭になる

・既婚女性の場合、お金がすべてだと仕事が成功しにくい

自分にとっての「一生もののミッション」を見つける

起業した瞬間から年収1000万円をめざす

・「何屋さんかわからない」状態にしない

女性だからと家族を言いわけにしない






◆母親たちが起業を選ぶ理由


〇母親と起業

・母親に圧倒的に不足しているものは「時間」
 → スケジュールを埋める予定のほとんどが家族のため
 → 自分の好きなことをする時間がまったくないという状況に追い込まれている


・女性の場合、収入と同等かそれ以上に「やりがい」を求めて起業する人が多い
 → 母親はたくさんのモヤモヤを抱えている

 「会社員として頑張ってきたのに、子育てのための時短勤務などを理由に責任のある仕事を任せてもらえなくなった」

 「仕事をしたいけれど、子どもが幼いために長時間家を空けることができない」

 「毎日しなければならないことが山積みで、自分の好きなことをする時間もない」
 


・起業したことによる忙しさは「自分のため」のもの

 → 自分のための忙しさは、苦痛ではなく充実感をもたらしてくれる
 → 仕事のための30分ならつくることができる
 → 家族のため、子どものためではなく、「自分が好きなこと、自分がやりたいことをしている!」と思えることで、イライラやモヤモヤが大幅に軽減される



〇子育てをしながら会社員でいるしんどさ

・子どもを持つ女性にとって、会社は必ずしも働きやすい場所とは言いきれない

・子育てと仕事を両立させるために頑張っているのに、仕事から満足感を得られないジレンマに女性は追い詰められている

・会社以外の場所で頑張るという選択肢が浮かんでくる

・我慢を重ねて給料として得る30万円と、自分の選んだ仕事で、自分なりのやり方で手に入れる10万円のどちらに価値があるか




〇女性だからうまくいくスモールビジネスのメリット


・リスクが小さい

・始めやすい

・スピーディ

・やってみてダメだったらすぐやめられる

・満足感を得やすい
 → 子育てや家事、仕事で消耗している女性は、「自分を満たしてくれる仕事」を求めている

・自分の限界を理解したうえで、働きやすい環境をつくることを重視したい多くの女性に適している




〇女性ならではの応援し合えるビジネス

・女性の場合は、お金をやり取りすることでうまくいかなくなることもある

・お金が介在しない関係でつながっているコミュニティでは、「応援し合う」というよい循環が生まれる
 → 自分がいいと思ったから人に勧める。自分が誰かの役に立ちたいと思ったから協力する
 → 純粋な行為や親切心には大きな価値がある

・生活面を応援してくれる人がいなければ、仕事と子育ての両立は不可能
 → プライベートでつながるママは、重要なビジネスパートナーでもある


⇒ 自分がいいと思ったものを人に勧めるという考え方は、『クチコミュニティ・マーケティング』と共通する




〇起業のファーストステップは夫の扶養を外れること

・自分のビジネスを育てる上で必ず越えなければならない壁は、夫の扶養を外れること

・扶養を売れて世帯の収入をアップさせるだけの利益を上げることで、初めて「起業して働くということ」を、家族にも社会にも認めてもらうことができる
 → 社会的な信用がアップする
 → 女性が「社会的に認められた」という気持ちになる






◆お金をかけずにビジネスをつくる



〇「もの」より「こと」を売る


・商品が「こと」なら、働く時間と手間は増やさずに、利益だけを増やすことが可能

・材料費がかからず、在庫も抱えなくてすむ

・ものづくりに手間がかからない分、集客に時間をかけられる

・時給を上げる働き方ができる

・何かを習いに来る人は、高度な知識より、今の自分の1、2歩先の成功体験に価値を感じる




〇ビジネスのスタートはペルソナの設定


・ペルソナ=理想のお客様
 → こんな人が私の商品を買ってくれたらうれしいと心から思える相手

・ビジネスの3つの要素「売るもの」「売る場所」「売る相手」のうち、「売る相手」だけは100%自分でントロールすることはできない
 → だからこそペルソナを設定し、「お客様を選ぶ」意識が大切

・仕事はペルソナのためだけにする

・ペルソナにとっての適正価格を考える

 → 商品の適正価格は「売る相手」によって違う


⇒ 付き合いたくない客を相手にすると、付き合いたくない客が集まってきてしまう

⇒ ペルソナを設定するだけではなく、「ペルソナのためだけに仕事をする」視点は参考になる







◆起業を成功に導くSNS活用法


・商品を売るためには、信用が不可欠

・信用をつくるのは「共感」
 → 人は、共感でモノを買う

・人は、「すごい」「素敵」なことより、「痛み」や「弱み」に先に共感する
 → 自分にとっての痛みや弱みは、他人にとっては共感ポイント



〇ペルソナだけに向けて発信する


・ペルソナの1日のスケジュールに沿って、ペルソナの悩みや困りごとを100個探す



〇商品購入へのステップをつくる

・お客様候補が、商品購入までの階段を上るのは、必ず1段ずつ

 → それぞれの段にいるお客様候補に合わせた情報を提供することで、1段ずつ上に進んでもらう 


⇒ このステップを最初の段階でつくりたい!(もちろんやっていくなかで修正するにしても)






◆成功する起業家と失敗する起業家の違い



〇「子育て」と「仕事」の時間はきっちり分ける


・子どもの相手をしながらだと、仕事も子育てにも集中できない
 → やるべき仕事が終わらない、子どもは機嫌が悪くなる、家事は手抜きになるとすべてが不満足な結果になる



〇夫には「起業するため」の協力や役割を求めない


・これから仕事を始める段階で、夫に家事や育児の役割を与えようとするのは、新入社員が先輩に突然仕事を振るようなもの
 
・仕事で実績を出せば、家族は自然に協力してくれるようになる




〇仕事の資金と家計はきっちり分ける

・スモールビジネスでは、失敗しても自分以外に損をさせない
 → 足りない分を家計から補うくらいなら、パートで安定した収入を得た方がいい
 → 夫からも起業のためのお金を借りない



〇実家には頼らない


・心配や世間体、価値観の違などから、起業反対されることが多い
 → 親に頼る心理的な負担が大きくなる
 → 親に報告するのはビジネスが軌道に乗ってからでいい



〇出すぎた杭になる


・出る杭は打たれるけれど、「出すぎた杭」は打たれない
 → やっかみを含んだ他人の評価を気にせず、仕事で成果を出す



〇ミッションを持つ

・既婚女性の場合、お金がすべてだと仕事が成功しにくい
 → 経済的な面で、夫という逃げ道があるから

自分にとっての「一生もののミッション」を見つける

 → 仕事を続けられるかは、「自分を満たす」から「家族を満たす」、「家族を満たす」から「社会を満たす」ミッションを意識できるかにかかっている



〇起業した瞬間から年収1000万円をめざす


・1年以内に結果を出すつもりでスタートダッシュをかける
 → 将来的に今より時間の余裕ができる保証はない
 → 今できないことは数年先もできないと腹をくくる

・最初から年収1000万円を目標にすれば、「そのための働き方」を考える



〇一つのコンテンツに集中する


・「何屋さんかわからない」状態にしない


・新しいチャレンジは、本来の仕事で一定の評価を得てから



〇女性だからと家族を言いわけにしない

・ビジネス上の立場には、男性も女性も母親も関係ない

・「自分の都合」を理解してもらえるのは、信頼関係ができあがっている場合だけ


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いかがだったでしょうか。

女性だけでなく、起業を間近に控えている私にとってもかなり学びの多い本でした。



自分の起業のことだけでなく、起業支援もやっていきたいと考えていますので、「女性 × 起業 BOOK CAFE」で参加者の皆さまからどんな話が聞けるか楽しみです!

起業に興味のある方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にご参加くださいね。

なお、対象は女性の方限定です。

オンライン(Zoom)での参加も可能です。



「女性 × 起業 BOOK CAFE」の詳細、お申込みはこちらから




「HAYAOKI読書会」で、働き方について考える ~今ある仕事をするのが「働くこと」ではない。働くことは役割であり、「生きること」そのもの~

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起業を目指している中で、「働く」とは何かを考えることが多くなりました。

巷では、盛んに「働き方改革」が叫ばれていますが、何か違和感がある・・・。



そんなとき、働き方についての読書会があるというので家族そろって(!)参加してきました。

日曜日の朝8時という時間帯にもかかわらず、妻と私も含め、20代~30代のまさに働き盛りの8人が集まりました。



◆紹介された本

『自分をいかして生きる』(西村佳哲)


『寿司修行3ヶ月でミシュランに載った理由』(宇野裕昭)


『ワークシフト』(リンダ・グラットン)


『ライフシフト』(リンダ・グラットン)


『組織にいながら、自由に働く。』仲山進也


『仕事にしばられない生き方』(ヤマザキマリ)


『直感と論理をつなぐ思考法』(佐宗邦威)


『魔法のコンパス』文庫版(西野亮廣)



いやー、どれもおもしろそうで興味深いですねー



◆本の紹介と感想、エピソードなど
 

・関東で唯一の千鳥うちわの職人が越谷にいることを知り、その人がいなくなったら技が絶えてしまうことを危惧して、弟子入りを懇願。秋から本格的な修行に


・広告会社でのブラックな働き方を経験し、既存の仕事をするのは自分にあっていないと、ゼロから1を生み出すパラレルな生き方を選択。今はスタートアップへの参画とローカルメディア運営に携わっている


・縛りの多い職場でも、苦手なことは苦手と声に出して伝え、自分で考えてやりたいことをやってみたら良い循環ができはじめた


・自分のできることを、がむしゃらにやってみる


・ラオスにはまり、「贈与型社会」に共感し、農業にチャレンジ


 


私は、『マッキンゼーでは当たり前にやっている働き方デザイン』(大島祥誉)を紹介させていただきました。

 

本書を選んだ理由としては、今の自分の状態にぴったりだと思ったからです。

具体的に本書で気になっていたところは以下の3点。



①ワーク・アズ・ライフ

ワーク・ライフ・バランスではなく、「ワーク・アズ・ライフ」である
・そもそもなぜワークとライフを分ける必要があるのか、バランスをとらなくてはならないのか
働くことを、自分の人生でやりたいこと、目指したいことと同一に考えるのが本来の姿



②働き方3.0の仮説

・働き方1.0は組織で、自分の知識とスキルを培っている状態

・働き方2.0は自立。自己実現に向かっている状態

・働き方3.0は共存。人とつながることで、自分の知識やスキルを与える状態


→ 著者は、働き方1.0から働き方3.0に向かうのが一般的と考えた

⇒ 私の場合は、2.0と3.0が逆なのではないかと考えた

  普段と違うコミュニティに属したことで、自分の役割や価値を発見

  そして今、自立することで自己実現を叶えようとしている段階にある

 

③「複業」の意味すること

・内沼晋太郎氏の言葉で、仕事にはお金をもらわないものとお金をもらうものがある

お金をもらわなくても、仕事はある(それを必要とする人はいる)

・お金をもらう仕事ももらわない仕事もひっくるめて、自分は「複業」で成り立つ

・お金をもらうことばかり考えていると好きなことが苦しくなる

・お金をもらわない好きなことで、お金をもらえるようになっていくのが理想


⇒ 名前のある仕事(今ある仕事)ばかりではない
  「役割」といいかえてもいい生き方
 


ワークショップ「モチベーションシート」でわかった今の仕事に対するモチベーション

※本の紹介後、これまでの人生のモチベーションを、曲線で表現するワークを実施


・公務員の今までの仕事を振り返ると、浮き沈みのないフラットな状態が続く


・自分で行動しないと組織内での刺激が少ない(転勤など)


・楽しいと思える仕事ができているときはモチベーション高いが、それ以外は良くも悪くもフラット


・もはやモチベーションのよりどころは今の職場にはないことを再確認

 「魂が死んでいる状態」との起業メンターの言葉が頭にこびりついている
  今のまま勤めていては、前に向かう気力すら奪い取られかねない



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ざっと読書会を振り返ってみましたが、おもしろい人たちと一緒にいると、こんなにも話が盛り上がって、いろいろな共感が生まれるものかと感じました。

初めて会う人たちばかりでしたが、終わる頃には既に「仲間意識」が芽生えていました。

すぐにSNSでつながり、再開への期待が高まっています!

(この誰とでもすぐにつながれるというのは現代ならではの利点ですよね)



ちなみに、もはや我々夫婦の営業ツールになりつつある「ときがわカンパニー通信特別版」に、皆さん興味津々。

さっそく夏に向けて、ときがわ町&本屋ときがわ町訪問&BBQの計画話が持ち上がっていました笑

ときがわ町に来訪されたときには、ぜひご案内したいと思います!



ステキな出会いの機会をつくっていただいたKOSHIGAYAZINEの皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました


私が読書会で紹介した本はこちら


「ニューパワー」をいかに活かすか(『NEW POWER』読書会)~「スーパー参加者」と「関係人口」を説明する大発見を体験!~

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2019年1月20日(日)、埼玉県比企郡ときがわ町のi-officeで開催されたときがわカンパニー主催の読書会に参加しました。

課題本は、以前こちらでも紹介した『NEW POWER』。


この本を読むのは2度目でしたが、読書会に備えて読み直すと新たな発見がありました。

やはり本というものは読めば読むほど理解が深まりますし、新たな着想も得られますね。

これに自分以外との対話を加えると、相乗効果によってさらに本からの学びが加速します。

参加者は私含め3人でしたが、充実した時間になりました。


今回は、読書会での発表内容と、参加者の問題提起から議論が展開して「関係人口」のわかりやすい説明を大発見するという体験をしましたので、その模様をかいつまんでご紹介します。


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◆ときがわカンパニー代表 関根さん

〇ニューパワーの根底にあるもの

・テクノロジーの進化を受けて、スマホを手にした「僕たちが変化している」(p19)
・「人々の参加意欲を巧みにコントロール」できる。悪い使い方や「洗脳」も可能

⇒ 普段、本業の中で関わっている「組織社会化」の考え方になじむ
   このような前提条件を正しく理解することが重要(特に若い人向け)


〇「スーパー参加者」とは?

・参加のステップを上げていく、ハードルを上げていくというのは事業をやるときと同じ。
・本屋プロジェクトもこれを意識しながら参加する仕組みを考えたい。
「スーパー参加者」を説明するいい表現はないか?(いまいちわかりづらい、というか稚拙な表現)

⇒ 「関係人口」にも共通する要素がある
  これを考えることで「関係人口」をわかりやすく説明できるのではないか。


ということで考えてみました。

参加者同士の議論から、「関係人口」は関わりの度合いから、「知る」→「参加者」→「ファン」→「サポーター」→「パートナー」というステップに分けられることを共有。

そして、「関係人口」を的確に表現できる言葉は「仲間」であることを確認しました。

特に、Sさんの「パートナー」と「仲間」というひらめきには感動を覚えました。

さすがです!

その過程では、林さんの経済的価値という発言や「対等」というキーワードが得られました。



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「関係人口」の定義については、改めて別の機会にSさんにご説明いただけることになりました。

(さっそく、ときがわカンパニーさんのブログでアップされていました!)

関係人口の定義」(ときがわカンパニーさんのブログへのリンク)

すごいのができあがっていました。



◆ラーンフォレスト代表 林さん

・医師たちは専門的な知識を習得するために厳しい訓練をしてきた。専門家となった反面、患者から遠ざかってしまった。(p28)
・自業自得という面もあるにしても、ないがしろにされたくない気持ちもわかる。


(意見交換)

・ニューパワーの及びうる範囲があるのでは。たとえば、「患者を治療する」ことは医師にしかできない。
・間違っていることを認め、ニューパワーを活用することで、正しい方向に自らの専門性を発揮することができる。
・このあたりが、ニューパワーとオールドパワーの融合、使い分けなのかもしれない
・講師業もそうだが、「変化対応」は常に考える必要がある
・『心の中のブラインドスポット』で、相手の身分によって対応が違うというエピソードがある。結局は「人」ということ



◆私

〇ニューパワーとは

・私たちの手にしている「パワー」は、テクノロジー(スマホ、インターネット)の変化とその根底にある「僕たちの変化」によるもの
・「僕たちの変化」とは、経済的・金銭的価値(利益)から、健康、地域・社会貢献、いきがいといった精神的価値(目的意識)への価値観の多様化
・そこには「協力したい」「参加したい」という感情がある=ニューパワー


〇ニューパワーを増幅させるキーワード「ACE」

・Action(行動を促す)、Connected(つながりを生む)、Extensible(拡張性がある)(p80)
・非常に今の時代の状況を表している。
・連想されるキーワード
 コミュニティ、共感、共有(シェア)、Co~、クラウドファンディング、ブロックチェーン
一つ一つの要素(個人)は小さくても、つながることで大きくなる


〇ニューパワーの問題点

・力の向く先が正しいとは限らない(犯罪、戦争、フェイクニュース)
・無責任。ゆるいコミュニティ

⇒ ビジョン、ミッションの共有が必要なのでは(支配ではなく)
  群衆にどこまで、どうやって関わってもらうのかというルール


〇「公」と「官」

・本来、ニューパワーと政治・行政は親和性高いはず ⇒ 現実は正反対(シールズの例)
・政治・行政にこそ最も必要だが、最も苦手としている分野
・キーワードは、「官」ではなく「公」を意識すること

※「公」とは、「官」ではなく、「私」と「私」がつながると生まれるものという考え方(山崎亮『コミュニティデザイン』)


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参加されたお二人は、昨年出会った私のメンターお二人でしたので少なからず気張りましたー

ではありましたが、発言をどんどん促してもらえる聞き上手(聞き出し上手?)なお二人でしたので、遠慮なく正直な考えをぶつけさせてもらいました。

安心して発言できる」という雰囲気というか、関係というのはホントありがたいですよね。

いい緊張感の中で、充実した疲労を感じました。

疲れてもエネルギーに満ちている感じ。

矛盾しているようですが、そんな感覚です。



今回の読書会では、参加者全員が加わって議論した結果として、全員が納得する成果を得られたという、フック数人による読書会ならでは感動体験をも味わうことができました。

しかも自分が選書した本の読書会でこのような体験が得られるなんて、選書者冥利につきます。

このような機会を与えていただいたお二人に感謝です。



今回の読書会の課題本はこちら。

 ↓

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